第226話 大掃除
がささ、がささ
ユナ「あーっ、ちょっと誰? カレンダーまで捨てたん?」
家政婦「ウチやけど」
ユナ「勿体ない。まだ使えるやん」
家政婦「今年のカレンダーやで」
ユナ「大事にとっといたら2022年にまた役に立つ」
スヨン「どひゃー、筋金入りの貧乏人やなぁ」
ユナ「倹約家ゆうて(えへん)」
家政婦「倹約の度が過ぎるわ。せっかく捨てたのに、ゴミ袋全部開けてなにからなにまでサルベージするのやめてや。大掃除にならへんやん」
ユナ「今までお世話になった物品を血も涙もなく捨てるとは鬼畜の所業。さすが冷血家政婦のミタさんやな」
家政婦「ナニーです」
ヒョヨン「それよりこの段ボール一杯の不良物件どないする?」
テヨン「『Mr.Taxi』のCDか。まだ在庫余っとるの?」
ヒョヨン「何千枚も」
ユリ「ぴゃーっ」
ジェシカ「そらそうやろ。今週のミューバンでベスト20位にも入ってなかったんやもんな」
ティパニ「活動曲なのにAPinkにすら負けた(シクシク)」
ソヒョン「そしてアイユのガキがドイツ軍の報復兵器2号となったわけや」
ソニ「普通にV2てゆえよ」
スヨン「ミュティズン発表の時、あいつ、客席には感動したような顔向けてたのに、一瞬こっちを振り向いた時に”ニター”て笑いやがった。超むかつくわ」
ユナ「まぁ来週にはトラブルメイカーにやられるさ」
テヨン「ウチが悔しいのは、『ドボイジュ』がワンゴルに負けたことや(ぶるぶる)」
ソニ「もお気にすんなって」
家政婦「で、この段ボール、どおするの?」
テヨン「漢江にでも捨てて来て」
ソヒョン「そらあかん。いろんな意味で環境汚染やで(笑)」
テヨン「笑てる場合か!(ごん)」
ユナ「第一捨てるのは勿体ない」
ジェシカ「そうや、ジュの『Heart Made』も仰山売れ残ってるはずやし、K−Pop福袋にしてギャラリア・デパートで売り出そう。
”スジュ、シャイニー、APink、アイユたんが入ってるかも知れませんよー。たまには少女時代やジュもありますけどー”とかゆうて」
ユリ「ウチらのCD、外れ扱いか(トホホ)」
ヒョヨン「ホンマは全部ウチらとジュばっかりやけどな(笑)」
ユナ「詐欺やがな」
ジェシカ「大丈夫。アイドルなんて実態のない商品は、所詮詐欺と紙一重」
ソニ「自分でゆうなよ」
ユナ「そこ行くと、ウチの本業である女優は血も肉もあるちゃんとした職業やな(えっへん)」
ティパニ「まぁ確かにな」
テヨン「けっ、にわか女優が」
スヨン「そおゆうたらウチも女優やったな。勝ち抜けや」
ユリ「ウチも、ウチも!(ピョーン)」
ジェシカ「え、自分、ドラマ出んの?」
ユリ「多分な。『ファッション王』ゆうて東大門が舞台のアパレル業界物や」
ユナ「なんか『シンデレラマン』みたいやな」
ユリ「そうかなぁ」
ユナ「最後にブッチューして終わりや」
ティパニ「ドラマなんかたいがい最後はそうやがな」
ユリ「ただ、もうひとりのヒロイン候補がシン・セギョンやねん」
全員「なんやー(がく)。それじゃ勝負にならへん」
ユリ「なんでや? 美人で清楚でスタイル抜群。条件は一緒やんか」
ソニ「あっちの方が倍はチチがでかい!」
ユリ「ああっ…(がーん!)」
スヨン「ハイ、負け負け(笑)」
ティパニ「自分のドラマはなんやったっけ?」
スヨン「『スピード』」
ティパニ「キアヌの?」
ジェシカ「沖縄の?」
ヒョヨン「トランプの?」
スヨン「どれも違う! トランプてなんやねん。無理矢理ボケるな!
カーレースが舞台のドラマで、監督は『アイリス』のヤン・ユノはんや」
ソニ「おお、すごいやん」
ユナ「どおも前半で予算使い果たして、ラストはグダグダになりそうな予感が…」
ユリ「あるある(笑)」
ソニ「で、自分の役は?」
スヨン「レースチームの美人女医」
ソヒョン「おねえ、女医とか秘書とかインテリな役多いな」
ソニ「上手いこと世間を瞞せてるんやなぁ。えらい」
スヨン「えへへ」
ジェシカ「否定しろよ」
テヨン「ふんっ! ドラマなんか、くだらねえよ!」
ソヒョン「わ、なんかやさぐれてる」
ティパニ「どないしたん?」
テヨン「『ドリームハイ2』に出てくるヴォーカル・トレーナーの役名がキム・テヨンゆうねん」
ソニ「おおっ、すごいやん。アイドル界のヴァーカル・メンターはテヨンゆうイメージなんやないか?」
テヨン「だったら、なんでその役者がチェ・ヨジンやねん(むきーっ!) ウチはあんな変な顔ちゃうぞ」
ティパニ「どおどお。顔はともかく、元スーパーモデルでスタイルは抜群やんか」
テヨン「それもイヤミにしか思えん」
ジェシカ「確かに。自分短身やからな」
テヨン「それにテヨン先生は、教育より自分のファッションに気を使い、JYPと三角関係になる役どころや。
そんな役にウチの名前を使われたくない!」
ユナ「ゆうても平凡な名前やしなぁ」
テヨン「平凡でも、こんな有名人が同名でおることくらい判ってるはずやろ。絶対ウチへの当て擦りや」
ユリ「そんな怒らんでも」
テヨン「ウチにひと言も断りなく…チェ・ヨジンなんて…(ぶつぶつ)」
ジェシカ「なんだかんだ、自分が出たかったんやないか?」
ソニ「そおみたいやなぁ」
ソヒョン「面倒な性格や」
家政婦「こらー、ダベってばかりおらんと掃除手伝うてや。ちっとも片づかへんやん」
全員「はーい(しぶしぶ)」
がささ、がささ
ユナ「あ、誰、クプネチキンの包装紙捨てたん?」
ヒョヨン「今度はなんや?」
ユナ「まだ匂いするがな。これでご飯3杯は食べられるで」
全員「オードリー春日か!」
ユナ「バァイ!(グッ)」
※2011年のカレンダーは2022年と曜日が同じなので、とっておけばまた使えます(祝日は保証外)。
と言っても11年ごとにサイクルが繰り返すわけではなく、うるう年があるので若干複雑な計算になります。
大きなサイクルでは400年ごとにまったく同じになりますので、江戸初期のカレンダーをお持ちなら今後使っていくことが出来ますよ(グレゴリオ暦に限る)。
※2011年12月16日放送のKBS『ミュージックバンク』で、少女時代の『Mr.Taxi』は22位。『The Boys』は4位だった。
1位はIUの『너랑 나』(2週連続)、2位はトラベルメイカーの『トラベルメイカー』、3位がコンプレックスワンダーガールズの『Be My Baby』。
APinkの『My My』は19位だった。
※スヨンは2011年1月31日放送のSBSドラマ『パラダイス牧場』に社長秘書役でゲスト出演したことがある。
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(イシモチさん、使わせていただきました^^)