関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第238話 牝鹿刑事ユナの事件簿:『ワイルドロマンス』集団カニ死事件

ジェシカ『ヤ! パク・ムヨール!!(抱きつきっ!)』
ミョンス「どっぴゃーっ! (がたーん)いきなりハグやてえ!?
  …カ、カニばさみしとる!! …う、ううーん(ぶくぶくぶく)」
ばったり


ファンファンファンファン…
バタバタバタ、がちゃ!
ユナ「…(はぁはぁ)本庁から来ました。刑事課のイム・ユナです」
所轄刑事「ご苦労様です!(忠誠)」
ユナ「状況は?」
所轄刑事「この家の主人が突然倒れ、その場で死亡しました。…コメディアンのパク・ミョンスです」
ユナ「ええっ? ウチ、けっこうファンやったのに…それはそれは(南無南無)」
所轄刑事「奥さんの話ではこのリビングでひとりで晩飯を食ってたそうです。死亡推定時刻は23時前後。外部から侵入の痕跡なし。外傷なし」
ユナ「なのに即死? 確かに変やね」
所轄刑事「見ますか?」
めくり
ユナ「わっ、えらい悔しそうな顔してはるな。口から泡吹いて…(おえっぷ)」
所轄刑事「薬物ですかね?」
ユナ「どうでしょう。肌色、口臭、その他の痕跡からはそれらしい兆候が見られへんけど…ん? 仏さんが握ってるのは?」
所轄刑事「テレビのリモコンです。発見されたとき、テレビがついたままやったそうです」
ユナ「ふーん(ぷち)…チャンネルは変わってまへん?」
所轄刑事「そのままです」
ユナ「『追跡60分』…KBS2か。特に刺激の強いプログラムを観てたわけじゃなさそうな…おや、左手にもなにか持ってますね」
所轄刑事「え? それは気づきまへんでした」
ユナ「よいしょっと(こじ開け)…なんや、カニの足やんか」
所轄刑事「それは晩飯ですね。ほら、皿にはまだカンジャンケジャンが」
ユナ「わかった、カニアレルギー…てことはないか」
所轄刑事「テレビを観ながら、HDDレコーダーに録画もしてたようです。観てみますか?(ぽち)
  …お、『ワイルドロマンス』や」
ユナ「死亡時刻は23時前後…つまりドラマ観てる最中に死んだってことか?」
(ぶぶぶぶ)♪あんにょん いぶるがとぅん へっさる あんにょん さらんでぬん ばらん…
ユナ「(ぽち)よぼせよ〜」
課長の声『すぐ戻って来い、大変や』
ユナ「ええ? 今現場に着いたばかりなんですよ」
課長の声『そんなハゲたコメディアンの死体なんか漢江に捨てて来い! それどころやないんや』
ユナ「そんな無茶な」
課長の声『どうせKBSのドラマ観てて死んだんやろ?』
ユナ「よおご存じで」
課長の声『今夜は同じような事件が多発しとる。泡を吹いてショック死するか、カニの殻割りバサミで自殺を図るか、全員男や。ソウルだけでも死者は数千人を下るまい』
ユナ「ぴゃーっ、マジっすか?」
課長の声『そやからコメディアンひとりに関わっとる場合やないんや。大至急この異常事態をなんとかせんと…』
ジェシカ『ヤ! パク・ムヨール!!』
ユナ「ん?」
カニばさみっ!
所轄刑事「どっぴゃーっ! ワ、ワシのシカたんが、こんなチョロヒゲ野郎にカニばさみやて!?
  …う、ううーん、ショック!(ぶくぶくぶく)」
ばったり
ユナ「ああっ! ちょっと、大丈夫でっか? しっかりして!」
所轄刑事「シカたん…天国で一緒になろうな…(がく)」
ユナ「警部! 警部ーーーー!」


ナレーション「結局大量の死者を出したこの事件は原因不明のまま闇に葬られたのだった。
  だが、人々は密かに”ワイルドロマンス集団カニ死事件”と呼び、それからは旧正月明けにカニを食うのを避けたという」


ユナ「適当なことゆうな!(ズキューン!)」







ジェシカの初ドラマとなったKBS『ワイルドロマンス』第7話は2012年1月25日に放送された。
 が、登場直後に主人公のイ・ドンウク(役名パク・ムヨル)に激しく抱きつき、カニばさみで愛情表現をするというシカペンにとってはショッキングなデビューとなった。
 多くのシカペンが凍死しそうになったと言われている(うそ)。
     『ワイルドロマンス』第7話でのカニばさみ
    ドラマであっても右顔をほとんど見せないのはさすが(笑)。