関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第245話 アジョシ仮面マン PART.03

わし「スヨンさん、誕生日おめでとうございました!
  さて、今回の関西ソニョシデはぁ…」
スヨン「ヒョヨンの時と同じかい(がくっ)、もっと祝え!」 ※第189話参照
わし「(無視)女子アイドルの敵か味方か、アジョシ仮面マン、その第3回ですー。パチパチパチ」
スヨン「いつかロバのフン食わせてやるからな」


アジョシ仮面マン「待てーい!」
ユンゴン「わ、何者や?」
アジョシ仮面マン「ユンゴンこと歌手のヤン・チャンイクやな。
  貴様、ワシらの大切なマンネ、ソヒョンたんとデュエットするなんぞ100年早いんじゃ。成敗してくれる!」
ユンゴン「ええ? そやけどソヒョンちゃんも機嫌よう参加してくれたのに」
アジョシ仮面マン「それが気にいらんのや。ソヒョンたん、ワシとのデュエットの時はえらい事務的やったくせに…(ぶつぶつ)」
ユンゴン「その声…? まさか自分、熊テ…」
熊テウアジョシ仮面マン「おっと詮索は無用。この仮面を被った以上、先輩も後輩も関係ない。覚悟しさらせ!」
ユンゴン「わーっ」
声「お待ちなさい!!」
アジョシ仮面マン「(ピタッ)な、なに奴?」
IU「(すっ)ご存じ、国民の妹アイユです」
ユンゴン「アイユ? 歌手の? …と、とにかく助かった」
アジョシ仮面マン「な、なぜアイユたんがこんなところに?」
IU「ウチは2月10日付をもって校内暴力撲滅広報大使に任命されました。
  このウチの前ではいかなる暴力も御法度です」
アジョシ仮面マン「撲滅すんのは校内暴力やろ? ここは学校でもなきゃ、口の中でもない。天下の公道や。引っ込んでおいて貰おう」
IU「社会は人生を学ぶ場。すなわち何処であろうと学校であることに代わりはないのです」
アジョシ仮面マン「へ理屈ゆうんやない。さぁ、危ないからどいてろ。さもないと、ユリたんの5割引き程度に可愛い顔に傷がつくぜ」
IU「口で言ってもわからないようですね。仕方ない(パチン)」
女「お呼びですか?(ぬぅ)」
アジョシ仮面マン「わっ、用心棒か? 自分、暴力反対ゆうたやないか?」
IU「うふふ、毒をもって毒を制すってこともあります。言っても判らないおパボさんには、その方が手っ取り早いかも」
アジョシ仮面マン「この野郎、タンクポリスみたいなこと言いやがって…」
IU「やっておしまい!」
女「承知しました(ズイッ)」
アジョシ仮面マン「わーっ。ま、待て、話せばわかる」
バキーン!
アジョシ仮面マン「どっひゃーーー!(くるくる、ぼかーーん!)」
ユンゴン「すげえ、あの大男が一発で飛んでった」
IU「ではユンゴンにいさん、ご機嫌よう。くれぐれも暴力はあきまへんよ」
ユンゴン「へ、へえ(こくこく)」
IU「うふふふ、うふふふ、うふふふ…


ティパニ「なぁなぁ、聞いた? 熊テウにいさんが交通事故で緊急入院やて」
ユリ「マジで? だいぶ悪いん?」
ティパニ「幸い一命は取り留めたけど、全身の骨がバラバラなんやって」
テヨン「ぴゃー、ダンプとでもぶつかったんかいなぁ」
ユリ「自分がどついたからやないの?」
テヨン「なんでウチが熊をどつかなあかんねん。ウィリー・ウィリアムスかよ」
ソニ「(ぷっ)いちいちゆうことが古いねん」
ティパニ「仕方ないがな。全州は電波が届くのが遅くて、今頃猪木の全盛期やねんから(笑)」
テヨン「30光年も離れてへんわい。貴様、昔泊めて貰うたくせにバカにするんじゃねえ(がおーっ!)」
ティパニ「おお、やだやだ。すぐに暴力で解決しようとするんやから」
テヨン「貴様の顔、自慢のケツと区別がつかんくらい腫れ上がらせてやろか」
バーン!
IU「そんなことはこの校内暴力撲滅広報大使のアイユが許しません!」
テヨン「むっ?」
ソニ「なんや自分、人の宿所に堂々と入って来やがって、どうゆうつもりや」
IU「暴力撲滅です。なにかとゆうと殴り叩きを繰り返すねえさんたちやから、巡回に来てみれば、さっそくの暴力沙汰やないですか」
テヨン「まだなんもしてへんわ」
IU「そやけど、どうせやるつもりやったんでしょ? パニねえさんのほっそい眼が潰れるくらい殴る気やったんでしょ?」
ティパニ「自分に眼の大きさを指摘されたくない」
テヨン「邪魔するなら、貴様から先に眼ぇ失くしてやってもええんやで」
IU「おっとっと(パチン) スジ?」
スジ「(ぬぅ)お呼びですか?」
IU「この者たちから暴力を排除なさい」
スジ「承知しました」
ソニ「わっ、スジや。こいつはあかん。マジで強いで」
ヒョヨン「『青春不敗2』のロケでコテンパンにやられたもんなぁ」
ソニ「いくらなんでも靴のサイズが28.5もある女には勝てへんわ」
テヨン「アホか、この世にウチより強い生物はおらん!(ムキムキ)」
ジェシカ「おお、背中が鬼の貌(かお)になってる」
テヨン「あの世に行って後悔せえ!」
ソヒョン「ふ…(ツン)」
テヨン「(カクン)お、わっ、たっ」
スジ「ぬん!」
ばちこーーーん!
テヨン「うぴゃー(くるくる、どーん!)」
ジェシカ「わーっ、テ、テヨンが!」
テヨン「きゅうう(ピヨピヨ)」
IU「うふふ、だから言ったのに」
ティパニ「ア、アホな。ウチら主役やぞ。主役をやっつけるなんて、ゼットンか戦闘獣か、いずれにしても掟破りな」
ソニ「自分も古いやないけ(呆)」
IU「(ふん)ウチらが主役になれば掟破りやありまへんよ」
スジ「そうやそうや。80年代生まれなんかもはやアイドルやない。これからはウチら90年代生まれの時代や」
ソヒョン「その通り。アイユ、スジ、よおやった」
テヨン「ソ、ソヒョン…ウチの膝の裏ツンてしやがったのは貴様やな。…はっ、まさか、ハナから陰で…」
ユリ「うそーん」
ソヒョン「(かっかっか)おねえの時代は終わったと、人気投票で負けたときに気付くべきやったな」
スジ「所詮暴力でのし上がった奴の末路なんてそんなもんですわ」          
テヨン「むかつくー。腹いせに異人館通りのレストランに火ぃつけてやる」
ソニ「シャレにならんからやめろ」
IU「それでねえさん、どうやって暴力のない世界を実現しますん?」
ソヒョン「そうやなぁ、とりあえず大都市の水道施設に向精神薬を混入させた上で、ウチらのMVをサブリミナル仕立てにして洗脳するか?」
スジ「それはええですな。少女時代とアイユねえさんとMissAのMVやったらアジア中が見とる。すぐ洗脳出来ると思います」 
スヨン「さては自分ら、暴力撲滅と言いながら、実はテロを画策してやがるな」
ソヒョン「それがどおした。アイドルは常に非暴力のテロリストや」
スジ「おお、名言ですね」
IU「さすがソヒョンねえさん、他のアホなメンバーとは違いますな」
ユナ「あのー、ウチも90年生まれやけど仲間に入れてくれへん? 500ウォンやるさかい」
ティパニ「あ、裏切った」
ソヒョン「こうゆう女が一番信用出来へん。ドタマかち割ってロボトミー手術してやる」
ユナ「ぴゃー、お助けー」
ばーん!
アジョシ仮面マン「待てーい!(よろよろ)」
IU「ん? テウにいさん、病院で寝ていたはずじゃ…」
スジ「そんな身体で、まだやる気でっか?」
アジョシ仮面マン「いや、もお暴力はええ。そやけど、今回のタイトルは『アジョシ仮面マン PART.03』になっとるのに、ワシ全然活躍出来へんやん。
  そこんとこ、どお落とし前つけてくれるんや」
IU「そんなん簡単ですわ。これをこうやって…(サラサラ)」


第245話 アジョシ仮面マン PART.03
第245話 終わりなき平和


IU「ね?(パチン)」
アジョシ仮面マン「そ、そんなシュールな…(がく)」
ソヒョン「とにかく、ここにいる奴からみんなロボトミーしちゃおう」
全員「ひーえーーーーー!」


ナレーション「こうして世界には終わることのない平和が訪れたのだった。ありがとう、ソヒョン。ありがとう、アイユ。ありがとう、ペ・スジ」
スヨン「夢オチよりひどいわ(呆)」







※元Brown Eyesのメンバーでシンガーソングライターのユンゴン(本名ヤン・チュンイク)が、2012年2月13日に少女時代のソヒョンとデュエットした新曲『Don't say no』をリリースした。
 同曲は発売と同時に主な音源チャートで2位に急浮上した。
     ソヒョンとユンゴンのコメント
     YoonGun&SeoHyun『Don't say no』


 おまけ:事務的なソヒョン(笑)
     Kim TaeWoo feat. SeoHyun『愛の雨』


※IUは校内暴力撲滅のため警察庁広報大使に任命され、2012年2月10日の任命式に出席した。
    
 前年前までなら判るが、なぜ高校を卒業して社会人になったばかりのIUを校内暴力撲滅大使に選んだのかよく判らない。
 どうせIUもすぐドラマでポッポしちゃって学生らしくなくなるに決まっているのに(偏見)。


※タンクポリス…士郎正宗の漫画『ドミニオン』に登場する架空の武装警察”警察戦車隊”のこと。
 主人公尾崎レオナが搭乗する小型戦車ボナパルトがめちゃ可愛い。
    
    何度かアニメ化されているが、これは最初期のタツノコ版(のイギリス版)OP。
    オリジナルでは少女時代の大先輩、少女隊が主題歌を歌っている、
     少女隊『チェリームーンで踊らせて』
    バブルの香りプンプン(笑)


※2012年2月11日に放送されたKBS2のバラエティ『青春不敗2』で相撲大会が行われ、MissAのペ・スジが並み居る強豪を投げ飛ばして優勝した。
 この時、傍で見ていたブームはスジに「スジの足、デカッ!サイズが28.5センチくらいある!」と言い、イ・スグンも「光州から来たデカ足!さすが!」などとからかった。
    


※『終わりなき平和』(Forever Peace)…アメリカの作家ジョー・ホールドマンのSF小説(1997年)。ヒューゴー賞ネビュラ賞、キャンベル記念賞受賞。
 日本では創元SF文庫から刊行されている。
 作者には1974年に『終わりなき戦い』(The Forever War)と言うハインラインの『宇宙の戦士』と並ぶミリタリーSFの傑作があるが、その続編ではない。
 しかし、テーマは共通するところがある。
 『終わりなき戦い』では、浦島効果によって文字通り何十年も何百年も続く戦争を生き抜いた主人公が、ラストで訪れた平和によって己の戦いの意味を考えさせられるし、
 『終わりなき平和』では逆に、戦争を避けるために人類全体の恒久的な平和を選ぶしかなかった主人公が、その平和を受け入れられない。
 適当に喧嘩して適当に仲良く生きるのが人の本質かもしれないが、社会のスケールが大きくなってくると、そうも言ってられないのだ。
 このように個と社会の対立をテーマに人間の本質に迫る作家であるが、娯楽作家としても一流で、そんな小難しいことを考えなくても充分面白く読める。