関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第270話 テティソ

ティパニ「(くりくり)ほー、『The King 2 Hearts』の視聴率がまた下がったらしいで」
テヨン「(ピク)なぬ?」
ソヒョン「誰かさんがOST歌うてから急降下やなぁ。とんだOSTの女王やで(うけけ)」
テヨン「(うきー)それでも、自分が参加した『ファッション王』よりはええ数字とっとるわい!」
ソヒョン「大して変わりゃせんて」
テヨン「曲自体の売り上げかてウチが一番ええ。いまだ13位やで。自分なんか52位やないか!」
ソヒョン「OSTゆうんはドラマを盛り上げるためにあるんやで。ドラマは数字落ちてるのに、挿入歌だけ売れるなんて本末転倒や」
ティパニ「まぁまぁ、ふたりとも落ち着けや」
テヨン「やかましい! 挿入歌の売り上げ75位のくせに口出しするんやない」
ソヒョン「ドラマの視聴率かてウチらの半分のくせに」
ティパニ「(ガーン!)『ラブレイン』が不調なのはウチの歌のせいやないわ。主演に問題があるんじゃ」
ユナ「な、なんやてぇ!?(怒)」
ティパニ「ユン・ソクホ監督とチャン・グンソクと少女時代のウチが揃うとって5%台は異常や。原因があるとすれば、貴様の未熟な演技のせいに決まっとる」
ユナ「アホゆわんといて。ウチかて少女時代やで」
ティパニ「(へーんだ)デベソは少女時代やありません!」
ユナ「うきゃーっ! コロス、コンクリの床にパイルドライバー決めてコロス!」
ティパニ「おお、やってみさらせ!」
ユリ「ちょっと、ここで揉めても仕方ないやろ。それよりどうすれば数字が上がるのか、みんなで考えようや」
ユナ「アホか! おねえとウチは裏表の関係なんやで。そっちの数字が上がれば、こっちは下がる。協調なんて出来るか」
ユリ「そんなことないって。『光と影』の数字を奪えばええんやから」
ユナ「(ふん)おねえのツンツン顔とポッポシーンばっかりのドラマで『光と影』に対抗出来る訳あらへん」
ユリ「な…せっかく人が穏便に話を進めとるのに、何やその態度は!?」
ユナ「不機嫌な演技なんてなぁ、子役にでも出来るんじゃ」
ユリ「貴様、許さん! (ダーッ)外国人が認めた最高のスタイル1位キック!」
ユナ「さっ(余裕)」
ソニ「技の名前が長いがな(呆)」
ユリ「やかましい! お気楽なバラエティ班は黙ってろ!」
ヒョヨン「お、今度はこっちに飛び火か?」
ソニ「バラエティ班やと? ウチかてミュージカル頑張ってるわ!」
ヒョヨン「(かくん)バラエティを擁護しろよ」
ユリ「ふん、夕方2〜3時間やれば終わる舞台と違って、こっちは毎日朝から朝までの殺人スケジュールでやってるんだよ! ドラマとミュージカルを一緒にするんじゃねえ」
ソニ「密度はこっちの方が濃いわ、ボケ!」
ジェシカ「バラエティの?」
ソニ「ミュージカルに決まってるがな」
ヒョヨン「ア、アホか、バラエティかて密度濃いっちゅうねん」
スヨン「わはは、やっと掴んだレギュラーの座やから必死やな」
ヒョヨン「うるせえ、この失業女!」
スヨン「し、失業てなんや。ちゃんと再就職したがな」
テヨン「どう頑張っても視聴率1%前後のケーブルTVでな(失笑)」
ティパニ「スヨンはもともとMカとか、ケーブルが多いよなぁ。日本でのデビューも12chやったし」
ソヒョン「ケーブル、ローカル、衛星放送…スヨンねえの3大キーワードやね(笑)」
ユナ「その衛星も北みたいに途中で爆発したりしてな」
スヨン「ふ、ふ、ふざけんな! ウチはどんな時でもみんなを助けられるように、あえて遊撃隊的ポジションに身を置いとるんやで」
ジェシカ「ものは言い様やな(ふっ)」
スヨン「うっきーっ、もう我慢ならん! このO脚女め!」
ジェシカ「あ、ゆうてはならん台詞を口にしやがったな」
スヨン「やーい、やーい、O嬢の物語!」
ジェシカ「くっそー、ジェシカ画伯ゲルニカパーンチ!」
ソニ「名前が長いって」
どったんばったん!
がしゃーん!
クッキーマン「やかましい! 稽古が終わったら、さっさと宿所に帰って休め、このアホども!」
スヨン「(はぁはぁ)お、女には負けられない戦いがあるんじゃ」
ソニ「そうじゃそうじゃ!」
クッキーマン「うるさい! これ以上暴れるようなら、全員テティソするぞ!」
全員「ええーっ!?」
ユナ「(がっくり)テ、テティソは反則やって」
ジェシカ「(しゅん)親にだってテティソされたことないのに」
ヒョヨン「なによりテティソって響きが悪意に満ちてる」
ユリ「10%いかなくてもテティソされるよりマシかぁ」
スヨン「仕方ない。今日は大人しく帰ろう」
ヒョヨン「そうしよう、そうしよう」
ソヒョン「…」
ティパニ「…」
テヨン「…なんか知らんが、すげー屈辱感」


がちゃ
テヨン「あーあ、後味の悪い1日やったなぁ」
パチン…ピカッ
影「(ぬうん)」
テヨン「うわぁっ、部屋の中にブタが」
カンイン「(すっく)忠!誠!キム!ヨン!ウン! ただ今除隊を果たし、あなたのもとに戻って参りました!」
テヨン「び、びっくりしたぁ」
カンイン「テング、逢いたかったやろ−? これからはまたずっと一緒やで」
テヨン「じ、自分、誰?」
カンイン「(こけ)記憶消失ネタは前回で終わりやで。自分の聖おにいさん、カンインやがな」
テヨン「あー…(そおゆうたらおったなぁ、そんな奴)」
カンイン「どおした、嬉しくて言葉もないか? そうやろなぁ、ワシも同じ気持ちやで。
  この20ヶ月、自分も寂しかったやろうが、ワシも…(ぐす)毎晩、テングを思うてひとりで慰めてたんや」
テヨン「そうそう、こんな奴やったな、デリカシーの欠片もない…(久しぶりに会うて、まずゆうことがこれやからなぁ)」
カンイン「そやから除隊したその足で、自分の部屋にやって来たんじゃ。嬉しいか、嬉しいやろ? ワシは嬉しい」
テヨン「鍵はどないしたんや?」
カンイン「鍵て?」
テヨン「この宿所の鍵やがな」
カンイン「そんなん入隊前から合い鍵作ってたがな。安心せい、それはワシひとりのために作ったんで、部隊仲間に売ったりはしてへんぞ」
テヨン「(イライラ)なるほど、それはおおきに」
カンイン「いやー、褒められるほどでも(照)」
テヨン「その合い鍵のオリジナルはどうやって手に入れたん?」
カンイン「『チンチン』やってる時に自分のハンドバッグから借りたけど? まぁ許可は貰わんかったけど、もとから兄妹みたいなもんやから別にかまへんやろ?」
テヨン「かまへんよ(これから死んでいく奴に道理を説いても仕方ない)」
カンイン「ワシが入隊しとる間一度も慰問に来んかったこととか、コンサートの衣装がエロ過ぎとか、幾つか説教したいことはあるけど、それは後日にしておくわ。
  今日はめでたい日やし、まずは乾杯や。(ごそごそ)シャンパン買うて来たさかいな。
  酒で失敗して入隊したのに、除隊後即酒を飲むなんてワイルドだろ〜ぉ? あ、これ、今部隊で流行ってるギャグやねん(わはは)。
  さぁグラスを持って…(とくとくとく)おっとっと、ほんなら乾杯するで。カンインにいさん、除隊おめでとう!」
テヨン「かんぱーい!(ドカーン!)」
カンイン「わーっ!(くるくるドーン!)」
テヨン「(ふっ)これがウチの除隊祝いだぜぇ。ワイルドだろ〜ぉ?」


ナレーション「翌日、漢江に浮いていたカンインは瀕死の所を釣り人に救出され、”テ、テティソされちまったぜぇ”と謎の言葉を残したまま病院に搬送されたという」







※OSTの順位…2012年の春、少女時代メンバーのユリとユナがドラマで競演しているが、ティファニーとソヒョンがこれのOSTで援護射撃をし、話題になっている。
 また、OSTの女王の異名を取るテヨンも話題作『THE KING 2 Hearts』の挿入歌を歌い、一時音源チャートを席巻するなど、非活動時でも少女時代の底力を見せつけた。
 テティソトリオでのOST参加と言うことになり、ひょっとしたら新ユニットの歌唱力を訴求するための活動なのかもしれない。
 4月20日午前10時現在、音楽サイトMELONのリアルタイムチャートによれば、テヨンの『狂おしいほど逢いたい』が13位、
 ソヒョンの『ファッション王』OST『待ちます』が52位、ティファニーの『ラブレイン』OST『あなたやから』が75位を記録している。


     テヨン『狂おしいほど逢いたい』


     ソヒョン『待ちます』


     ティファニー『あなたやから』
 

※ドラマの視聴率…が、視聴率的にはどのドラマも苦戦していて、イ・スンギハ・ジウォン主演で大きな話題となったMBCの水木ドラマ『The King 2 Hearts』は、放送開始時こそ同時間帯トップの数字を誇っていたが、ドラマの進行と共に低下し、4月下旬段階では同時間帯最下位にまで落ち込んでいる。
 それでも10%台は維持しているし、ドラマ自体の評価は高い。この時間帯は3局のドラマがほぼ横一線と言う感じで、わずか1〜2%の範囲内で競っているので、今後も予想がつかない状況だ。
 一方ユリ、ユナが出演中の月火ドラマは明確な差があり、同時間帯1位はMBCの『光と影』で次点がユリの『ファッション王』、最下位はユナの『ラブレイン』である。平均して20%、10%、5%と半減しているのが面白い。
 『光と影』は2011年11月から放送している大河ドラマで、もともと視聴率がよかった。その後を追う『ファッション王』はやや下降気味、逆に『ラブレイン』は後半に向け、徐々に数字を上げてきているという状況。差が大きすぎるので逆転はないだろうが、観た人の評価は高いドラマだ。


※2012年4月17日、ケーブルチャンネルMBC MUSICの番組「ショーチャンピオン」で、ユリが「ガールズグループの中で外国人が選んだNo.1スタイル」となり話題を集めた。
 ユリは女性らしいラインを保持した見事なスタイルの持ち主だが、どうも韓国人の嗜好とは異なってるたようで、少女時代ではスヨンティファニーのスタイルが話題になることが多かった。
 だがこれで(外国人の人数や内訳は不明ではあるが)ユリの魅力がグローバルなものであると立証されたことになる。
 一方、ファッションに関しての国内評価は高く、彼女がドラマで身につけた衣装やアクセサリーに注文が殺到。高価なものにもかかわらず完売、品不足の状態が続いているという。


※O脚…『Mr.Taxi』の活動後に、ジェシカがアメリカでO脚の治療をすると言う記事が上がったが、あらためて探したところ見つからなかった。
 ジェシカが普段がに股なのはメンバーからも指摘されているので、あり得る話ではある。ただ、O脚が短期間の治療で治るものなのか、不勉強にしてよく知らない。
 ちなみに、他のメンバーで言うとユナも軽いO脚であり、自ら認めている。


ゲルニカ…20世紀を代表する美術作家ピカソがスペイン内乱の最中にナチス軍による空爆を受けた都市ゲルニカを主題に描いた絵画。
 この空爆は史上初めての都市無差別空爆と言われるなど、スペイン出身のピカソに大きな衝撃を与えた。
 絵画は縦3.5m、横7.8mの大作で、悲惨な構図だが、あえて血の色を見せないようモノクロで描かれている(一部分だけ血を赤で描こうかと最後まで悩んだと言われている)。
     『ゲルニカ』(1937)
 で、なぜ『ゲルニカ』かと言うと、ジェシカの絵のタッチがシュールでピカソっぽく思えたから。
 よく見ると全然違うんだけどね(笑)。


 ちなみにこのスペイン内乱には、戦場カメラマンの神さまロバート・キャパが従軍し、有名な「人民戦線兵士の死」を撮影した。
     『人民戦線兵士の死』(1936)


ジェシカの破壊的な絵画実力はファンならおなじみだが、逆に手先が器用で絵の上手い芸能人も多い。
 同じアイドル出身者ならユン・ウネが代表格でドラマ『コーヒープリンス1号店』の窓やメニューのデコレーションもウネが自分で描いたと言われているし、『宮』でも絵心のあるところを見せている。
 プライベートでも、ちょっとした小物をアレンジしたり、お菓子を作ったりと、あらゆる面でジェシカの対極にいる先輩である。
     ユン・ウネの描いたスケッチ


※スーパジュニアのカンインが2012年4月16日付で除隊した。20ヶ月の兵役生活だった。
 シャバでさんざん悪事を働いての逃げるような入隊だったので、さぞ反省して引き締まって帰って来ると思ってたら、入隊前とちっとも変わらないブタ状態だったので腰が抜けた。