関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第348話 政界の文句ショー

11月29日(午前)


♪ポンピ〜ン
客室乗務員「ァみなさま、ァ当機は定刻通りに仁川国際空港を、ァ離陸いたしました。ァ次の寄港地ハノイまでは、およそ3時間をァ予定しておりまァす」
ジェシカ「よし、寝るか(スピー)」
スヨン機内食まだかなー(涎)」
ユリ「フォウ、ブン、生春巻き、チャオガー…何が好物って言おうかな」
ソヒョン「そのフォウってゼータに出てきた方? ダンバインに出てきた方?」
ユリ「知らんがな」
ティパニ「3時間か…とりあえず溜まってるニュースでも見て世間の流れに追いつこう。
  (くりくり)…な、なにー、ワンゴルのソネが結婚やとぉ?」
スヨン「えっ?(ガバッ)」
ティパニ「ウチより10日も年下のクセに生意気な。えーとなになに、相手は在加の宣教師でハイチでの宣教活動中に知り合ったやと?」
スヨン「(ガーン)うう、ウチ、もっと真面目に宗教活動しておくんやった」
ヒョヨン「宣教師限定で彼氏を求めるな」
ヨンミン「それにしても、結婚とは驚いた。よくチニョンくんが許可したな」
スヨン「そんなん、本人同士が結婚したがっとるのに、野暮なことは言えんでしょう」
ユナ「アホやな。ソネねえはデビュー前からJYPのカキタレやったんやで。
  それが最近若手のペク・アヨンに乗り換えたモンやから、使い古しのソネねえを手近なモンに押しつけたに決まっとる」
ソニ「相変わらずゲスい発想やなぁ(呆)」
テヨン「まぁこれを機にアイドルに結婚ブームが来て、ニャンユだのパク・ボムだのヒョリンだのがいなくなってくれたら大いに嬉しいんやけどな」
ティパニ「結婚したからって、引退するとは限らんやん」
テヨン「そやけど、アイドルとしてはもお終わりや。ウチとは別のファン層でよろしくやってくれればそれでええ」
ソニ「う〜む、こちらも相変わらずの自己中発言。泣く子も黙る利己主義者やな」
テヨン「はっはっは、ウチにあらずんば人にあらず。イヌも同然である」
ユリ「これがマジやから怖いわ」
ティパニ「(くりくり)東海の向こうでは、えーと、DA PUMPのISSAがAKBとデート…アルファベットだらけやな。大丈夫か、隣国?
  あとは雨上がり宮迫が休養、胃がんの疑い…都知事選に衆議院選と。また選挙かい。あの国は何故にこうも選挙ばかりするんやろ?」
クッキーマン「きっとそれで誰かが儲かるような仕組みになっとるんやろ。公共工事と一緒や」
ソニ「”税金の無駄遣いをやめさせます!”とか声高に叫ぶために税金を無駄遣いしとるって訳か。アホな国やな」
ヒョヨン「国がでかいからそれでもええけど、韓国くらいの国力でそれやったら、あっという間に北の餌食やぞ」
ソニ「北は選挙がないから、余計な心配いらん分、そこは強いかも知れんな」
ティパニ「(読み)なになに、今回の衆議院選挙の争点は、『脱(卒)原発』『消費税増税』『TPP』の3つらしい」
ヨンミン「争点ゆうても、『脱原発』は自民以外みんなそうやろ?」
ティパニ「だからその実現時期で争ってるみたいやで。今すぐなのか、2030年なのか」
クッキーマン「今すぐなんて、どう考えても無理に決まっとるがな」
ティパニ「そやけど、そうゆうてる政党があるんやって」
ヒョヨン「なんでそんな無責任なことばかりゆうのかなぁ。
  前回の選挙でも、財源もないのに”減税”ゆうて議席拡げた政党なんか、結局消費税増税法案通してもうたやん」
ソニ「まぁそれで解散となった訳やけどな」
ヨンミン「結局、議員というのは法律を作るのが仕事やから。どんな無茶な法案でも、選挙に通るためには”やります”ゆうといたらええ、思てるんや。
  当選後、それが国会を通過すれば、ラッキー。悪法で苦労するのは結局庶民やからな」
ユナ「アホな国やな(笑)。ウリナラ大統領制で良かったわ」
ソニ「その大統領もだいぶおかしな政治やっとるけどな」
ユナ「そやけど責任の所在がはっきりしとるやんか。おかしかったら大統領切るだけですむもん」
ヒョヨン「確かに。何百人ておる代議士全員が(ピー)やったら手の施しようがない」
ヨンミン「施そうとして総選挙やる度におかしくなっとるのがあの国や(笑)」
ソヒョン「そやけど、日本の脱原発は我らにとったらビジネスチャンスやで」
ユリ「え? どゆ意味?」
ソヒョン「安価な原子力で作ったこの国の電力を、高く売りつけられるやん」
ユナ「おおっ、その話、もっと詳しく教えて(すがり)」
ソニ「やめなさいって」
ソヒョン「そもそも原発が悪いなんてゆうとる時点で、あの国は思考マヒしとる訳よ。原発に良いも悪いもない」
ユナ「そ、そうなんですか?」
ソヒョン「何事も便利さと同時に危険を内包しとるのが世の常。そんなこと、原発開発の初期から判ってたはずやん。
  そのためにキチンとしたインフラ、管理団体を作って対処することになってたはずやのに、役人気質と天下り体質のおかげで、それが大事な時に機能せえへんかったから福島みたいな事態になるんや。
  原発設置場所の選定も含めて、あれははっきり人災やで」
ソニ「それはまぁそうかもしれんけど」
ソヒョン「今回の脱原発政策は、その愚かさにおいて、交通事故が起こるからとゆうてクルマを全面廃止するとか、校内暴力やいじめがあるからって義務教育をなくすって話と同次元や。
  飲酒運転がなくならないからって、禁酒法でも施行するんか?」
ソニ「(おいおい)また過激な」
ユリ「実際、原発爆発したら怖いやん」
ソヒョン「それは放射能をよく知らんから怖がってるだけ。幽霊を怖がるのと同じ。
  だいたい放射能で死ぬ人間の何万倍が交通事故で死んどる思う?
  空を見上げりゃ原子力の塊が燃えさかっとるし、我々はそのおかげで生きとるゆうのに、何をビビっておるんや」
ヨンミン「(う〜む)マンネがまさかの原発推進派やったとは」
テヨン「よお考えたら、べつに”まさか”でもないなぁ」
ソヒョン「我々地球生命は例外なく原子力によって生まれた”アトムの子”なんじゃ!」
ソニ「こらこら」
ソヒョン「人類はいまだ核融合も実用化しとらんのやぞ。このままやったらモビルスーツに搭載する超小型核融合エンジンなんて夢のまた夢や。
  人類が滅亡しないためにも、もっと真剣に原子力を研究しなくては」
クッキーマン「な、なんで人類が滅亡するわけ?」
ソヒョン「アホやな。ロケットって反動推進やろ? 何かを燃やしてその反動で飛ぶんやけど、今までの化学燃料じゃ燃焼速度が遅すぎてロケットの推進速度に限界があるねん。
  このままじゃ隣の惑星に行くのも何年もかかるし、太陽系脱出速度を得るのも難しい。
  つまり、原子力がないと、人類は太陽系の中に閉じ込められて、いずれ滅亡してしまうねん(ひぃー)」
全員「はぁ…(ぽかーん)」
ソヒョン「一度研究開発を止めると、元の状態に戻るのが大変なんやで。
  シューマッハかて1度引退した後、もう凡レースばっかやったやないか」
クッキーマン「それは関係ないと思うけどな」
ソヒョン「それに原子力が今のところ一番発電効率がええのは確かや。
  風力や太陽光などの代替エネルギーで平和に暮らしましょう、なんてお行儀のええことゆうとったら、国民の命なんか屁でもない中国やロシアのええ的になるに決まっとる。
  つまり(どん!)戦争に勝つにも原子力が必要や。それは美国海軍の空母や潜水艦を見てもあきらかである!」
ヒョヨン「…ある?」
ソヒョン「我、天啓を得たり! このチャンスに電力を売りつけるだけではご先祖様に申し訳が立たん。
  きゃつらが共産諸国に蹂躙される前に、我が国がこれを阻止し、先駆けて日本を属国とするべきである。
  幸い、我が国は日本に次ぐ原子力国である。
  諸君! 日本が愚かにも自ら原子力を放棄した暁には、全21基、世界5位の数を誇る我が国の原子力発電施設を駆使し、
  なにがなんでも彼の国を占領支配し、500年の恨に終止符を打つのである!(ばーん!)」
ソニ「わー、暴走したーっ!」
ソヒョン「立てよ、国民! ジーク、ソヒョン!」
機内「ジーク、ソヒョン! ジーク、ソヒョン!」
クッキーマン「おお、機内の同朋からシュプレヒコールが!」
ヨンミン「まさか、これが受け入れられるとは(呆)」
ソヒョン「よし、この勢いに乗じて来る大統領選に立候補するのである!!」
クッキーマン「やめれ。アイドルが政治的発言をするな!」
テヨン「ほんならウチも”自由恋愛党”を作って、アイドルの結婚を推進しよう」
ティパニ「乗った!」
ユリ「えー、みなさま、”韓国たこ焼き党”でございます! 韓国たこ焼き党はご当地の美味しいモノを取り上げて参ります」
ソニ「タウン誌か!」
ユナ「アイドル女優の地位向上を目指す”アイドリング!!!の会”です。アイドリングからアクセル全開へ! アイドル女優のポッポ1回につき1万ウォンのギャラアップを要求します!」
乗客「SMはJYJを認めろー! 5人揃って東方神起じゃ。再結成万歳!」
ヨンミン「わー、カシオペアまで乗ってるぞ」
クッキーマン「もお訳わからんわ」

ジェシカ「…(スースー)」
スヨン機内食、まだかなー(ぐぅー)」







※2012年11月29日午前、少女時代はヴェトナムはハノイで行われたK−Popフェスティバル2012に出演するため韓国を発った。
 イヴェントは同日夜。片道3時間のヴェトナムなら当日乗り込みで充分という体制である。
 もちろん前乗りスタッフがキチンと働いているから可能なのだが、それにしてもすごい。


※太陽系脱出速度…第3宇宙速度とも呼ばれ、具体的には毎秒42.1kmである(もちろん他の星系では変わってくる)。
 つまりフルマラソンの距離を1秒で駆け抜ける速度がないと、太陽の重力に打ち勝って我が星系を抜け出すことが出来ない。
 反動推進式ロケットの最終速度(v)は噴射速度(w)と、満タンの時の機体重量とガス欠状態の機体重量の差(m/M)で計算出来る。(v=w In m/M)
 Inは自然体数なので、wを大きくするかm/Mを大きくするしかない。化学燃料で太陽系脱出速度を得るのは、この式からも不可能に近いのは判る。
 ただし、かつて太陽系を離れたヴォイジャーのように、人が乗らないことでm/Mを大きくしたり、天体によるスリングショット(スウィングバイ)を利用すれば、化学燃料でも不可能ではない。
 『∀ガンダム』で描かれるような、スペースコロニーごと太陽系を脱出する為には、恐ろしいほどの時間と科学力が必要となるだろう。