関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第207話 カムバック(楽屋巡り篇)

がちゃ
ソヒョン「恥ずかしながら、楽屋に帰って参りました」
スヨン「2等兵スヨン、糧食をいただくであります(ぱかん)。ぴゃー、美味そう」 ← ADに買いに行かせた
ジェシカ「下士ジェシカ、寝るであります(ごろん)」
ユナ「中士ユナ、ドンジャラをするであります」
クッキーマン「たわけ! 食ったり寝たりゲームしとる場合か。さっさと楽屋挨拶して来いや」
ティパニ「アホか。ウチらもおK−Pop界の天下壮士やぞ。挨拶なら向こうから来んかい(ぺち)いてて」
クッキーマン「慢心するんやない!」
ティパニ「(ひー)た、叩いた。事務所の所属タレントの、それも大スターの頭を、一介のマネージャー風情がはたきおったでー」
クッキーマン「ええから聞け。最近キチンと教育されてないガキどもが、続々とデビューして来とる。ロクに挨拶も出来んと話題になっとるんや」
ソニ「そうゆうたらハラグーが『強心臓』で愚痴っとったな」
ティパニ「無視すんなよお」
クッキーマン「ある意味、これはチャンスや。シクリもカムバックゆうことで、タレントクロークには記者どもがいつもより大勢ウロウロしとる。
  その中を、自分らが真っ先に、先輩はおろか後輩の楽屋まで訪ねて挨拶して回る。ほたらどおなる?」
ユリ「少女時代てヒマなんやなぁ、と思われる(ぺちぺち)痛い痛い」
クッキーマン「アホすぎて、ワシの頭の方が痛いわ。
  ええか、記者どもはすぐそのことを記事にするやろ。するとたちまち”儒精神が忘れられがちな今の芸能界で感心すべき行動や”、”さすが心配りの出来るグループや”、”少女時代の温かい風景”、”だからこそあの子らがトップで居続けているんや”と賞賛の嵐や(ふふふ)」
ヒョヨン「小3の嵐?」
ユナ「嵐が3年生なら、その頃キムタクはいくつやったろう?」
クッキーマン「…。今、マジで殺意を憶えたわ」
ソニ「まぁまぁ。悪気があった訳やないって」
クッキーマン「天然ボケだけでもぶち切れそうやのに、悪気でやられてたまるか! これ以上怒らすな!(ちゅどーん!)」
全員「わー、メラゾーマやぁ」


ぞろぞろ
ティパニ「あー挨拶回りなんかいややなぁ」
ソニ「大体なんで後輩の楽屋まで行かなあかんねん」
ソヒョン「こんな仰山CD持たされたで」
スヨン「そやけど最近のクッキーマン、なんか押しが強くて逆らいにくいな。男らしゅうなったゆうのかな」
ジェシカ「自分惚れっぽいからなぁ。気ぃつけや、事務所の人間と一緒になったら、猿回しの猿になるで」
スヨン「芸人と不倫してる奴にゆわれたないなぁ」
テヨン「とにかく、この段ボール一杯のCDを配ってしまわんことには楽屋に帰れんのやから、さっさと済ましちまおう」
ティパニ「なんかティッシュ配りのバイトみたいやな」
ソニ「誰から行く?」
テヨン「どおすっかなぁ。安田大サーカスのヒロみたいなのは、今日は出てへんの?」
ティパニ「シュポベイビなら出演者リストに載ってなかったで」
テヨン「残念、ウチの好みやったのになぁ」
ユリ「さすがデブ専
ソヒョン「挨拶ならまずはMCのふたりからやないか?」


ヒョヌ「ミンジ、もお今日でお別れなんやね」
キム・ミンジ「オッパ、堪忍してや。そやけどウチ、ドラマに専念せなあかんから(涙)」
ヒョヌ「ええんや。ワシかて役者や、自分の気持ちよお判るで。大丈夫や、ミューバンはワシひとりでしっかり守ってみせる。
  ほんで余裕が出来たらいつでも戻ってきたらええ」
ミンジ「オッパ…」
ヒョヌ「ワシの左側は、いつでもミンジのために空けておくさかいな」
ミンジ「おおきに…おおきに(うわーん)」
ヒョヌ「(ぎゅ)泣いたらアカン。今日はふたりの旅立ちの記念日やで」


ユリ「(そー)やっぱりあのふたり出来てたんか」
ソニ「こりゃ入りにくいなぁ」
JOO「(ぬー)ミンジの奴、ガキのくせにいっぱしの恋愛をするとは生意気ですね」
ユリ「湧いて出るなよ。自分、ミューバン関係ないやろ」
JOO「えへへ、ちょっとミュージカルの番宣に寄っただけです」
ジェシカ「それにしても、このCDどおしようか?」
スヨン「サインしてドアの前に置いとこう」
ユナ「(書き書き)カムバックしました、よろしくお願いします。お幸せに」
ティパニ「コンドームも入れといたろっと(うひひ)」
ユナ「そんなもん持ち歩いとるんか?」
テヨン「はぁ、出足からつまずいたな。次行くで」
ヒョヨン「次は誰?」
テヨン「そやなぁ、ブアゴル姐さんとこ行くか」
JOO「えー、もお行くんでっか? ウチのミュージカルの話とかせえへんの?」
ソニ「興味ない」
JOO「そんな殺生な。ティパニねえさーん、”ウチと同じ時期にミュージカルとか認めへんで”とか毒づいてくださいよぉ。…ねえ、ちょっと」


がいーん!
テヨン「邪魔するでぇ」
ミリョ「わ、な、なんや、少女時代やないか」
ナルシャ「今日はなんの難癖つけに来たんや」
ソニ「おや、ナルシャねえさん。ユチ里以来でんな」
ユリ「難癖なんて、心外やなぁ、ウチらヤカラちゃいますよ」
ナルシャ「嘘つけ。いつの間にかユチ里の人間から動物まで、みんなシメとったやないか」
ソニ「今度は漁村でシメまっせ(笑)」
ナルシャ「村人に同情するわ」
テヨン「とにかく日本への島流しも終わりまして、またこの街に戻って参りやした。ひとつよろしゅうに」
ソヒョン「これ、CDです。どおぞ」
ジェア「そんな仰山いらんわ。ウチらには1枚あればええて」
ヒョヨン「そおゆわんと。ノルマがあるさかい、ひとり1枚ずつお願いしますわ」
ミリョ「押し売りみたいやなぁ」
ジェシカ「ねえさん、CDの缶々開けてみて」
ミリョ「相変わらず豪華なCDで羨ましいわ(ぱか)、お、カードが出て来た」
ユナ「残念、外れですね」
ヒョヨン「外れやない! ヒョヨンカードが当たったミヘねえさんには、ウチが直々にサインさせていただきます(書き書き)」
ミリョ「あー、そおゆうシステムか」
ジェア「ヨジャのサイン貰うてもあんま嬉しくないけどな(ぱか)、わ、ウチもヒョヨンカードや」
ナルシャ「(ぱか)ウチも」
ガイン「(ぱか)ウチもや」
ユナ「全員外れ−。景品はティッシュとヒョヨンねえのサインのみでーす」
ガイン「誰のカードが当たりなん?」
ソニ「まぁメンボによっていろいろと景品を用意してます」
ナルシャ「どーせ誰が出ても外れに決まっとる」
ソニ「そんなことないですよ。1等のスマンカード出たら折りたたみ自転車が当たります」
ミリョ「年賀状かよ」
ジェア「せめて液晶テレビにしてくれ」
ソニ「液晶テレビとも交換できますよ。地デジ未対応ですが」
ジェア「(がく)いらんわ」
テヨン「とにかくカムバックしましたんでよろしく。ねえさんら、今週1位になる可能性高いけど、それも明智光秀やから」
ガイン「え、ウチら1位になるの?」
ミリョ「そこで喜ぶなよ」
ナルシャ「それに、今日1位になるのは多分キム・ヒョンジュンやからな」
ガイン「そおかぁ(がいーん)」
テヨン「うーん、リーダーがおったか。カムバック即ミュティズンとなると強敵やな」
ソニ「ほんなら次はリーダーに挨拶しに行くか」
ジェア「潰しに行くの間違いやろ?」


こんこん、がちゃ
全員「こんにちは、少女時代です」
ヒョンジュン「やぁ、挨拶に来てくれたんか。カムバックおめでとお」
テヨン「おおきに。にいさん、これCDです。受け取ってください」
ヒョンジュン「これはご丁寧に」
ソニ「開けて、開けて」
ヒョンジュン「…? (ぱか)あ、カードが入ってた。これはスヨンさんやな」
全員「おっ」
ヒョヨン「ラッキー。それは”食”のカードですね。食当たりです」
ヒョンジュン「嫌な言い方やなぁ」
スヨン「にいさんには、好物の九州じゃんがららあめんの回数券を差し上げます」
ヒョンジュン「(喜)マジ?」
スヨン「ただしトッピングはにいさん持ちでお願いします」
ヒョンジュン「(がく)ワシ、全部乗せが好物やのに」
テヨン「ところでにいさん、『Luchy Guy』大人気やないですか。今日は1位やて、みんな噂してますで」
ヒョンジュン「いやいやいや(照)」
ティパニ「あんな”High,high,high”とか”Shake it”とか”Fly away”とかベタな美語並べた歌でミュティズンとれるのはにいさんだけやて、みんな褒めてますわ」
ヒョンジュン「それ、褒めてるのかな?」
ユナ「パニねえは美国人で会話の微妙なニュアンスはわからへんから、褒めてると勘違いしてるんです」
ヒョンジュン「やっぱりバカにしてるんやないか(うがー)」
テヨン「あははは、ラーメンの食べ過ぎで痛風にならんよお気をつけてな」


ジェシカ「オ・サンウンねえさん、お久しぶりです」
Ne;MO「わ、チョン・スヨン…いや、今は少女時代のジェシカゆうんか。出世したなぁ」
ジェシカ「ねえさんには練習生時代ずいぶん世話になりました(ぺこり)」
Ne;MO「とんでもない。さ、みんな入り。わざわざ挨拶に来てくれて嬉しいわぁ」
全員「失礼しまーす」
ソニ「初めまして。ソニと申します」
ヒョヨン「そおか、自分サンウンねえさんは初めてか」
ユリ「ねえさんは以前SMにおられてな、ウチよお世話になったもんや」
ソニ「へー」
ユナ「そやけど、歌は上手いけどダンスもルックスもツクツクやったもんで、いつの間にか見らんよおなったと思うたら、最近また湧いて出て来はった」
Ne;MO「温泉みたいにゆうな」
JOO「(しゅ)湧くのはウチの得意技ですけどね」
Ne;MO「わー、びっくりした(どきどき)」
JOO「ニモねえさん、初めまして。剛力彩芽の100倍可愛いミュージカル歌手のジュいいますぅ」
ソニ「ねえさん、ウチらのCDです。どーぞ開けてみて」
JOO「いきなりシカト大作戦かよ」
Ne;MO「(ぱか)あ、ティパニちゃんのカードや」
ティパニ「それはラッキーでした。ウチが主演してる『FAME』の招待券を差し上げます」
Ne;MO「おおきに。きっと観に行くわ。…そうや、ミュージカルゆうたらパク・ソニョンも演ってるんやろ?」
ソニ「へえ。『キューティ・ブロンド』をシカに代わって」
ジェシカ「どうせならスジョンに代わって貰いたかったわ」
JOO「パク・ソニョンて誰ですねん?」
ユナ「やかましい。SMの話にJYPが入って来ルナ(ごちん)」
JOO「いてて。そおか、ルナか」


ずーん、ずーん
ナナ「ひーっ、来るー。少女時代が来るー(がくがく)」
レイナ「な、なんでまた」
リジ「知らんがな。そやけどさっきから楽屋を脅して回っとるって噂が」
ナナ「やばい、隠れよ」
リジ「ど、どこに?(ぶるぶる)」
レイナ「テーブルの下でもなんでもええわ。とにかく身を隠すんや」
あたふたあふすく
ばたーん!
オレンジ・キャラメル「わひーっ!(がくがく)」
テヨン「おい、チョ待てよ」
ソニ「毎度似てねー(笑)」
テヨン「せっかく楽屋まで挨拶に来てやったのに、悲鳴を上げるとは何事や」
ヒョヨン「物陰に隠れようとしてたな。ウチらは厄災かっちゅうねん」
レイナ「だって地震・雷・火事・少女時代ゆうから」
ティパニ「ふざけんな。自分、ウチらと同い歳で誕生日が作者と一緒やからって調子に乗るなよ。この楽屋に火ぃつけて火事体験させたってもええんやぞ」
オレ・キャラ「ひーっ、すいまへんでした、つい条件反射で(ぺこぺこ)」
ソニ「オレンジ・キャラメルがぺこぺこしとる」
スヨン「オレンジ・ペコや(笑)」
ヒョヨン「飲食ネタにはすぐ食いつくなぁ。それより自分らに言いたいことがあるねん。なんやあの『上海ロマンス』ゆう曲は(ばーん!)」
オレ・キャラ「きゃー!」
ヒョヨン「インチキなチャイナドレスで変なダンス踊りやがって。中国なめとんのか」
ユリ「中国には変に厳しいな」
ヒョヨン「自分ら、あんなエセ中華ソングで中国に進出できると思とるん?」
ナナ「いえ、別に進出するつもりは…」
ヒョヨン「貴様らなんか、いつまでも魔法少女の歌でも歌うとればええんや」
JOO「♪お呼びですか〜」
オレ・キャラ「ぴゃー、また変なのが」
JOO「魔法少女と言えばジュのミュージカル『若さの行進』ですよ。ウチが魔法のように80年代90年代のヒット曲を…」
ぶんっ
JOO「わひゃーーーーー!(ひゅーん)」
ナナ「き、消えた。ジュねえさんがいきなり視界から」
ティパニ「これが本物の魔法や」
テヨン「(こきこき)ちょっとどついただけやのに(笑)」


ソニ「次は誰の楽屋に行く?」
ジェシカ「ダビチやない? 先週ミュティズンやったし」
ソニ「(ぴた)ん? オレ・キャラにCD渡すの忘れたような」
テヨン「そおいやそおやったな。しょうがない、いったん戻るか」


がちゃ
ソニ「すんまへん、ウチらやけど」
オレ・キャラ「きゃー! もお許してくださーい(じょじょじょ〜)」


ダビチ「わー、殺される!」
Boyfriend「ごめんなさーい!」
FT.Island「堪忍してやー!」
B1A4「死ぬー!」
Simon D.「ひでぶ
チョPD「あぶし」
フィソン「たわばっ」


………
……


バサッ
スンヨン「へー、少女時代が後輩の楽屋まで訪れて挨拶やて」
ギュリ「ホンマや。”温かい心遣いに賞賛の声やまず”」
ニコル「あんたが挨拶せん後輩がおって寂しいとかゆうたせいやな」
ハラ「う〜ん。そやけど、ウチがゆうた挨拶せん後輩て、少女時代のことなんやけどなぁ」