関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第212話 青春不敗2

キキーッ!
全員「どわーっ!(ゴロンゴロン)」
運転手「着いたあるよ」
ボラ「せっかくええ気持ちで寝てたのに…。もっと丁寧に運転せいや
運転手「運転の質は契約に入てないあるね」
エンボ「かぁー、これやから中国人て奴は(ぶつぶつ)」
ソニ「自分がゆうな」
イ・スグン「まぁええ。とにかく全員降車。これよりロケを開始する」
全員「へ〜い(だらだら)」


イェウォン「わー、潮の香りがする!」
スグン「あそこに見える島が大阜島や」
エンボ「やったぜ。あの海岸でおとんと一緒に浜茶屋を開店するのがウチの夢やったんや」
ソニ「どおゆうキャラ設定やねん」
スグン「最初のミッションとして、自分らには水着に着替えてあそこまで泳いで貰う」
全員「は?」
スグン「前回の反省から、青春不敗にも多少のお色気が必要やとゆうキムPDの判断や」
ウリ「貴様はPDの飼い犬か? PDがやれゆうたら東海も泳いで渡るんか」
ジヨン「大体もお秋やで。お色気どころか、スジが鼻水垂らして放送出来んようになるのがオチや」
スグン「ハナ垂らしたら、それはそれで放送する」
スジ「よーし、頑張るぞ」
ソニ「妙なことで頑張らんでええ」
エンボ「ウチ、水はあかんねん。勘弁して貰えへんかなぁ」
スグン「なんや、自分カナヅチか?」
エンボ「そうやないけど、呪泉郷の呪いで水を被ると女になってしまうねん」
ソニ「作品が違うて来とるぞ」
ヒョヨン「もともと女やし」
スグン「とにかくさっさと泳げや。その成績によって班分けをするからな。手え抜くなよ」
イェウォン「手を抜ける状況やないやろう」
BOOM「それではよーい、ドン!」
ざっぱぁー!
チ・ヒョヌ「おお、CabiのCFみたいや」
BOOM「ちゅうてもソシのお色気担当は来てへんけどな」
スグン「よーし、ワシらは先に大阜島に行って奴らを持とう」


声「わははははは!」
ザバザバザバッ
スグン「おお、もう先頭が来た。早いなぁ」
ドッパーン!
ヒョヨン「(すたっ)やりい、一番乗りや!」
BOOM「さすが韋駄天のヒョヨン、水の上を走るがごとき速さや」
ヒョヨン「いや、実際に走ってきたけど」
ヒョヌ「マジで?」
ヒョヨン「片足が水に沈む前にもう片足を踏み出す。簡単なことや」
ヒョヌ「大概の人類には簡単やないと思うで」
ヒョヨン「途中でマグロ見つけたから捕獲して来たっす(どさっ)」
BOOM「すげー、500kgはありそうな本マグロを片手で」
スグン「う〜む、ミューバンのステージより遙かに生き生きしとる。逸材かもしれんな」
ヒョヨン「ところで、おっちゃんらどおやって先回りしたん? 船とか見当たらんかったけど」
スグン「普通にロケバスで来たで。島ゆうても今は陸続きやさかい」
ヒョヨン「(がく)だったら泳がすなよ〜」


スジ「(よろよろ)ひーひー、やっと着いたぁ」
スグン「ブービーは案の定スジか。トップのヒョヨンとはえらい差がついたな」
ヒョヨン「芸能人としての人気の差がそのまま現れとるみたいやな(笑)」
スジ「(むきーっ)ヒョヨンねえさんよりウチの方が人気モンです!」
ヒョヨン「うふふふ、ゆうとれゆうとれ」
ソニ「ヒョヨン、美国でも1番人気やったから、今が人生のピークですねん」
スグン「まぁ目くそ鼻くそやと思うけどな。とにかくスジはハナ水拭いて立て。
  成績の良かったヒョヨン、スンギュ、ウリ、ジヨンは村に挨拶回りに行くで。
  残りの者はブームの指導で、耕作地の草刈りや」
全員「ちょっとは休ませろや(ぶーぶー)」
スグン「アホか。今度の青春不敗が前と同じ自給自足番組と思うたら大間違いやぞ。
  今回はサバイバル番組として、脱落者はどんどん切り捨てていくからな。『青春不敗』あらため『サバイバー』とタイトルを変えてもええくらいや」
ソニ「なるほど−。それで村長がノ・ジュヒョンさんからおっちゃんに変わったんか」
ヒョヨン「ジュヒョンのじいさんならすぐくたばっちまうからな」
イェウォン「それにしても、もう少し素直にゆうこと聞けるような、尊敬出来る村長はおらんかったんかな」
スグン「やかましい! さっさと仕事にかかれ、ボケ(うがー)」
BOOM「ブーム班、全員駆け足!」


てってけ、てってけ
BOOM「♪仁川のマッチ工場 マッチ工場の女工(ほい)」
全員「♪仁川のマッチ工場 マッチ工場の女工
BOOM「チョゴリに火ぃついて ジンジロ毛ぇがみな燃えた〜(ほい)」
全員「チョゴリに火ぃついて ジンジロ毛ぇがみな燃えた〜
BOOM「♪姉さんきんちゃくオメ○、妹白いオメ○(ほい)」
全員「♪姉さんきんちゃく…(もごもご)」
BOOM「どうした? 貴様ら何故歌わん? 声を出せ!」
ボラ「ウチら美少女アイドルやで、猥歌合唱させるのやめてんか」
BOOM「そやかて軍隊では全員揃って行進するときは、いっつもこの歌やったし」
スジ「ははーん、熊テウにいさんのキャラを襲うつもりやな」
BOOM「まぁ除隊してすぐやし、歌手やし、それを求められてのワシの起用やと思うとるよ」
エンボ「どうせ、にいさんを巡っての三角関係を期待してのことやろけど、”2”ではウチがおるしそんな展開にはならんで」
BOOM「(がーん)ほんなら全然うまみないやんか。なんでワシが起用されたんや?」
エンボ「肉体労働担当に決まっとるやんけ」
イェウォン「最悪、ヒョヌにいさんがおるから恋愛方面でのブームにいさんの出番はないと覚悟した方がええ」
ヒョヌ「ワシ?(ぞぉ)」
BOOM「かぁー、モチベーションなくしたわぁ」
全員「バーカ、バーカ(あははは)」


スグン「おお、あそこに見えるのが網元の家やな。あにょはせよ〜」
ソニ「これからしばらくお世話になります。KBSの『青春不敗』ゆう番組ですぅ」
網元「うんうん、市と漁協の方から話は聞いとる。そやけど農業と違うて漁業は命がけやで」
ソニ「それは大丈夫です。ワシら農業的漁業を営むつもりですから」
網元「は? ちゅうと?」
ジヨン「養殖とか浜辺でアサリ掘りとか、平和な漁業ですわ」
ヒョヨン「出来れば鯨とか飼ってみたいけどな」
網元「鯨は難しいなぁ。そや、たまに台風の時とか、北の漁師が流されて来ることあるから、そいつらを捕獲して飼うたらどおや」
ウリ「卵産むかな?」
ソニ「人間牧場かぁ。相当しっかりした錠前やないと破られてまうなぁ」
スグン「放送出来へんわ、そんなん」
網元「浜は貸してやれるけど、アサリやアオサは春まで待たなしゃあないで。…そや、塩田とかやったらええんちゃう? まさに農業的漁業や」
ヒョヨン「格闘技でっか? 確かにウチらのメンボには得意なのもおりますけど」
網元「エンセンちゃうわ、塩田や。塩の田んぼ」
ウリ「塩田剛三?」
網元「ええ加減、格闘技から離れろや!(入り身投げ)」
ウリ「うひゃー!」


BOOM「ええか、この斜面一面をブドウ畑にするからな。気合いを入れて草取り、石取りをするように」
ボラ「てめえもやれや」
スジ「(キュ)はい、これでええです。いくら男の子みたいゆうても、日焼けはお肌の天敵や。農作業の時はいつもこうして、ほっかむりして帽子被ってやってくださいね」
エンボ「お、おおきに」
スジ「ほなエンボにいさん、あっこから草取りしまひょか」
エンボ「にいさんゆうとるやんか。(ぐぬ)…うっ」
スジ「どないしはりましたん?」
エンボ「犬のウン○踏んだ(遠い目)」
スジ「(ひえー)エンガチョやぁ。あっち行ってー、こっちに来んといてー」
エンボ「えらい言われようやな(くさー)」
イェウォン「まさに『ぶどう畑のあの男』状態やな(笑)」
BOOM「そや、ボラは市場に行ってブドウ買うて来いや」
ボラ「おやつでっか?」
BOOM「どアホ。ここをブドウ畑にするゆうてるやんか。ブドウの種が欲しいんや」
ボラ「ぴゃー、農協でブドウの苗木を買うでもなく、いきなり種から苗栽培する気でっか?」
BOOM「そ、そうや。それが青春不敗や(ブドウって苗木から育てるモンやったんか)」
イェウォン「市場で売ってるブドウは食用やろ? カベルネとかシャルドネなんかないと思うけど」
BOOM「巨峰でええんやないの? 美味いワインは美味いブドウからとれるはずや」
イェウォン「…(こいつ、ワインのことなんも知らへんな)」
BOOM「見てろよ。来年の冬にはこの畑から菊鹿ナイトハーベストにも勝るワインを作り出してやるからな」
ボラ「デラウェア(どえりゃー)無茶ゆうな(呆)」
エンボ「種なし野郎だな(笑)」


漁師「お、えらいべっぴんさんが来たな(ひっく)」
ソニ「あんにょん、おじいさん。午前中からええ機嫌ですね」
漁師「ワシらは夜中から働いとるからな。朝帰って来て水揚げが終わればその日の仕事は終わりやねん。網の繕いは女房に任せて、あとは焼酎飲むだけや(うしし)」
ジヨン「どひゃー。そのサイクルに合わせとったら、前の日の夕方からロケに出て、午後にはソウルに戻る生活になりそうやな」
スグン「歌手活動が犠牲にならんでええやんか」
ジヨン「睡眠時間がなくがなくなるっちゅうねん」
漁師「どや、ねえちゃんたちもいっぱいやるか?」
ソニ「そおでっか? ほな遠慮なく」
スグン「遠慮せえよ」
ソニ「村民と交流を図るのも大事なことやで。ここは経験者のウチに任せとき(ぐびぐび)」
スグン「くそー、やりにくいなぁ」
ウリ「酒はともかく腹減ったな」
ヒョヨン「(ぐびぐび)じいちゃん、焼酎のアテはなに喰うとるの?」
漁師「アテは仰山あるで。適当に海に手ぇ突っ込んで、掴んだものを喰えばええんや」
ヒョヨン「あー、なるほど」
スグン「納得するなよ」
漁師「ホンマやって。今の時期なら(ざぶん)ほら、手長ダコがご馳走やな(ウネウネ)」
ウリ「ぴゃー! タコや、タコ。生タコやぁ」
ジヨン「あっちは『ぶどう畑のあの男』、こっちはウネウネか。いっそゲストで呼んだらええねん」
漁師「で、このタコを箸に巻き付かせて…パクッと(もんぎゅもんぎゅ)」
ジヨン「げーっ。生きたまま喰うたで」
漁師「口の中で暴れとるうちに焼酎をキュー…かぁー、美味い! 漁師生活最高!」
ソニ「そおかなぁ」
漁師「生タコの美味さが判らんとは情けない。昔、カンなんとかゆう女優が来たときは、三日三晩生タコしか喰わせんかったで(ひっく)」
ジヨン「そ、そんで?」
漁師「終いには生タコ中毒になって帰って行きよったわ(がっはっは)」
ウリ「どっかで聞いたような話やな」
ヒョヨン「(ざぶん)あ、ホンマや。生タコの方から手に巻き付いてくるで。こりゃー面白い(ウネウネ)」
漁師「お、ねえさん、なかなかやるねえ。そいつを頭から口に入れるんや。そや、喰いやすいように塩とごま油をかけてやろう(ふりふり)」
ヒョヨン「おおきに。ほな、いただきまーす(パクッ)」
ジヨン「うげー、ねえさんの口から足が何本もクネクネと…」
ソニ「『ヒドゥン』みたい」
スグン「えらい適応力やな」
ヒョヨン「うまーい! オタマジャクシとはくらべもんにならへんわ。漁村最高!」
漁師「そやろ? 気に入ったで。焼酎も飲め飲め」
ヒョヨン「はーい!(ぐびぐび)」
ウリ「自分らあの少女時代やろ? ええの?」
ソニ「まぁある意味最強のメンボを今回は連れてきてます」
ヒョヨン「スグン村長も喰えや。村人との交流は大事やてゆうたやろ」
スグン「う…そやけど、すぐんには適応出来ないゆうか」
ヒョヨン「勿体ないなぁ、こんなに美味いのに(ウネウネ)」
スグン「口から足出したまま喋るのやめて(おえ)」
ヒョヨン「やかましい!(オクト百裂拳!)さっさと喰え−!」
ジヨン「うーん、新村長はヒョヨンねえさんで決まりやな」
ウリ「少女時代って奥が深いなぁ。伊達に人気No.1やない訳がわかったわ」


スグン「今日はみんなご苦労やった。村人からいただいた食材で夕食にしよう」
ヒョヌ「ほんならワシが料理しまーす」
ソニ「ええ? にいさん料理出来るの?」
ヒョヌ「パボにせんといて。海鮮料理は得意中の得意やで」
ウリ「ああ、それでやっとわかったわ。にいさんの役どころが」
ヒョヌ「とゆうと?」
ウリ「キム・シニョンねえさんの代わりやったんやな(がっはっは)」
全員「あー、確かに(わははは)」


ナレーション「青春とは…ときにうん○を踏むこと。そして手長タコを生きたまま丸かじりにすること。
 目を背けたくなるような、非情な事態に直面しても、私たちには仲間がいます。
 仲間みんなでうん○踏んで、生タコを食べれば、どんなわだかまりも困難も乗り越えていけると信じているから…」
スグン「全然、説得力がないぞ」







※『ヒドゥン』…1987年に公開されたアメリカのSF映画。
 人間に化けた悪い宇宙人を、これまた人間に化けた宇宙人刑事が追い詰めていくストーリー。
 ハル・クレメントの名作SF『20億の針』を骨格に、ロバート・ハインラインの『人形使い』、スティーブン・キングの『デッドゾーン』などをブレンドしたような
 マニアックなテイストだが、元を知らなくても充分面白いアクション娯楽映画に仕上がっている。
 第16回アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭(現ジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭)グランプリ受賞作品。これは大方の予想を裏切って『ロボコップ』をおさえての受賞だった。
 ジャック・ショルダー監督、カイル・マクラクラン主演。
 マクラクラン演じる表情に乏しいFBI捜査官という人物造形をデビッド・リンチが気に入り、ドラマ『ツインピークス』でほぼそのままの形で使用されている。 
     『ヒドゥン』より
    人間の口から出ようとする悪い宇宙人(ゲロゲロ)