関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第454話 熱愛(ソヒョン篇)

ソヒョン「開かせていただき光栄です」
ジヌン「(ぱち)…ん、んん?」
ソヒョン「術式開始」
ちゅぃーーーーん
ジヌン「わぁーーー! なんや、なんや、ここはどこや!?(じたばた)…」
ソヒョン「(ちっ)…術式中断」
ちゅぅーーん(ぴた)
ジヌン「は? キ、キミは、ソヒョンちゃん?」
ソヒョン「そう。でも女優の時はソ・ジュヒョンで活動するから気をつけてね」
ジヌン「女優? い、いや、それよりワシ、なんで縛られとるの? この部屋は? ワシ、自室で寝てたはずじゃ…?」
ソヒョン「ウチの夢は国際弁護士かピアノの先生か女優になることなの」
ジヌン「はぁ…、それとこの状況と、どんな関係が?」
ソヒョン「ウチ、今度ドラマの出演が決まったんよ。やっと叶った夢やから、絶対ええ評判とって成功させたい訳」
ジヌン「なるほど」
ソヒョン「そのドラマでウチは交通事故で死んでしまう演技が要求されてるんよ。傷だらけでね。
  ウチが目指すのは、あくまでリアルな演技。そやから、本当に死にかけの人間の傷や反応を見て、いろいろ学びたいねん」
ジヌン「…(なんか、やな予感)」
ソヒョン「昔、ドイツの自動車会社は、身元不明の遺体を政府から買い取ってクルマに乗せ、実際に衝突させて生身の損壊具合を研究してたんやって。
  壊れた死体が見放題よ。ステキと思わへん?」
ジヌン「えっと(汗)…多分ソヒョンちゃんとはステキって語彙に対する理解が違うと思うな」
ソヒョン「そう思って矢先、先週急報があったので日本に飛び、桜塚や…」
ジヌン「わぁー! あかんあかんあかんて! ネタが新鮮すぎるがな」
ソヒョン「そう。その線はいろんな方面から止めが入ったので、結局ジヌンくんに協力して貰うことにしたんよ」
ジヌン「ん? どゆことでしょうか?」
ソヒョン「そやから、キミの体のあちこちを開いてみて、特殊メイクの参考にしたり、死にかけのリアクションを教えて貰おうかと。
  それでSMEの闇部隊に命じて、宿所で寝ているジヌンくんをこの地下室に拉致って来て貰うたの」
ジヌン「(ぴゃー)マジ感心。恐ろしいほどの役者魂ですね」
ソヒョン「ウチは何事も徹底してやる主義やねん。
  …じゃ、術式開始(ちゅぃーーーーん)」
ジヌン「ちょ、ちょ、ちょっと…だからってなんでワシが解剖につきあわなあかんねん」
ソヒョン「だって、ジヌンくん、ウチのこと好きやない? ウチとウギョル出たいゆうてたやん」
ジヌン「う…そ、それを言われると、弱いなぁ]
ソヒョン「愛のために身を賭してこそ、男は価値が出るんやで。
  ほな、失礼」
ざくっ
ジヌン「ぎょえーーーーーーーーっ!(じたばた)」
ソヒョン「ちょっと、暴れんといて。これからやで」
ジヌン「いたいいたいいたいーーーーーーっ!」
ソヒョン「まだ右足の裏10センチばかし切っただけやん。情けないなぁ」
ジヌン「死ぬぅー。全治9週間の大怪我やぁ!」
ぴゅーぴゅー(血)


テヨン「…9ひく1は8ぃ! あいつが抜けたら8ぃ! わっはっは…すぴー」
かちゃ
ソヒョン「(ぬぅ)ふーむ、よお寝てる。さすがに年やなぁ。以前よりずっと象の麻酔が効くようになってるわ」
テヨン「…ぶつぶつ」
ソヒョン「ジヌンの奴が暴れるから、思うように解剖出来へんかった。
  こうなったら逆に、ちょっとそっとのことではくたばりそうもないおねえを刻んでやる。
  ゴキブリ並の生命力やから、長いこと実験に耐えられそう(ふふふ)」
テヨン「ちょっと、ソヒョン! イディスの演技はそうやないやろ、このヘタクソ!
  TTSでもおのれだけ一番へたなんじゃー!(くかー)」
ソヒョン「むかっ。もう10年近くも一緒におるから首から上だけは傷つけまいと思うたけど、今の言葉はむかついたで」
ちゅぃーーーーん
ソヒョン「まず、その顔面を、めっためたに切り刻んでくれる!(てーい)」
テヨン「うーん(ごろん)」
ちゅちゅんっ
ソヒョン「わ、外した! 前髪しか切れへんかった」
テヨン「うりゃー(むにゃむにゃ)」
ソヒョン「ね、寝てても反撃やて? しもた」 
テヨン「全州剛掌波ーーー!」
ばぁあああーーーん!
ソヒョン「わひゃーーー!(ごろごろごろ、ばっしゃーーーん!)」
テヨン「わはは、無駄無駄無駄〜(むにゃ)」


ソヒョン「ま、そんな訳で、この傷はメイクやなくモノホンなんですわ(どくどく)」
ペ・テソプ監督「ぴゃー、気合い入れ過ぎやって」
ソヒョン「すべてはウチがホンマモンの女優になれるかどうかの瀬戸際。さ、さ、血が乾く前に撮ってしまいましょう」
監督「わぁ、すごい迫力や。『白い巨塔』に出てた田宮二郎のような、『てなもんや三度笠』に出てた藤田まことのような気迫を感じるで」
イ・ウォングン「リアルすぎてこっちがひくわ。恋愛ドラマゆうよりホラーみたいや」
ソヒョン「む(ぴーん) それや、監督。一度は死んだはずのウチ、ハン・ユリムが何度もウォングンくんの前に現れるというのは?」
監督「はぁ?」
ソヒョン「イメージですよ、イメージ。『シンデレラのお姉さん』のキム・ガプスさんみたいに、評判よければ死んだ人も出演できるやないですか。
  ここでは、萩尾望都の名作『マリーン』…引いては寄せる波のように、ムヨル(ウォングン)の前にユリムが現れるんです」
監督「そんで?」
ソヒョン「ムヨルに近づく女は全員呪い殺す(うらー)」
監督「(あかーん!)『熱愛』やなくて『呪怨』になるがな」
ソヒョン「は? …熱愛と呪怨て、違うものなんですか?」






※「開かせていただき光栄です」…
 http://blog.zare.boo.jp/?eid=950894
 カバー絵ほどグロいものではないらしい。←まだ読んでない


※ジヌン…男性アイドルグループ2AMのマンネ。「キラースマイル」と言うニックネームを持つ。
 かつてソヒョンが好きと公言したことがあるが、実際にも友人関係のようで、ふたりの仲の良さは結構知られている。
 そのジヌンが、2013年10月6日の深夜23時30分、慶尚北道聞慶のトンネルの中で、乗っていた乗用車が25トントラックと衝突する事故に遭遇した。
 25トンて(呆)なかなか公道でお目にかかる大きさやないぞ。
 これによってジヌンは右足首を骨折し、足の裏には10センチほどの裂傷を負った。決してマンネに斬りつけられたせいではない。
 全治9週間と、かなりの重傷。MCを務めていた『ミュージックバンク』も降板することになった。
 ジヌンは、同年8月にも左足首に怪我を負って全治3週間の診断を受けているが、今回は右足首が骨折ということで、歩くことさえ困難な状況らしい。
 本人には気の毒だが、かつてさまぁ〜ず三村が『内村プロデュース』で立て続けに左右の膝十字靱帯を断裂した事件を思い出して、笑いが止まらない。
    
    右側の車椅子がジヌン。ベッドに寝てるのは見舞いに訪れた2AMスロン。


※「前髪しか切れへんかった」…久しぶりにテヨンが前髪を切り、ファンは大変喜んでいる。      
    
 前髪のないカンテン(おでこテヨン)も悪くはないのだが、やはりテヨンは前髪ありきでしょう。
 本人は童顔が強調されるので、好きじゃないようだけど。
 ちなみに「前髪を切る」とは前髪を作る作業であって前髪をなくす作業ではない。
 以前バラエティでも話題になっていたが、ファッションに興味のない男性にとってはわかりにくい表現である。