関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

特別編 Giris' Ganaration Love & Peace Japan 3rd Tour (福岡 by 最終回ばい)

コンサートの余韻に酔いしれながら、ワシらは会場を出て集合地点を目指す。
予約した店には着時間を30分程度幅を見てくれと言ってあるが、コンサが終わった以上一時も早く食いたい。
心は感動しつつ、体はすでにイカ刺しと水炊き方向へ全面的に向いているのだ。
ちょっとスヨンの気持ちがわかった。
集合後、タクシーに分乗して宴会場を目指す。
マリンメッセの会場内でタクシーに乗ったら、駐車場を抜けるだけで20〜30分はかかる。
ので、徒歩でいったん表通りに出て、流しのタクシーを捕まえる。
おかげで移動はスムーズだった。
私もTSUBAKI社長もかつて数々の宴会を演出してきた男。
こういう段取りはプロなのである。
お店は天神の生け簀料理店。
写真を取り忘れたので、HPにて雰囲気をつかんでいただきたい。
http://www.emachi.co.jp/shops/18518532/mypage/

西鉄グランドホテルの裏手にあるようだ。
だが、私がつい「西鉄グランドまで」と言ったために、タクシーはホテルのエントランスに乗り付けた。
さっそくドアマンのおねえさんが出迎えてくれる。
ワシ「ぴゃー、しもた。ちゃいまんねん、ちゃいまんねん。ワシら客やありまへんねん」
と慌てて弁解すると、おねえさんは「よかですよ〜」と鷹揚に許してくれた。
まーそんな間抜けな客は1日に何組もあるだろうしな。
それどころか、ドアマンのおねえさん、ワシらの手荷物(土産物)に目をとめ、
「少女時代のコンサートば観に行って来なはったとですか?」と訪ねてきた。
ちらっと見て判ったんだからペンに違いない。
ワシ「そうなんですよー」
おねえさん「わー、どげんやったですか?」
ワシ「そらもお最高でしたわ、へっへっへ」
と卑屈に笑いつつ、お姉さんに手を振って別れるワシら。行き先はホテル入り口とは全然別方向。
それにしても、さすがアジアNo.1アイドルグループ(ヨジャ部門)。どこでペンに出くわすか判らない。


店に着いてみると、別便で来たmimi姐さん班のメンバーがひとり増えていた。
身長190cmもある男性で、通称「のっぽさん」 ←そのまんま
コントデュオ「ザ・ギース」の尾関高文を思わせる風貌である。
トライさんが漫画家で、ADさんがADだから、やはり業界人かと思ったら
のっぽさん「普通のSEです」とのこと。
と言われても、SEなんて見るの人生でまだ2度目くらいだし、普通の基準が判らない。
身長190cmが普通なら、レスラーかモデル並みの人ばっかりってことか?
などと思っていると、可愛いおねーちゃんが注文を取りに来たので、いったんのっぽ問題を忘れることにする。
実はタクシーの中で、今日は時化でイカが上がってないかも、と脅されていたのだが、ちゃんとイカはあった。
でかい生け簀に飼ってるんだから、当たり前と言えば当たり前。
なにはともあれ、大きめの奴を一匹頼む。生け簀だから、注文は一匹単位なのである。
あとやはり九州ならではのゴマサバ、ざく切りキャベツのサラダなどを注文して乾杯。
料理と酒を前にすると、なんか盛り上がってきた。
トライさん「宴会を始める前に、各人誰ペンなのか、はっきりさせましょうよ」
全日派なのか新日派なのか、まず己の立場を明確にしろと言うことらしい。
全員プロレスファンてことでいいんじゃないかと私は思ったのだが。
その結果、テヨン派4名、シカ派1名、パニ派1名、オールマイティ1名となった。
順当な結果と言えばその通り。
やはり日本でもテヨンは強い。実際グループの要って印象はすごく感じるし、存在感はメンバー随一であろう。
野球で言えば巨人、F1で言えばフェラーリてところか。
サジャエくん「でもチビだし、乗ってる車はポルシェですけどね」
かましい!


料理が運ばれてきた。
イカの姿造りである。


     ←こんな感じ


その熱光学迷彩をまとった草薙素子のごとき透明な身が美しい。
断頭台で首をはねられた直後のルイ16世並みに、手足がひくひくしている。
口に入れればコリコリとした食感。身は甘い。
これぞ玄界灘イカの醍醐味である。
全員「馬ー医!」
と、姐さんを除くみんなが舌鼓。姐さんには築地で食べるイカとあまり差が感じられないらしかった。
美味い美味いと舌鼓を打ちながら、各自勝手に今日の感想を述べる。
TSUBAKI社長は真下からテヨンのパンツを拝めたことが何より嬉しかったらしい。
が、トライさんはちょっと恥ずかしそうにしている。
彼女を神格化しているのか、そんな俗な目線でテヨンを見てはいけないらしい。
わし「そやけど、次の機会には”ぜひDブロックで”と思うてるに違いないのや(げっへっへ)」
サジャエくん「ゲスだなー(呆)」
わし「ただ、テヨンのためにも一言ゆうておこう」
サジャエくん「ほぉ、それは?」
わし「TSUBAKI社長が見たのは決してパンツではありませんからー!(ざんねーん!)」
サジャエくん「ああっ!(がーん) 言われてみれば当然の真実!」
わし「だから遠慮なく覗くがよかろう(ぐえっぐえっ)」
全員「…(まじゲスなんすけど)」


それにしても、今回のJAPAN 3rd TUOR、なんとも奇妙な印象であった。
まず始まる前の雰囲気が、1st、2ndと全然違う。
落ち着いているのだ。
去年までは開場を待つ観客がみんなそわそわしていた。
会場前のあちこちにコスプレイヤーが屯ってたり、声高に会話する集団がうろついてたり、いやが上にもお祭り気分が盛り上がっていたものだが。
いや、今回もコスプレさんはいるし、ざわついているのは確かなのである。
だがお祭り気分はしない。
開場前に話した時、姐さんもその気配を感じ取っておられた。
mimi姐さん「去年までのにわかペンがだいぶ去ったようですね」
わし「時期もよくないですからね」
そう。K-Popバブルは去り、日韓関係はやや冷え込んでいる。
4年前にそのポテンシャルに圧倒され、わーっと飛びついたミーハーどもは、今ではすっかりきゃりーやらももクロ方面に去ってしまったようだ。
残って今ここにいる者どもこそ真のソシペンなのだ。…が、
わし「かえって落ち着いてええんやないでしょうか?」
と言ったものの、やはりある種の寂しさは否めない。
これが入場前に抱いた感想であった。
ところが入場してみると、それは杞憂で、会場はほぼ満員。
ミーハーじゃない、真のペンは九州の地にもこんなにいたのだ。
ただ軽々しく騒いでいないだけで。
後に聞いた話では広島はもっと熱かったらしいが、九州人は独立心が強いので、あまり徒党を組まないから静かだったのかも。
とにかく、コンサートが始まってみると少女たちのパフォーマンスはすばらしく、いやが上にも盛り上がったのだった。


なんて思っていると、玄海イカの介はあっという間に食されてしまい、残ったゲソはいったん厨房に下げられた後、天ぷらとなって戻ってきた。
一匹丸買いする生け簀料理店ならではのサービスである。
新鮮なイカゲソの揚げたて天ぷらはそりゃー美味い。
あのサラ・イネス女史の初期の代表作『大阪豆ゴハン』に登場する安村家の末弟なんて、食に関してはイカゲソさえあれば何一つ文句を言わないほどなのだ。
mimi姐さんもこれには大喜び。
mimi姐さん「あたし、刺身よりゲソ天の方が好きかも」
全員「えーっ(ずこっ)」
コリコリあまあまの刺身より、火の通った足の方がお好みとは、さすがに極端な。なんとも奢り甲斐のないお方であった。


コンサートに思いを戻すと、一見して予算削減が感じられたのは間違いない。
音響もそうだが、セットも馬車も特効も、いろいろしょぼかった。
考えてみれば1stの時が過剰に物量を投入していたのかも知れない。
少女たちはワイヤーで空を舞い、海賊船は場内一周した。全員のソロがあったし、とにかく3時間の長丁場をあの手この手で楽しませてくれた。観終わってお腹一杯になった。
2ndになると、ソロがなくなり、セットも小さくなった。尺も2時間半と短縮された。
1stの反省から、適度なコストカットがなされた模様。
でもソロがない分、全員ずっと出ずっぱりで、密度は濃くなった気がした。
選曲も演出もよかったし、ボールを投げ込むなど、観客との一体感は得られていたと思う。
ただ、セットがY字型になったせいで、左右のお客さんは物足りなかったかも知れない。
今回は2ndの反省も生かされ、1stのようなサイド通路が復活した。
が、適度以上にコストを切り詰めて来た感があり、全体にこぢんまりとしてしまった。
なまじ1stに似たセットだったので、余計その小ささ、客席との遠さが感じられる。
社長を大喜びさせたリフトは一点豪華主義の結果にも思える。
これらのセットはワールドツアーにも使用され、ほぼ1年間使い回される訳だから、日本のことだけを考えてデザインした訳じゃないはず。
にしても、もう少し夢のあるセットにして欲しい。
マリンメッセで小さかったら、どの会場に持って行ってもさらに小さく見えちゃうぞ。


全員「もんぎゅもんぎゅもんぎゅ」
その他にも、ゴマサバを食ったり、薩摩揚げを食ったり、水炊きを食ったりして、みんなで博多を満喫。
もつ鍋じゃなく水炊きなのは、ユリが前々回「水炊きが大好きです」と嘘ついたから…ではなく、姐さん班が前日にもうもつ鍋を食っていたからだ。
イカ刺しと水炊きを同時に食わせる店を探すのはなかなか大変だったが、苦労の甲斐あり、どちらも大変美味しゅうございました。
博多の水炊きは京都のそれと違い、キャベツなどが入ってちょっと庶民寄り。
だがスープの味は実に深い。


    


本来なら、このスープにチャンポン麺かご飯を入れて〆にするのだが、この後ラーメンを食おうと言う話になったので我慢する。
若くもないのに、なんぼでも食う人たちやな。ワシも含めて^^
私の好きな”八ちゃんラーメン”は日曜で店休。
ならば”だるまラーメン”てことになり、満腹気味の腹を揺らしながら歩いて向かう。
直線距離で約1km。実際の歩行距離でその1.5倍ほどか。
知らない土地のはずなのに、のっぽさんが携帯のGPSを頼りにがんがん歩く。
途中で”すしざんまい天神店”の前を通ったので、私はそれからずっと「よっ、すしざんまい!(パン)」と”すしざんまい”の社長の真似をするFUJIWARA藤本の真似をしながらついて行く。
ただの酔っぱらいだ。


山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
夏目漱石ではないが、天神を歩きながら、再び今夜のソシコンに思いを馳せる。
セットはしょぼくなったが、少女たちのパフォーマンスは素晴らしかった。
これは是非言っておかねばならない。
音響が悪かろうが、ずっと全力で歌い、踊り、走り、手を振り続けていた。
その結果ジェシカは例のごとく、へたり込んで水を飲んでいた。
床の上じゃなく、七色に光る箱に腰掛けてたからまだよかったが、スカート衣装の時は気をつけていただきたい。
彼女らのパフォーマンスは回を追うごとによくなってきている気がする。
おそらくどうすれば観客を楽しませることが出来るのか、ちゃんとフィードバックされているのだ。
だから、今回のコンサート、いろいろ言ったけれど、大満足なのだ。
広島の後、神戸、名古屋と廻って、私が次に観る大阪では、より完成度の高いステージが観れるはずである。
さっき観終わったばかりだが、私はもうすでに次のコンサートが待ち遠しくて仕方ないのである。


    


全員「ずずずーっ」
なんて思ってると、私の周囲ではみんなラーメンをすすり込んでいる。
いつのまにか”博多だるま”に到着し、ビール、餃子、ラーメンが並べられている。
mimi姐さん「餃子、美味しい!」
ワシ「そうなんですよ。宇都宮や浜松ほど有名じゃないけど、博多は餃子が盛んな街なんです。
  それも親指の先くらい小さいのが特徴で…」
mimi姐さん「(もんぎゅもんぎゅ)馬ー医! あたし、この餃子が福岡で一番好きかも」
全員「(がたがたっ)や、安上がりな」
こうしてソシコンの夜は更けていったのである。
今回は社長も財布なくさないで何より。また来年も同じメンバーで会えればいいと思う。
それまで糖尿病で死なないように気をつけようと誓う、私であった。






※追記…
 書き忘れたけど、mimi姐さんからシアトル土産にスタバ本店のボールペンとカレー味の板チョコを
 トライさんからはお手製の眼鏡拭きをいただきました。
 貴重なものをありがとうございました(ペコリン)
     トライさんお手製眼鏡拭き(実物大)