第２３３話 ＡＲＡ
アラ「あらっ！ （てってけ）みんな、久しぶりやん」
ソヒョン「あら、アラねえさん。これは珍しい」
アラ「ウチは頻繁に事務所に来とるで。珍しいのはそっちやろ」
ユリ「まぁほとんど韓国におらんからな。今日日本から帰って来て、明日はまた香港やねん」
ヒョヨン「久しぶりのコンサートやから、ちょっと練習に来たんや」
アラ「ぴゃー、その合間に不良と絡んだり魚釣ったりミュージカル演ったりドラマ撮ったりもしとるんやろ？ 殺人的やなぁ」
ソヒョン「殺人アイドルグループとはよおゆわれるなぁ」
ソニ「別の意味でな」
テヨン「自分はなにしに来たん？」
アラ「プロモーションの打ち合わせ」
ジェシカ「プロモ？ なんでＳＭＥで？ 普通映画会社でやるもんやろ」
アラ「それがその映画の中でウチ何曲か歌うとってな。今度歌手デビューするねん（えへへ）」
ユナ「（ぴゃー）歌手？ 棒高跳びの選手に転向するならまだしも」
アラ「ウチかて何年か自分らと同じ稽古を受けて来たし、ぶっちゃけユナより上手い自信がある」
ユナ「なんやて（ウキーッ）、ほんなら芝居はウチの方がもーっともっと上手いわ」
ヒョヨン「子供の喧嘩か」
ソニ「せめて歌では負けてないて言えよ、歌手なんやから」
テヨン「それにしてもアラがデビューとなると、Ｋ−Ｐｏｐ界はＡＲＡだらけになっちまうなぁ」
ジェシカ「ホンマやね。ＫＡＲＡ、Ｔ−ＡＲＡ、Ｇｏ−Ａｒａ…」
ティパニ「そうでなくても韓国は同姓同名や似た名前が多いのに、これでは世界中が混乱してまうぞ」
スヨン「確かに。Ｔ−ＡＲＡのジヨンとかは逆にドラマに進出してくるし、外国人にとっては訳判らん状況かも」
アラ「もういっそ、少女歌手には全部ＡＲＡをつけた方がすっきりするんじゃね？」
テヨン「そら自分はもともとＡＲＡやからええけど」
ジェシカ「ウチらなんかＡＲＡのつけようがない」
ユリ「うーん…Ｓｉｓｔａｒａとか？」
アラ「上手い、座布団をあげよう」
スヨン「Ｂｒｏｗｎ Ａｒａｅｄ Ｇｉｒｌｓとか？」
ソニ「それは無理矢理やろう」
テヨン「奴らはすでに少女歌手じゃないしな」
ティパニ「ウチとかヒョナとかＳｅｘｙな娘を集めて、Ｓ−ａｒａ（サラ）ってユニットを作ったらどうやろ？」
ジェシカ「ならそれと組ませる男子グループもいるんやないか？」
ティパニ「男（Ｍｅｎ）のＡＲＡやから、Ｍ−ａｒａ（マラ）やな」
ユナ「（図解）全員これくらいの太さがないと入れない…」
アラ「画に描くんやないっ！ ウチは清純女優やぞ」
テヨン「そういう意味じゃ、ＥＸＯはネーミング失敗したな。ＡＲＡつけないと」
ソニ「でも韓国向けやとＫ−ａｒａ、中国向けやとＭ−ａｒａになってまうから難しいで」
ソヒョン「ＳＭが日本向けに計画しとる例の新グループは？ まだ名前決まってへんからＡＲＡつけ放題やで」
ヒョヨン「イルボンのＩでＩ−ａｒａか？ 語呂が悪いな」
スヨン「ニッポンのＮでＮ−ａｒａなら？」
アラ「なんか奈良県限定ご当地アイドルみたいやなぁ」
スヨン「ご当地アイドル流行ってるからええんちゃう？ 全員シカの角生やしたりして（笑）」
アラ「せんとくんか！」
テヨン「むっ（ピーン！） 北海道限定アイドル”Ａｒａモッコリ”ゆうのは？」
ユナ「（図解）ひもを引くとここがこお…」
アラ「やめんかーっ！」
てけてけ
クッキーマン「（はぁはぁ）こんなところにおったんかい？ すぐ会議室に来いや。先生も社長も集まってるで」
テヨン「なんで？」
クッキーマン「日本に強力なライバルが誕生したんや。ＡＲＡ４８ゆうてな」
ソニ「なんか今更な感じが…」
クッキーマン「それが新垣結衣が４８人揃うたような美形集団なんや」
ユリ「わ、それは手強いかも」
クッキーマン「他にもＡＲＡ−Ｓｈｉゆうナムジャグループもデビューするゆうて、今から対策会議やねん」
アラ「あらまぁ」
ユナ「（図解）全員ここがジャニーズ品質になってて…」
全員「えー加減にしろ！（がんっ！）」
ユナ「（きゅう）ああ、キムタクのを見たいわぁ」
テヨン「キム・テウのにしとけ、ボケ」
※アラ…ＳＭエンターテインメント所属の女優。本名はコ・アラ（고아라）。日本ではアラの名で知られている。
ちなみに漢字表記の高雅羅は声優の高島雅羅によく似ているが、特別関係はなさそうだ。
１９９０年２月１１日生まれなので、少女時代の８９年組と同級だが、ＳＭＥに入った２００３年にはすでにドラマデビューを果たしている。
これまでは女優として活動してきたが、恐らく歌のレッスンも受けてきたと思われ、もともと歌の上手い女優というイメージはあった。
２０１２年２月２日に公開予定の映画『パパ』では、アメリカのオーディション番組に参加するヒロイン”ジュン”役と言うことで、
劇中で英語の歌を３曲披露している。
その３曲をシングルとして１月９日に歌手デビューした。
Ｇｏ−Ａｒａ 『Ｎｏｗ！』
そんなに上手くはない（笑）
