関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

特別編 GIRLS' GENERATION 「THE BEST LIVE」 at TOKYO DOME

 2014年12月9日(火)に東京ドームでおこなわれたGIRLS' GENERATION 「THE BEST LIVE」 at TOKYO DOMEを観戦して参りました。
 日本にデビューして4年、これまでの活動の集大成として、そして8人体制となって初めてのコンサート、さらに初めての東京ドーム単独公演と、恐らく少女時代史に於いて重大な節目となるであろうこのコンサート、観ない訳にはいきません。
 「The Best」として発売された数フェーズに渡るCDの中から、ボーナストラック的に追加された楽曲も全部演ると推理し、総てのフェーズのCDを初回限定版で買い込み、『Chain Reaction』や『Show Girls』も予習はバッチリ。
 さらに2年以上連続して公式ファンクラブに加入しているメンバーだけに販売されるフード付きバスタオルも事前に購入し、ドームの真ん前のホテルを予約し、夜のお相手に知り合いのキャバ嬢も指定して、万全の体制で臨んだのであります。
 以下、ざっくりレポートします。


     フード付きバスタオル




 まず秋葉原ですじ田先輩と落ち合う。2年前のオフ会以来である。
 さっそくとんかつの名店『丸五』で、IUに捧げるトンカス定食を食す。
 すじ田先輩が特上を奢ってくださったのだが、私のロースに対しすじ田先輩はヒレと健康に気をつけていらっしゃる様子。
 こちとらは少女時代解散と同時に墓に入る覚悟なので、健康なんか気にしないで、ガンガン食う。
 とは言え、さすがに脂が重く感じられ、肉体の衰えを自覚する。情けない。

    
     丸五の特上ロースカツ定食


 さぁ、念願のトンカスをIUに捧げたところで目的地へ。
すじ田「いよいよですなぁ。ドキドキしますなぁ」
わし「まだTSUBAKIさんも入ったことがないらしいですよ」
すじ田「ええっ、まじっスか?」
わし「そう伺ってます…あ、ここが入り口ですね。全然それっぽくないなぁ」
すじ田「…え?」
 そこはどう見ても路地裏のオフィスビルなのである。
すじ田「こんな所に東京ドームへの入り口が?」
わし「は? ここは<eイヤホン>ですがな。イヤホンマニアの聖地ですよ」
すじ田「(こけ)目的地ってそこかーい!?」
 TSUBAKIさんもまだ入ったことがないとゆう日本一のイヤホン専門店<eイヤホン>(本店:大阪日本橋)は、なぜか雑居ビルではなくオフィスビルの4階にあり、そうと知らなければまず判らない佇まい。
 しかし、ひと度エレベータを下りると、そこはめくるめく夢の世界であった。
 国内で売られているイヤホン、ヘッドホンのほとんどが展示してあり、代表的な機種100種あまりは視聴も自由。
 さらにポータブルアンプやケース、ケーブルなどアクセサリーも豊富。中古も扱っているので、中には驚く程安く手に入るものも。危うくカード払いでいくつか買いそうになった。
 喫茶店併設してたら終日入り浸っていることだろう。
すじ田「なんか気に入ったモノありました?」
わし「いろいろ聞いた結果シュアーのSE846が一番でした」
すじ田「(こけ)それって、今お使いのイヤホンでしょう?」
わし「結局そうなっちゃいますね(わっはっは)」
 案外つきあう女の趣味は似たり寄ったり、ってタイプかも知れないな、わし(笑)。
 その後、高級オーディオショップ<ダイナミックオーディオ5555>で下から上までクエスト探検したり(すじ田さんが1000万円級のスピーカーを素手でベタベタ触るから、店の人に怒られないかとハラハラしました)、ガンダムカフェでハロラテ・ザクラテ飲んで水道橋へ。
 いよいよ東京ドームなのであります。←ナイツ塙風

    
     ハロラテ&ザクラテ


 東京ドーム…それは恐らく少女時代ファンからも今後聖地と呼ばれることになる、でかいモノを測る時の物差し。
すじ田さん「物差しじゃなく野球場ですから」

    
     どーん!


わし「おおっ! 昭和54年4月17日江川卓が初登板したイースタンリーグでの巨人対ロッテ戦以来の後楽園球場や!」
すじ田「後楽園球場て…(ふるっ) それにここは球場跡やなく競輪場跡ですから」
わし「そうやっけ? ほんじゃ球場跡はどこ?」
すじ田「ドームシティの辺りだそうです。詳しくはこちらを」
 http://blogs.itmedia.co.jp/ten/2013/04/post-6285.html
 東京ドームは空気の圧力差で屋根膜を支えるエアー・サポーテッド・ドームである。ドーム内の気圧が外より高いのだ。そのため空気が漏れないよう出入り口は回転ドアになっている。
わし「そして東京ドームのビールの売り子は高気圧ガールと呼ばれている」
すじ田「呼ばれてません!」
わし「おのののか、ビール売ってないかなぁ?(きょろきょろ)」
すじ田「いません!」


     逢いたかった…


 このコンサート、実際にはすじ田さんはTSUBAKIさんと一緒にアリーナで観戦されたのだが、ツッコミ役がいないと困るので、このリポートではずっと私の隣にいて貰おう。
すじ田「なんともメタなリポートですな」
 それにしても会場内は広い広い。
 ステージ構成は2ndツアーのような基本Y型だが、それの倍はでかい。

    
    


わし「倍ゆうても長さのことであって、面積でゆうたら4倍やからな。面積で倍やったら長さ的には1.414倍にすぎんのやから」
すじ田「はいはい」
わし「まぁそれくらいでかいちゅうことや」
すじ田「そのでかいドームがほぼ満席ですね」
わし「ホンマやねぇ。遙か上の2階席3階席までぎっしりや」
すじ田「あれでステージ見えるんすかねえ」
わし「いやーまるで豆粒やろうな。
  そやけど、誰やねん、チケット売れてないとかデマゆうてた奴は?
  あの幼かった少女時代を観に、今日は世界中から5万人もの人々が集まって来とるんや。夢のようや(涙)」
 会場内は5万本のピンクのペンライトで深海のように揺らめいている。
 少女時代がよくゆうピンクオーシャンである。
 間違っても豊田真奈美の必殺技”ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス”とは別物である。
すじ田「当たり前。日本海とかゆうたらキム・ジャンフンに怒られまっせ」


     ピンクオーシャン


 さて、始まる前に念のためトイレに行っておこうと、男子トイレに向かったら、通路にものすごい長さの行列が出来ていた。100m以上あったかも知れない。
 いまだかつて男子トイレにこれほどの行列が出来ているのを見たことがない。ちょっと感動した。
 ま、男子のセレモニーは女子に比べればずっと短いので、これほどの列でも10分程並べば順番が回ってきた。
 しかし、この列を見てあきらめた人も多かったようで、コンサートが始まってから、途中ちょこちょこトイレに立つおっさんの姿が目立った。
 シモの心配からも解放された。いよいよコンサートの開始である。
 予定よりほぼ10分遅れで、パッと客灯が消え、会場内はものすごい歓声に包まれた。さすが5万人。鼓膜破れるかと思った。
 いつも思うのだが、慌てて立ち上がったって、少女時代その人が登場するのはだいぶ先。まずはオープニングVTRをたっぷり見せられるのである。
 オープニングVは、少女時代がなんだか風船ぽいUFOに乗って東京上空へ、そして東京ドームへ降り立つというストーリー。
 その過程でメンバーがひとりずつ紹介されていくのだが、その中にやはりあの人がいない。現実を突きつけられてグッと切なくなる。
 会場の上空、野球で言えば丁度ホームベースの上辺りにでかいUFO型の風船が浮いていて、リング状の照明機材が下部に取り付けられている。
 これがVTRと連動して、光のビームを放ちながらセカンドベース(センターステージ)上空まで移動し、ついで下降し始める。
 まさか、あのUFOに少女たちが? と思ったが、そんなスペースはないし、第一危険だ。
 どこから出て来るのか、ドキドキして見てたが、VTRが終わってもUFOは移動しつづけ、少女たちはいっかな登場しない。
 この演出はあちこちで「クソ長い」と不評を買っている。
 そもそもUFOがセカンド上空まで水平移動する意味がない。最初からそこに吊っておけば良かったのだ。その証拠に、コンサート中ずっとUFOはセカンド上空にいて、ホームベース上には戻らなかったのだから。
 それはともかく、光を放ちながら降りてくるUFOはなかなか神秘的。
わし「『未知との遭遇』やな」
すじ田「古ぅ」
 何人かのブログで参戦記を読んだが、ここでSFっぽいと感じた人も、『未知との遭遇』をイメージした人はいなかったようだ。
 『第9地区』よりは『未知との遭遇』だと思うんだが。
 ワシはもうう古いのか? ワシの時代はもう終わったのか?


     未知との遭遇


 結局、センターステージの地下からリフトがせり上がってきて、その上に9人8人が乗って登場。
わし「UFOから降り立つイメージやのに、なんで地下から出て来るねん?
  それやったら地底人て設定のVTR作れや」
すじ田「知りまへんがな」
 最初の曲は『Flower Power』。つまり登場イメージは1stぽく、選曲は2ndぽいのだ。
 今回は「The Best Live」と言うだけあって、新曲はない。あくまで集大成で、ステージ構成や演出もあえてこれまでのコンサートを想起しやすい作りになっている。
 なので、いちいちセットリストをあげて解説はしない。
わし「詳しく知りたい人は、たくさんの方がブログに書いておられるのでご参考に」
すじ田「他力本願か!」
わし「『少女時代の日々 - SNSD days』さんなんか、詳しくてお奨めですぞ」
 http://snsddayas.blog.fc2.com/blog-entry-1072.html ←勝手にトラックバックしてすみまへん m(-_-)m
わし「ここは今一番頑張っているソシブログかもしれん。
  あとYoutubeでも観れるよ」


    


すじ田「わ、ホンマや!」
わし「今回はセキュリティーが甘かったのか、あっちこちから撮られてるね」
すじ田「こうゆう違法行為をFancamと呼んでええものやら(うーむ)」
わし「私は資料として役に立つので、当分は支持する」
すじ田「当分?」
わし「年末にWOWOW録画して好きなだけ観れるようになったら、その瞬間から非合法扱いや。”ファンの風上にも置けぬ行為”として断罪する!」
すじ田「サイテー」


 今までの集大成と言っても、とにかく会場がでかいのでイメージはだいぶ違う。
わし「例えて言うなら、同じU.S.Sエンタープライズでも初期のテレビ版(全長288.6m)と平行宇宙映画版(全長725.348m)位の差がある」
すじ田「ちょー判りにくいんですけど」
 とにかく、キャパが大きい分資金がかかっていることは確かで、メインステージ上のプロジェクタースクリーンも、構成こそ今までと同じく3枚で、中央のでかいスクリーンをサイドの小さなスクリーンで挟むようになっているのだが、そのサイドスクリーンがこれまでのメインスクリーンぐらいでかい。
 メインスクリーンに至っては大相撲の土俵10面分と言う広大さだ。
すじ田「嘘つきなはれ」
 コンサートが進むと通路を渡ってセンターステージでのパフォーマンスもあるのだが、その際も歩くのではなく、通路上をスライドするプラットフォームに乗って移動する。
 なんといってもバックスクリーン下からセカンドまでの距離があるのだ。ウサイン・ボルトが走っても6秒くらいかかるだろう。
 センターステージは登場シーンでも見た通り、大規模なエレベータが仕込まれているし、床下には電飾がぎっしり。。
 メインステージは3rdとおなじく2段構造で、手前が低く奥が高い。が、それぞれにエレベータとスクリーンが仕込まれていて、演出により多彩な見せ方が出来る。
 とにかく豪華。そして遠い。
 私の相棒ケンコー8×24で覗いても、それぞれの表情が判らない程遠い。
 アリーナとは言えTSUBAKI社長の席はさらに遠かったはずで、半分がたスクリーンを見ていたのではないだろうか。
わし「そやから東京ドームとか嫌いなんだよ。クレポンみたいにスーパーの駐車場とかやって欲しい」
すじ田「無茶ゆいなさんな」
わし「これほど金を掛けたセット、今日のコンサート一回で回収することは難しいやろ。ひょっとしたら来年のアジアツアーはこのセットで廻るつもりかな?
  となると、日本でのツアーは一年お休みか?」
すじ田「でも来年早々日本で新曲出すんでしょ?」
わし「8人時代初のシングルやな。そやけどアルバムまで8人体制でとなると、今すぐには難しいかも。そんでアルバムを出さんことには新しいツアーは出来んし」
すじ田「本国で8人体制の土台を固めるって可能性もありますね」
わし「そこが首脳陣も思案のしどころやろうけど、とにかく血が上りやすい国民性やから、逆にアジアツアーとかやってほとぼりを冷ますつもりかも」
すじ田「あー、なるほど」
わし「肝心の日本では、夏頃もう一曲出しておけば繋がりは保てると思うとるんやないかな」
すじ田「勘ぐりますなぁ」
わし「疑心暗鬼にならざるを得んでしょう、ファンとゆえども」


 ライブは進む。
 最初場内をパッと見た時に、Y字型に左右にせり出した通路をめいっぱい使ってくるかと思ったら、前半ほとんど出番なし。
 基本は奥のメインステージで歌い踊り、たまにセンターには出て来るがあまり左右には広がらない。離れ小島ステージなど完全に蚊帳の外。
 この辺はいつもフレンドリーな少女時代らしくないところで、オープニングのクソ長いUFO降下劇と同様、演出側の考え違いと言われても仕方がない。
 Y字通路の先端からさらにくの字に振られた張り出しがあるのだが、そこも終盤になって一度使われたきり。
 後半もだいぶ過ぎてから、メンバーはステージの高さに合わせて作られた手押し台に乗って、アリーナを一周する。
 1階席や2階席へのアピールタイムだが、遅すぎる。少なくとも前半に一度そのような演出を見せるべきだろう。


    


 この手押し台は4人乗りと2人乗りがあり、最初は『Kissing You』を歌いながら2人乗り4台が場内を練り歩き、跳び島ステージへ。
 バックネット裏の観客には大いにアピールした。
 ちなみにこのときの飴ちゃんは本物だったらしく、何人かのメンボが歌いながらベロベロ嘗めていた。
 帰りは『Flyer』のリズムに乗って、4人乗り2台に分乗しメインステージに帰っていった。
 そこまではいい。
 問題はそのあとで、同じ曲の中で、またセンターステージに戻ってくるのだ。
 そして次の曲『LOVE & GIRLS』で、また手押し台に乗りアリーナを1周し、跳び島ステージへ。
 つまり急に場内を2周した訳だ。
 こんなアホな演出は初めて観た。
わし「なぜここまで温存した見せ場を続けざまに浪費する? だったら前半にも使えば良かったやないか」
 同じことを2度する必要性はわかる。彼女たちは大人数グループなので、1塁側3塁側とメンバーを入れ替えて顔見せしなければならないからだ。
 しかし、そんなことは今までもやってきたし、もっと上手く構成していた。
 こんなバタバタ顔見せしたことはなかった。
すじ田「何故でしょう?」
わし「思うに…顔見せするにはメンバーがバラバラに動かねばならん。つまり少女時代を象徴する群舞(パフォーマンス)をアピールすることが出来ないのや」
すじ田「なるほど」
わし「前半は奥のメインステージに固まってずっと群舞を見せていた。これは少女時代の一体感を訴えていたと考えられる。
  群舞を離れて個別に動くようにしたのは、コンサートが始まって2時間ばかり経過してからや!
  これまでのコンサートではあえてそんなことをせずとも”少女時代はひとつ”とゆう認識がファンにあった。そやから前半からでも左右に展開したステージングを見せられたんや」
すじ田「がーん!」
わし「逆にゆうと、今回、ファンサービスは控えてでも、”少女時代はひとつ”とアピールする必要があったゆうことや」
すじ田「苦悩しとるのぉ、SMエンタ」


 苦悩はVTRにも現れていて、いくつかは過去のVTRを再編集していたのだが、もちろんそこから徹底してあの人は外されている。
 メッセージには「少女時代は新しく生まれ変わります」
 歌えばテヨンが”ふたり分頑張る!”とでも言うように大熱唱。
 ずいぶん練習したと思われるフォーメーションも、最初から8人用に振り付けられたかのよう。
 が、そうしたことが、逆にあの人の不在を際だたせている。
 ちゅうか2007年から見守ってきた日本最古参ペンのひとりである私の目には、そうとしか見えないのだ。
すじ田「それ、自慢でっか?」
わし「自慢です(きっぱり)」
 コンサート前には「今後8人時代は8人時代として、ジェシカはジェシカとして、きちんと見守り応援していこう」と思っていたのだが、実際に8人時代を見せつけられるとどうしても9人時代の影を追ってしまう。
 「これはかつての少女時代ではない」と感じてしまうのだ。
わし「あの日観たソシの名前を僕達はまだ知らない。」
すじ田「いや、ソシゆうてますがな」
 つまり9人時代はそれほど完璧だった訳で、9人でひとつでありすぎた。デビュー以来変わらぬその姿に我々は慣れすぎていた。
 8人時代は美しく華やかで、スキルもK−Popトップクラスなのは間違いないけど、まだひとつの存在ではなく8人の個性の集合体と感じられた。
 じゃあジェシカが『指輪物語』における”ひとつの指輪”的存在なのかと言えばそうではなく、ひとりひとりが”ひとつの指輪”だったのだ。
 9人が揃って初めて『少女時代』であって、その姿を知る我々にはやはり8人時代を「新生少女時代だ!」と簡単に歓迎できない。
わし「…とゆうことが今回観て判った」
すじ田「めんどくさぁ」
わし「これはやっぱ少女時代ペン特有の想いかもなぁ。これまでが完璧すぎたから」
すじ田「ほならどないするんです? もおペン止めるんでっか?」
わし「やめるかいな!(れいんめーかー!)」
すじ田「イヤァオ!(ごろごろー)」
わし「時間はかかるやろうが、8人時代がひとつにまとまり真の新生少女時代になるまでワシは応援する。
  彼女たちもそのために努力しとるんや。ワシらペンが見捨てる訳にはいかん。
  苦しい時こそ応援するのがペン。
  自分もIUペンやから判るやろう。どんなスキャンダルがあってもIUを応援しようという気持ち。それが愛や」
すじ田「た、確かに」
わし「APinkペンやから判るやろう。社長令嬢が抜けてもとりあえずウンジだけは応援しようという気持ち。それも愛や」
すじ田「その例えは不適切では?」
わし「す、すまん。気持ちが昂ぶって混乱してしまった。
  とにかく今回は『The Best』と言う形で過去を振り返ったのもよくなかった。
  来年新曲が出て、だんだん8人体制に慣れてくれば、また以前のような気持ちで応援できると思う」
すじ田「それってアレっすかね、例えて言えばAKMUちゃんの兄のチャニョクがいなくなってスヒョンだけになった時に”こんなのAKMUちゃんじゃない!”って思うようなモンですかね」
わし「ナニをゆうとるの? そうなったら大歓迎やないの」
すじ田「よくわかんねぇ世界」


 衣装に関しては、今回は全部良かった。
 若々しく、元気で、気品があって、豪華だった。
 『Show Girls』では『キャバレー』風のガーター姿も見せたが、いかにもSMのアイドルと言う節度あるセクシーさでPTA的にも好ましかったと思う。
 ユリも心配された程ふっくらではなかったが、代わりにソヒョンの顔が巨大になっていてちょっとビックリ。
 『風と共に去りぬ』の舞台のために、体力を蓄えているのかも。
 あと、今回のハイライトはやはりバラード版『Into The New World』だ。
 

     『Into The New World』


 彼女たちのデビュー曲、そして日本語でもないこの曲をクライマックスに持って来た意味はよく判る。
 さらに1stにおける『Complete』で有名な、少女時代を象徴する輪になって手を繋ぐポーズをここで決めてきた。
 それに続く繰り返される「サランへ」の言葉。
 いきなりソニが号泣するモンだから、つられて会場にいた4万5千人ぐらいは泣いたんじゃないかと思う。
 その涙が感動の涙なのか、失ってしまったものへの追悼なのか、それは各人それぞれだろう。
 が、非常に美しい、感動的な光景だったし、これも少女時代史に残る1シーンなのは間違いなかろう。
 あまりの感動で、この曲がラストだとは誰も言わなかったのに、誰もがラストだと判ってしまった。
 この後に曲を続けるほどアホな演出家はこの世にいないはずだ。
わし「いやー、なんだかんだゆうたけど、やはり少女時代は最高。誰にも変わることは出来ない至高の存在や。そう思わん?」
すじ田「でも、結局ジェシカの乱入、なかったですね。それが残念」
わし「(こけ)まだゆうとるんかーい!」
 巨大ネコの乱入はあったけどね(笑)






※おまけ…
 せっかくの後楽園ってことで、ジェシカが引退セレモニーをやって
 「少女時代は永遠に不滅です!」って言ってくれたらこっちも吹っ切れたと思う。