関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第438話 マスカット・ココナッツ・キヨミ・メロン

01:マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン
鰯「仔猫ちゃん、仔猫ちゃん…」
IU「ん?」
鰯「こっちこっち(手招き)」
IU「にいさんやないですか。仔猫…?(ぞくぞく)」
鰯「自分だけの特別な呼び名やで。男にはよお使わんからな、そんな愛称」
IU「当たり前です、気色悪い。で、そんなロビーの隅で何してますのん?」
鰯「いいからこっちへ。ふたりで話してるとこ、マスコミに見つかったらまた問題やから」
IU「それやったら話かけんといてください」
鰯「ずいぶん冷たいねえ。まるで他人みたいやないか」
IU「他人ですから(きっぱり)」
鰯「またまたぁ(笑)。実はワシ、これから自分の見舞いに行こうかと思うてたんやで」
IU「はぁ? 別に今、病気も怪我もしてまへんけど(怒)」
鰯「そやなくて、今ドラマが佳境やろ。そやから撮影所に陣中見舞いや」
IU「結構です。兄さんも忙しいでしょうし」
鰯「ま、忙しいんやけどな、世界中駆け回ってて。
  そやけど、もお見舞いの品買うてもうたから、行かんと無駄になるやん」
IU「見舞いの品?」
鰯「そうそう、これな(どさっ)。マスカットとココナッツとバナナとメロン」
IU「どうゆう組み合わせですねん?」
鰯「美味しいし、健康にもええよ」
IU「それはそうでしょうけど」
鰯「実はこの組み合わせには意味があって、ワシ、今度ソロ曲出すねん」
IU「はぁ、それはおめでとうございます」
鰯「そのタイトルが『マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン』ゆうんや」
IU「中原めいこですか?」
鰯「それはキウイとパパイアとマンゴーや。若いのにそゆことは知ってるんやね」
IU「放っといてください」
鰯「とにかくええ歌なんや。そや、ちょっと演ってみよか」
IU「ちょっとちょっと、こんなところで…」


『マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン』
  作詞:鈴木慶一 作曲:岡田徹 演奏:ムーンライダーズ


    


♪(コーラス)マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン、マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン…


 恋の女神 僕に教えておくれ
 よく熟れた果実 その食べ方を
 皮むきゃのぞく秘密 紅玉(ルビー)のふちどり
 熟れすぎちゃ 罪の味がしないのさ


 君のことチョットだけつまむなら
 僕のハートはドキドキ
 君のことチョットだけしゃぶるなら
 僕のポケットはもうハレツしそう


 おいしいバナナ僕と二人で食べよう
 いつまでも子供じゃいたくないでしょう
 冷たいメロン甘い一切分けよう
 とりたてのやつが最高なのさ


 君のことチョットだけつまむなら
 僕のハートはドキドキ
 君のことチョットだけしゃぶるなら
 僕のポケットはもうハレツしそう


IU「…猥歌やないですか(怒)」
鰯「アホゆうたらあかん、J−Rockの名作やぞ。ちょっと大人なだけや」
IU「そうかなぁ」
鰯「そんでさ、自分ももお大人なんやから、ここの
  ♪マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン…
  ゆうコーラスのところ歌うてくれへん?」
IU「は?」
鰯「フィーチャリングゆう奴や。
  あの国民の妹が大人になってカムバック。大堀恵も真っ青のセクシー・ボイス。
  ゴールデンタイムでも、堂々とバナナを連呼。”元気ねぇ〜”」
IU「お断りします」
鰯「なんでや? 話題になること必至やぞ。
  もう自分もだいぶ汚れのイメージになって来たし、売り方を変える時期やで。
  大丈夫、成長ゆうたらええねん、成長て(がっはっは)」
IU「はぁー(ため息)。清純派に戻りたい」
声「聞いたでその言葉!」
IU「ん、誰や?」


02:キヨミプレイヤー
じゃーん
JOO「(つかつか)ウチや、ウチ」
IU「ミンジュねえさん」
JOO「話はすっかりその観葉植物の陰で聞かせて貰うた。
  不純異性交遊がバレて性の臭いが染みついた自分のそのイメージも…」
IU「えらいいいようやな」
JOO「たった一つだけ、清純に塗り替える道がある」
鰯「性順位乗り換える位置がある?」
JOO「お黙りなさい、ウンヒョク」
鰯「(トホホ)そんなひと昔前の韓流ドラマに出てくる振られ役みたいな呼び方はやめてーな」
JOO「名前なんかどうでもええです。どうせにいさんもSMEの操り人形の一人に過ぎないんやから」
鰯「だってJYJみたいに苦労したくないもん」
JOO「ふん。そんなことやから安易な方へすぐ流されるんですよ。
  ウチら叩き上げは違います。運命に抗って生きるのです。
  だから、ジウンにしみこんだ淫乱のイメージさえ覆して見せます!」
IU「淫乱て…ウチそこまで?(ガーン)」
鰯「そんな不可能事、どうやるってんだよぉ?」
JOO「いまこの国中の男女がこぞって真似し、それをやれば誰もが可愛く清純に見えるという魔法のような歌があるのです」
鰯「そんな都合のええ歌、ある?」
JOO「あります。『キヨミソング』です!(どーん)」
鰯/IU「おおーっ」
JOO「1+1は可愛い子、2+2は可愛い子…何の意味もない呪文のような歌詞と振り付け。そやけどそれは確実に歌い手を可愛く見せる効果があります」
鰯「た、確かに」
JOO「ソップ型のスヨンから、アンコ型のAileeねえさんまで、歌えばみな可愛い。
  それどころかG−ドラにいさんやヨソプまで、男でさえ歌ってみたくなる新世紀の名曲。
  ジウンの新曲はこれに決まりです」
IU「で、でも、キヨミソングのCDはHARIねえさんがすでに…」
JOO「あー、あの韓国の福田萌ね」


     JUNIELを上回るブリッ子キャラ登場


JOO「大丈夫、奴は本国の福田萌とおなじで、微妙な顔してるから。
  素の可愛さでゆうても、ジウンの方がずっと上や。たとえ性の臭いが染みこんでいても」
IU「そんな何度も性、性って」
JOO「とにかく『虹色橋』から『涙そうそう』まで競合曲は多数ある。HARIなんかに遠慮することはないで。
  胸を張って『キヨミソング』を歌い踊るがいい」
鰯「えらいその曲を推すね」
JOO「それはそうです。このキヨミ遊びを作ったのはウチの弟イルフンですもの」
IU「あ、そうゆうたらイルフンがやってるキヨミ、観たことありまっせ。めっちゃ可愛かった」


     JOOクリソツ


JOO/IU「いやーん、可愛い♥」
鰯「おかま?」
JOO「おかまは貴様じゃ!(げしっ) この腐れアイドルめ。ウチのイルフンを愚弄するんじゃねえ」
鰯「うう…(ダラダラ)すいませんでした」
JOO「さて、この曲を国民の妹が歌うたら、めっちゃ可愛いに決っとる。たちどころに身に染みついた性の臭いが抜けて、清純さを取り戻す。
  そんで国民的ヒットになれば、イルフンの名前ももっともっと有名になる訳や」
IU「なるほど。それが目的か」
JOO「悪い話やないで」
IU「それはそうですね。ほんならちょっと演ってみますか? 久々の清純路線やから練習しておかないと」
JOO「うむ。それ、♪1+1はキヨミ…(手拍子)」
IU「♪2+2はキヨミ、3+3はキヨミ…」
JOO「おお、ホンマに可愛いやんけ」
IU「♪キキキヨミ、キキキヨミ…」
鰯「♪4+4はミマイ…」
JOO「ん?」
IU「♪5+5もミマイ」
JOO「ちょ、ちょっと」
鰯/IU「♪6+6は(ちゅちゅちゅちゅちゅちゅ)見舞い!」
JOO「(がーん)あかーん、身に染みこんだ性の臭いがこれほど強力やったとは。(がっくり)もうIUに清純路線は無理やぁ」
IU「うーむ、なんかこっちの方がしっくり来る」
鰯「こうなったらイルフンに頼んで、見舞いソングを作ってもらったらどうやろう?」
JOO「ええ加減にしなさい!」
♪ちゃんちゃん






ムーンライダーズ…結成の経緯は複雑なのだが、とりあえず40年近く続く日本ロック界の大御所バンド。現在は活動休止中。
 『マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン』は最初期の楽曲にあたる。
 ヴァイオリンをフィーチャーしながら、いわゆるユーロサウンドではなく、シャンソン志向でもない、独特の欧州風音作りが特徴(後に「ヌーベルバーグ」と言うアルバムを発表)。
 それが好きかと言われれば、当時はなんだか微妙だった。いろいろいじり過ぎてる音だと思ってた。作品世界も虚構に振りすぎてる気がしたし。
 今回のネタを書くのにCD借りてきて久しぶりに聴いたのだが、非常に多彩なサウンドで、しかも音数が多く、とてもゴージャスな音作りだったことに気づいた。
 おんぼろの機材で聴いてたLP時代にはわからなかったことだ。
 この音であれば、先の読めないドラマチックなアレンジや演奏も楽しめるし、虚構に振った作品世界を充分支えられると思った。
 ムーンライダーズを再評価してしまったよ。…でも好きかと言われれば、相変わらず微妙なんだけど。


大堀恵…その気で眺めたら名前もちょっとエロい^^
    
    「元気ねぇ〜」は7分48秒頃から


※キヨミソング…キヨミプレイヤーの作者がイルフンてことは有名なんだが、
 そもそもの『キヨミソング』を誰が作ったのか、よくわからないなぁ。


※おまけ…
      フルヴァージョンの『キヨミソング』


 초코 머핀 한 조각 시켜놓고
 고소한 우유한잔을 기다려요
 오빠하고 나하고 꼭 마주 앉아서
 서로 손바닥 위에 예쁜 낙서를 하죠


 한눈 팔지마
 누가 뭐래도 내꺼 (내꺼)
 다른 여자랑 말도 섞지마
 난 니꺼 (난 니꺼)
 새끼 손가락 걸고 꼭 약속해줘요
 절대 나 혼자 내버려 두지 않기로


 1더하기1은 귀요미
 2더하기2는 귀요미
 3더하기3은 귀요미
 귀귀 귀요미 귀귀 귀요미
 4더하기4도 귀요미
 5더하기5도 귀요미
 6더하기6은 쪽쪽쪽쪽쪽쪽 귀요미
 난 귀요미


 한눈 팔지마
 누가 뭐래도 내꺼 (내꺼)
 다른 여자랑 말도 섞지마
 난 니꺼 (난 니꺼)
 새끼 손가락 걸고 꼭 약속해줘요
 절대 나 혼자 내버려 두지 않기로
 

 하나 둘 셋 눈 감고 내게 다가와
 1두 손으로 내 볼을 만지며 뽀뽀하려는
 그 입술 막고서


 1더하기1은 귀요미
 2더하기2는 귀요미
 3더하기3은 귀요미
 귀귀 귀요미 귀귀 귀요미
 4더하기4도 귀요미
 5더하기5도 귀요미
 6더하기6은 쪽쪽쪽쪽쪽쪽 귀요미
 난 귀요미


 한눈 팔지마
 누가 뭐래도 내꺼 (내꺼)
 다른 여자랑 말도 섞지마
 난 니꺼 (난 니꺼)
 새끼 손가락 걸고 꼭 약속해줘요
 절대 나 혼자 내버려 두지 않기로


 절대 나 혼자 내버려 두지 않기로


※おまけ02…
     キヨミプレイヤー総集編