関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第332話 Flower Power

スマン「新曲のタイトルが『Flower Power』やて?」
ソニ「なんかオシャレチックですやろ。ちゃんと韻を踏んでるし」
スマン「オシャレ? …うーむ、今時の若者には”Flower Power”がオシャレに聞こえるのか」
ソニ「え? ほんなら叔父はんの世代ではオシャレやない?」
スマン「まぁ、そやね。”Flower”ゆうたらヒッピーの象徴やからな」
ソニ「ひっぴい?」
スマン「もう半世紀も前のことやけど、世界中で自然回帰のムーブメントが興った。それがヒッピーや。
  アメリカでは至る所にコミューンが出来、ハインラインの『異星の客』がバカ売れした。
  日本の新宿では、全学連に映画屋にバンドマンが入り乱れ、麻薬覚醒剤眠剤サプリメントのように消費されておった。
  人々は誰もが声高に叫び、何かに反対し、むやみに歌い踊っていた。まるで高度成長期の有り余るエネルギーに突き動かされておるようやった」
ソニ「はー、えらい時代でんな。そやけど、なんで”Flower”がそうゆう運動の象徴やったん?」
スマン「もともとはベトナム戦争への抗議的な意味で始まった運動なんや。だから銃に対抗する意味で”花”と言う言葉を使った。
  ”銃より花を”と言うて平和を訴えた訳やな。
  そう主張していた連中を”フラワーチルドレン”、花による戦争抑止力を”フラワーパワー”と言うたんや」
ソニ「なるほど(ほえー)。そやけど今度の歌はそれとは全然関係なさそうでっせ。
  流れるようなベースラインと4つ打ちのビート、セクシーなコーラスラインが印象的なダンスナンバーで、歌詞はダンスフロアに交錯する男女の駆け引きと、光と音が弾けるきらびやかな雰囲気を歌ってる曲やから」
スマン「まるでどっかからコピペして来たような台詞やな」
ソニ「そんなとこは気にしちゃあきまへん。なんならちょっと聴いてみまっか?」
スマン「そやな。せっかく練習室にみんな揃うとるなら、見学して行こか」


ソニ「てな訳で新曲『Flower Power』の練習をしまーす」
スヨン「ええ加減メシ食わせろ(ぶーぶー)」
ジェシカ「ホンマやで、事務所の犬め」
テヨン「犬とかゆうな。余計腹減る」
ソニ「とにかく音楽スタート!」
♪どーん!
スマン「お、格好いいやん」
ソヒョン「♪ロングヘアーにパンタロン
少女時代「♪オヂョオヂョオヂョ〜(コーラス)」
ティパニ「♪後ろ姿に惚れ込んで
少女時代「♪オヂョオヂョオヂョ〜(コーラス)」
スマン「こ、この歌は、ひょっとして…」
ジェシカ「♪前に回って
少女時代「♪オヂョオヂョ
ソニ「♪その顔見れば
少女時代「♪オヂョオヂョ
ユナ「♪こんなことあるかしら 我が息子
少女時代「♪オヂョオヂョオヂョ
スマン「やっぱりかよ〜(がっくり)」
テヨン「アッと驚く為五〜郎…と来たもんだ。はっはっはっはっは!
クッキーマン「名曲や。フラワーパワーでバカ売れ間違いなし」
スマン「売れるか、ボケ!」







※おまけ…
     クレイジーキャッツ『アッと驚く為五郎』