関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第559話 Shake That Singer

しゃなり
エンボ「…ハッ!Σ(゚ ゚;)!!」
ジェシカ「(しゃなり)待たせたかしら?」
エンボ「(がたたっ)NoNo、私も今来たとこね。ちっとも待ってないある」
ジェシカ「そ、よかった。(座り)わざわざこっちに来て貰うて、ご苦労やったね」
エンボ「いえ、私、韓国語より中国語の方が得意。苦労ないね。
  それにしても、ねえさん、ますます美しくなるあるな」
ジェシカ「そお? まぁ今までは他の8人に合わせてわざとブスに振る舞って来たとこもあったから。
  今は自分のことだけ考えればええんやから、かえって楽かも」
エンボ「つまり、工事し放題と?」
ジェシカ「(バキッ)工事違うわっ! 
  メイクしたり服をチョイスしたり、そゆことを好きに出来るゆうとるんや!」
エンボ「(いててて)せ、性格はあんまり変わってないようで、安心したある」
ジェシカ「(ふん)…ほんで? 上海に飛んで来てまで、ウチに頼みたいことて、なんやの?」
エンボ「Oh、それね。実は、私、今度ソロデビューするある」
ジェシカ「(げぇ)マジで? f(x)は?」
エンボ「f(x)やめること、違うね。
  じゃなくて、SMは最近ソロ活動にリキ入れてるある。
  テミンくん、チョウミさん、ジョンヒョンさん、みんなソロで頑張ってるね」
ジェシカ「あー、そおゆうたらそのような。そんじゃ、次は自分ってこと?」
エンボ「そーある、ぷーある、ヤムチャ様ある」
ジェシカ「は?」
エンボ「私、自分で作詞、作曲に参加したある。『Shake That Brass』ゆう曲、活動曲」
ジェシカ「テープ、ザッツ、プラス?」
エンボ「ねえさん、耳クソ溜まってるのか? 誰が”太陽誘電のテープはTHAT'Sゆうブランドでコストパフォーマンスはプラス評価出来ます”ちゅう話をしてるか?」
ジェシカ「三題噺、ヘタやな」
エンボ「やらせたのはそっちね!(むきーっ)」
ジェシカ「まぁまぁ。落ち着きなはれ。そんでその『Shake That Brass』がどないしたん?」
エンボ「(むか)ちゃんと聞こえてたね。
  まぁいい。まぁいい。それで、この曲には女性シンガーが1人必要…」
ジェシカ「(すっく)みなまでゆうな!」
エンボ「早っ!」
ジェシカ「そおゆうことならこのジェシカ・ジョン、喜んで一肌脱ぐで(はらりん)」
エンボ「いや、今ここで脱がんでも」
ジェシカ「自分の気持ちはよお判った。自分のためにも、そして再びウチの美声を聞きたいと願うとる全世界八千万のシカペンのためにも、ここは協力させて貰うで」
エンボ「そんなにペンが?(ひゃー)」
ジェシカ「とにかく、収録の日時と場所を教えなさい」
エンボ「へい、ここに書いてあるね。それとこれが譜面とデモテープあるね」
ジェシカ「シカと受け取った。ではまた収録の日に会おうぞ!」


ムジ鳥「数日後ーーーー!」
がちゃ
エンボ「おはよーある! 今日の録音よろしくお願いす…」
THE ONE「頼む!(がばっ) この通りや!」
テヨン「あきまへん、ゆうてますやろ(つん)」
エンボ「あれれ? ど、どおしたあるか?」
スタッフ「しー…他人が口出す場面やなさそうやで」
エンボ「…?」
THE ONE「なんでやねん? 今の自分にとっては大した金額やないやろ」
テヨン「額やおまへん。ウチが先生に金貸す道理がおまへんのや」
THE ONE「うう…なんと情けない。練習生の頃、あれほど世話したのに」
テヨン「ちょっと! 先生のおかげでウチがスターになったようにゆうてはるけど、これは全部ウチの資質と努力の賜でっせ。まぁおとんの金銭的援助がちっとあるけど」
THE ONE「ほ、ほな、ワシが指導せんでも成功していたと?」
テヨン「勿論ですわ」
THE ONE「ひ、酷い…恩も感謝もあったもんやないがな」
テヨン「恩や感謝で飯は食えまへんし、誰が先生でもウチが成功していたのは間違いないとゆうてますやん。つまり恩や感謝を感じる理由もおまへん」
THE ONE「な、何でそお言い切れる?」
テヨン「ウチの成功が先生のおかげやったら、先生がソテジ並みに売れてて当然やからです!」
THE ONE「…(がーん)」
テヨン「それに先生はもおSMグループとは縁が切れてはります。ペ・ヨンジュンの親友やとゆうのなら、ヨン様に借りるなり、キーイーストから借りるなりしたらええですやん」
THE ONE「ヨンジュンにいさんには迷惑かけたないねん。それにあっちはあっちで裁判沙汰で忙しいし」
テヨン「ウチかて忙しいわい。とにかく先生のだらしない私生活の始末をウチとこに持ち込むのはやめてください!」
THE ONE「そおゆわんでやぁ(すがり) 自分が1億ウォン貸してくれたら、モトカノに渡してすっぱり手を切れるんや」
テヨン「しつこいわっ!(どかっ) 返すあてもないくせに」
THE ONE「わーーーー」
ごろごろごろ
エンボ「あ、なんか上手いことドアから転がり出て行ったある」
テヨン「おや、エンボ、来てたん? みっともないとこ見せちゃったね」
エンボ「ど、どおしたある? 今のお人は?」
テヨン「ああ、ドワン先生ゆうて、ウチの中学時代のボイストレーナーやったおっちゃんや」
エンボ「(ぽん)『私は歌手だ』で優勝した人?」
テヨン「そそ。先生には別れた彼女とその人に生ませた子どもがおってな、ずっと養育費払うてたんやけど、先生貧乏人やさかい…」
エンボ「ねえさんに養育費を借りに来たと?」
テヨン「まぁ実際はもっと複雑やけど、どおでもええからそゆことにしておくわ。詳しくは脚注を読んでな」
エンボ「へ、へえ。
  …それより、ねえさん、なんでここにいるある? 今日はウチの『Shake That Brass』の録音日あるけど?」
テヨン「知ってるで。そやからウチがここにおるんやわ」
エンボ「は?」
テヨン「鈍い奴やな。自分の『Shake That Brass』に参加しに来たゆうとるんや」
エンボ「えーっ! で、でもフィーチャリングはジェシカねえさんにお願いしてあるあるよ」
ヨンミン「(ぬぅ)ジェシカと歌うことはまかりならん!」
エンボ「わぁ、びっくりした!」
ヨンミン「ジェシカの今後の処遇に関しては、まだSMの上層部としても態度を決めておらん。そおゆうときに、勝手にキャスティングしたらあかんがな」
エンボ「そ、そうだったあるか?」
ヨンミン「そのことは、ちゃんとソルリを通して伝わってる思うたのにな」
テヨン「ソルリにまともな伝令が務まる思う方がどーかしてる」
ヨンミン「ジンリたんの悪口ゆうな!(がおー)」
テヨン「おっとっと」
ヨンミン「あの娘はいろいろ誤解されてるだけで、ホンマは凄くええ娘なんや。
  貴様らのような不良集団とは違うねん」
テヨン「はいはいっと(呆)」
エンボ「そ、そしたらジェシカねえさんはどおしてるあるか?」
ヨンミン「今ごろ空港からここへ向かってる途中だろうが、途中の道路は未曾有の大渋滞となってるはずや。シカが日のある内にソウルに辿り着くことはない」
スタッフ「(どたどた)大変やぁー、永宗大橋でクルマ100台が玉突き事故やって! 今ニュースでゆうてたでぇ」
エンボ「ひえーっ(汗) 手の者を使うたにしては派手なことを」
テヨン「ほーら、自分がいたらんから関係ない人まで巻き添えになるんじゃ」
エンボ「私のせいじゃないよ、私のせいじゃないある(がくがく)」
ヨンミン「そんな訳で、今回はテヨンと歌って貰うで。SMが持つ最高の持ち駒や、不足はあるまい」
エンボ「ふ、不足とかはないけど…それやったらティファニーねえさんの方がイメージ的に合うかも」
テヨン「なんやてぇ? ウチよりあん大声ダイヤモンド野郎の方がええやと?」
エンボ「(ぶるぶる)違います、違います! テヨンねえさんで充分、いやぴったりです」
テヨン「(ふん)最初からそおゆうたらええのに」
ヨンミン「テヨンも夏までにソロデビューするよってな、今回テストケースとして起用してみたいんや」
エンボ「え、そうだったあるか?」
テヨン「そゆことや。仰山金稼いでドワン先生の援助せんとあかんからな」
エンボ「…!」
ヨンミン「なんや、優しいとこあるやないけ(笑)」
テヨン「ふ、ふん。先生のためやない、父親のおらん子どものためや」
エンボ「それだったら、何でさっきあんなに冷たく…」
テヨン「最初から”はいはいわかりました”ゆうて金出したら、世の中そおゆうもんやと勘違いしてまうやんけ。
  そしたら、また彼女作って子供産ませて、同じこと繰り返すかも知れん。
  最初は厳しく突っぱねておかないと」
エンボ「な、なるほど。さすが先輩ある…あ、ちゅうことは今日の件も、ジェシカねえさんはNGと思わせておいて、後から”おはよー”なんて顔を出すかも」
テヨン/ヨンミン「それだけは絶対にないわ!(がおー)」







※『Shake That Brass』…2015年、f(x)の黒一点(こら)エンボがソロデビューすることとなり、2月12日に活動曲『Shake That Brass』のMVが公開された。
 この曲にはエンボが直接協力を頼んだという少女時代テヨンがフィーチャリングされており、それも見所聴き所のひとつだった。
 『Shake That Brass』は作詞作曲にエンボも参加しており、ラップメインの軽快なリズムと、きらめくサウンド、明るい歌詞で聞く者の心を浮き立たせる曲だ。
 MVには事務所の垣根を越えて、テヨンをはじめ、同じく少女時代からヒョヨン、godのパク・ジュンヒョン、GOT7のジャクソン、miss Aのミンとジア、RAINBOWのウリ、Crayon Popのエリン、元Busker Buskerのブレッド、NU'ESTのアロンなど多彩なミュージシャンが参加した。
 『Shake That Brass』のMVは爆発的な関心を得て、丸1日で160万アクセスを記録した。


    


 個人的にはフィーチャリングがテヨンである必然性をあまり感じてなくて、ジェシカだったらもっと変わった色になって面白いのにと思った。
 また、こういう明るい曲にはティファニーも合うだろう。
 テヨン起用には何となく事務所の意向を感じてしまうのだが、Liveでテヨンの代わりに歌っているウエェンディ(Red Velvet)を観ると、逆にさすがテヨンと思わざるをえない。
 貫禄が違うのである。


※THE ONEの養育費問題…2015年2月4日、歌手THE ONEが元恋人と養育費問題をめぐり争い、告訴されていた事実が伝えられた。
 あるメディアによると、2010年THE ONEの子供を産んだ元恋人Lさん(35)は生活苦に苦しめられてザ・ワンに養育費を要求した。
 THE ONEは少ない時には何十万ウォン、多い時には130万ウォン(約14万円)までLさんに養育費を支給したが、経済的にも不安定で約束をしっかり履行しなかった。
 そのため、Lさんを自身の元所属事務所スタッフとしてこっそり登録して給与を受け取るようにしていたという。
 Lさんは所得明細書を入手して2013年から本人宛に事業所得が支給された事実を発見し、文書偽造容疑でTHE ONEを告訴した。
 Lさんは「働いてもいないのに自分のスタッフとして仕事をしたと見せ掛け、私の名義を盗用した」とし「月給を受けとるサインをすべきところなのに私はしたことがない」と明らかにした。
 これに対してTHE ONE側関係者は「悪意的があって盗用したのではない」と立場を明らかにし、警察は近い将来THE ONEを呼んで調査する方針とのことである。
 なおTHE ONEはペ・ヨンジュンの親友として知られ、2013年にはペ・ヨンジュンの所属する芸能事務所キーイーストへ移籍している。
 ここで問題となっている元事務所とはそれ以前所属していた芸能社と思われる。
 SJやテヨンの先生として知られ、『私は歌手だ』で歌王にも輝いた実力者だが、経済的にはまだまだ厳しいのだなと思わせる事件だった。