関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第322話 天軍

クッキーマン「…次、通達3号! テヨンにドラマのオファーが来てるで」
ティパニ「(ぴゃー)うそぉ?」
テヨン「(すっく)やりましょう!」
ジェシカ「ええっ、ドラマ出んの? 自分、歌バカやと思うてたのに」
テヨン「アホか。ウチがとんでもなく歌が上手いことなぞ、もはや常識。広辞苑にも載ってるわ。
  こうして歌謡界を平定した以上、次なる目的に向かって進まにゃならんやろう」
ソニ「せめてどんなドラマか、聞いてから決めたらどうや」
テヨン「ウチの演技力があったら、どんなドラマでもこなせる! それを全国民に知らしめる!」
ユリ「えらい挑戦的やなぁ」
ユナ「ウンジの演技が評判ええのがよっぽど気になってしょうがないんやろう」
スヨン「うむ。確かにいま奴は”歌唱力だけのアイドルやない”てグイグイ来てるもんからな」
ソヒョン「そやけどさー、”少女時代のテヨン”やで。今更ウンジなんか意識しなくても、おねえの評価は揺らぎもせんと思うけどなぁ」
テヨン「むはは…その慢心が身を滅ぼすんや。ウチはクレヨンポップのソユルさえ路傍の石とは思うとらんよ。
  ウチの座右の銘は”獅子搏兎”。ライオンはウサギを狩るにも全力を尽くす。それが覇王の生きる道や(がおーっ!)」
ジェシカ「自分の座右の銘は”後悔する行動はしないようにしよう”やなかったっけ?」
テヨン「(無視)で、どんなドラマやん?」
クッキーマン「えーと(めくり)タイトルは『天軍』、7年前の映画のドラマ化やな」
テヨン「てんぐん?」
ティパニ「テングだけに?」
テヨン「やかましい(ポカ!)。『天軍』かぁ。ええ響きや。なんともウチに相応しいスケールの大きな物語になりそうやな」
クッキーマン「なんや、観たことないんか? 結構流行った映画やのに」
ヒョヨン「ウチは観たで」
テヨン「そうなん? どんな話?」
ヒョヨン「んー、まず地球に謎の彗星が接近してて」
ジェシカ「おお、いきなり『アルマゲドン』?」
ヒョヨン「そんでその頃、南北が共同で超強力な核ミサイルを開発してて」
ソヒョン「なるほど、それを地球を救うために彗星に撃ち込むんやな」
ソニ「アホやな、タイトルが『天軍』やで。『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』みたいに島国向けて発射するに決まってる」
ヒョヨン「と思ったら、南北連合軍はその彗星の影響で16世紀の朝鮮時代へタイムスリップしてしまうんや」
ユナ「こ、今度は『戦国自衛隊』か?」
ヒョヨン「で、そこで近代兵器を駆使して、豊臣秀吉の侵略軍をばったばったと」
スヨン「やっつけるんか?(わくわく)」
ヒョヨン「となればええんやけど、何故か野武士から村を守ることになる」
ソヒョン「(ぴゃー)まさか、その道具立てで『七人の侍』に転ぶ?」
ヒョヨン「我が民族の誇りが詰まった素晴らしい映画やった」
ジェシカ「うそつけ」
クッキーマン「けど封切りから4日間で100万人動員した話題作なのは確かや」
スヨン「なんでそんな話をこの微妙な時期にドラマ化するかなぁ」
ソニ「ホンマやで(呆)。関係悪化で、島国向け新曲が予定通り発表出来るかわからん上に、KARAなんてせっかくカムバックしたのに親島国過ぎて微妙な空気になってるちゅうのに」
ティパニ「そんな時期やからあえてやろうとしてるんやないか?」
スヨン「(ぴゃー)島国との決別か?」
ソニ「そんなセヌリ党寄りの制作体制でええんやろうか? 中立の原則は?」
ティパニ「建前、建前。未だかつてどの国のマスコミも中立やった試しはない」
テヨン「そんで、ウチはどんな役?」
ヒョヨン「さて、なんやろう? 村娘でなきゃ、軍と一緒に飛ばされる博士ぐらいしか女は出て来ないからなぁ」
クッキーマン「いや、そんな役やなかったで。…えーっと、イ・スンシン(李舜臣)役やって」
ソニ「イ・スンシン?」
ソヒョン「あの、豊臣水軍を撃破した天才軍師の?」
スヨン「歴史上の大英雄やん。てか、イ・スンシンは男やろ?」
クッキーマン「それを今回のドラマでは大幅に脚色して、実は女やったって設定でいくらしい。男装の軍師やな」
ユナ「(くんくん)なんか『風の絵師』っぽい匂いがするな」
ソヒョン「『風の絵師』に限らず男装するドラマなんて山ほどあるやろ」
テヨン「ふーむ、とにかくウチは男の格好をした実は女の天才軍師で、未来からタイムスリップして来た南北連合軍と共に野武士から村を守るんやな?」
クッキーマン「あとイ・スンシンの背中には黄金郷の場所を示した地図が彫ってあって、それを目当てに南と北と野武士と王朝と島国水軍が血で血を洗う抗争を繰り広げるらしい」
ヒョヨン「昭和の少女漫画か!」
ジェシカ「わかりにくいわぁ」
クッキーマン「もちろんヒロインやから、自分を巡って三角関係、四角関係、入り乱れたラブラインが毎回のように形成される予定やって」
テヨン「おお、それはええ。ますますやる気になったで」
ソニ「ホンマに大丈夫なんかなぁ、そんなドラマ作って」
ティパニ「で、最後はどうなるの?」
クッキーマン「最終的には現代に戻るために強大なエネルギーが必要やゆうて、南北連合軍が核弾頭を爆発させる」
テヨン「はぁ? ほんならもともとその時代の人は?」
クッキーマン「もちろんみんな死んでしまう。連合軍が現代に戻ってくると、そこは全滅した人類の代わりに放射能の影響で進化した猿が支配する猿の半島になっていたんや」
ソニ「んなアホな」
テヨン「いやいや、どうして。島国を批判する一方的内容かと思うたら、返す刀で我が民族にも痛烈な皮肉を浴びせるとは気に入った。ドラマとはすべからくこうでなくては(はっはっは)」
ティパニ「やる気満々やなぁ」
クッキーマン「(汗)そ、そうか、がんばれよ。…(どうしよう、そんなにドラマに出たかったなんて。今更冗談やてゆうたら間違いなく殺される)」







※映画『天軍』…
    
    韓国でヒットしても、いくら韓流ブームと言っても、さすがにこれは輸入しなかったようだ


※テヨンはSBSのシットコムサンショウウオ導師と恋まじない』にカメオ出演したことがある(それ以前にはKBS『止められない結婚』にも)。
 が、シットコム吉本新喜劇的扱いらしく、出演履歴が演技とは認められないようだ。
 連続シリアスドラマ(正劇)こそ真の”ドラマ”であり”演技”(あえて”本格演技”という場合もある)なのである。
 ↑この”シリアス”にはコメディも含まれるので誤解ないように。コミックで言うところの”ストーリー漫画”が”シリアス”で、”4コマ漫画”が”シットコム”みたいな位置づけか?
 それはともかく『サンショウウオ導師と恋まじない』は日本でも字幕付きDVDが発売予定だ。
 主演のSHINeeミンホはもちろん、テヨン(少女時代)、IU、ヨン・ジュンヒョンBEAST)、エル(INFINITE)、ファン・グァンヒ(ZE:A)、
 テミン&キー(SHINee)、ヒョソン(Secret)、イトゥク(SUPER JUNIOR)、ジュヨン(AFTERSCHOOL)の豪華なカメオ出演
 映画好きにはオ・ダルス、イム・ウォニの怪しい演技と見所一杯。
 是非買って私に貸して欲しい。
    


    
    あかん、悶え死ぬ