第188話 目指せ! ”第2のテヨン”コンテスト
こんこん、がちゃ
JOO「すんまへん、『目指せ! ”第2のテヨン”コンテスト』会場はこちらでっか?」
クッキーマン「そうですよ。出場希望者の方ですか?」
JOO「へえ、憧れのテヨンねえさんに少しでも近づきたくて…」
クッキーマン「ええ、ええ、みなさん同じ気持ちですわ。さぁ、早く中に。もうすぐ始まりますよって」
JOO「は、はい。ほな失礼して(ててて)」
ルナ「…ん? なんや、ジュねえさんも来たんかい」
JOO「ルナちゃんも?」
ルナ「ふふふ。SMの正当な育成プログラムを受けてないモンがテヨンねえさんの後継者になれるわけあらへん。
スマン先生の提唱するCT理論に乗っとって、テヨンねえさんの偉業を再現出来るのはウチだけや」
JOO「(むっ)そんなんやってみんことには判らんやないか。ねえさんをリスペクトする気持ちではウチは誰にも負けへん」
ルナ「(ふん)せいぜい恥をかかんようにな」
JOO「(ムキーッ)いつか月の出てへん晩にコロス!」
………
ユリ「大変お待たせ致しました。それでは『第1回チキチキ・目指せ! ”第2のテヨン”コンテスト』を始めさせていただきます」
観客「ぱちぱちぱち」
ティパニ「司会はもおすっかりお馴染み、韓国のピンクレディことパニユリが務めさせていただきます」
ユリ「ティパニさん、今回のコンテストはテヨンさんの退社にともなって行われるんですよね」
ティパニ「そうなんです。テヨンさんは今後フリーとして活動される予定です」
ユリ「業界では高島アナ以上の話題となりましたので、みなさん、既にご存知でしょう。
SMEでは彼女の後任を入れるかどうか長期に渡る検討を重ねて参りましたが、結局テヨンさんの後継に値すると認められた方1名に限って採用することとなりました」
ティパニ「ぶっちゃけスマンのおっちゃんが”人数は奇数やないとあかん”てゆうたからやけどね」
ユリ「ぶっちゃけんでええです。
このコンテストに合格しますと、”第2のテヨン”の称号の他、自動的に少女時代のリーダーとなる権利および義務、年間数曲のOSTソロ曲発売などが約束されます」
ティパニ「ただし彼女ほどの人気を獲得できるかは本人次第ですので、努力を怠らないよう奮起していただきたいと思います」
ユリ「それでは審査員をご紹介します。まずはSME創始者でSMグループ会長のイ・スマン先生」
スマン「ヨロピコ」
ティパニ「アル・パチーノはセルピコ」
ユリ「やかましい。続いてSME代表キム・ヨンミンさん」
ヨンミン「あんにょんはせよ〜」
ティパニ「韓国語で挨拶してますけど、中身は完全に日本人です」
ヨンミン「やめてよお。ちゃんと兵役かて勤めたんやから」
ユリ「続いてSM両巨頭と大の仲良し、JYPEからJYP師匠」
JYP「今回はこのような重大なコンテストの審査員にご指名いただき光栄です」
ユリ「わはは、スマンのおっちゃんの前やからネコ被ってやがる」
ティパニ「プライドないなぁ(笑)」
JYP「(ふん)自分らをJYPEに入れないだけのプライドはあるもん」
ユリ「そして審査員長はご本人であるキム・テヨンさんです」
テヨン「こんなコンテストしたところで無駄無駄無駄無駄〜。ウチの代わりなんかこの世におらん」
ユリ「審査員長のくせにコンテストの根幹を揺るがすような発言は控えて下さい」
ティパニ「ちなみにこのコンテストは内々で行っております。テレビで放送する予定はございません」
テヨン「あ、そうなん? なんだ、きれいなベベ着て来て損したわ(ホジホジ)」
ティパニ「だからって、すぐ鼻ほじるな」
テヨン「うるさい。さっさと始めろ!(ピューン)」
ユリ「わ、汚い! ドレスにくっついたがな」
テヨン「やーい、買い取りや買い取りや」
ユリ「お前が買い取れ、アホ」
…
ティパニ「それでは最初の出場者にご登場いただきましょう。エントリーNo.1、Sistarからヒョリンさん」
観客「わーわー(ぱちぱち)」
ヒョリン「(ててて)よろしくお願いしまーす!」
ユリ「ヒョリンさんと言えばテヨンさんと並んで歌の上手い女性アイドルと言われていますね」
ヒョリン「いえいえ、ウチなんかとてもテヨン先輩の足元にも及びませんわ。そやけど歌に対する気持ちでは負けてないつもりです。
『不朽の名曲2』も降板して、この日のためにレッスンを積んで参りました」
ティパニ「なるほど。それではさっそくパフォーマンスを披露していただきましょう」
ヒョリン「はい。それでは歌わせていただきます。クォン・サンウクさんの『帰去来辞』を」
テヨン「むっ?」
観客「ぱちぱちぱち」
ヒョリン「♪うぉ〜うぉ〜うぉ〜」
スマン「うむ、さすがに上手いな」
JYP「テヨンさんにない若々しさを感じますね」
テヨン「ウチが老けとるゆうんかい!(むかむか)」
ヨンミン「僻みっぽいのは老けた証拠」
テヨン「…(くそー)」
ティパニ「ヒョリンさん、ありがとうございました」
ユリ「選曲ひとつとってもテヨンさんを良く研究しているのがわかりますね」
ヒョリン「はい。テヨン先輩をすごく尊敬しています。『関西ソニョシデ』を読んで勉強しました」
テヨン「あれは嘘ばっかりや。まったく参考にならんぞ」
ユリ「スマン先生、いかがですか?」
スマン「ええんちゃう? 強いて言えば、スカートがあと4センチ短かった方がよりエロくてワシ好みやったけど」
JYP「さすが先生、見てる所が違いますね」
ユリ「テヨンさんは?」
テヨン「歌はともかく、自分、グンソクの彼女やろ? それが気に入らん」
ヒョリン「え? でもあれはJEPPの企画で…」
テヨン「企画でも何でも、グンソクと絡んだ奴は失格じゃ!(うがー)」
ヒョリン「ひえー」
ヨンミン「まぁまぁ(どうどう)」
ティパニ「この感じじゃ多分ダメやと思うけど、あちらで結果をお持ちください」
ヒョリン「は、はい…(ちょっとは慰めてや)」
…
ユリ「続いての方、どうぞ」
CL「(ぺぺぺ)こんにちは! 2NE1から来ましたCLです」
ティパニ「えらい畑違いの奴が来たな」
ユリ「ラッパーやんけ」
CL「そこですよ。テヨンさんはなんでも上手に歌いこなしてらっしゃいますけど、ラップだけは例外」
テヨン「ラップかて不得手やないど。『Visual Dreams』でやったもん」
CL「あれはラップっぽいだけでしょう。エピカイのラップを真似ようとしてさんざんだったチンチンラジオ、ウチ聴きましたで」
テヨン「うっ…そんな細かい情報まで仕入れとるんか」
ユリ「さすがに研究してますね」
CL「テヨンさんのペンですから。だからこそ、あえてテヨンさんにないラップという能力で勝負する、それがウチの心意気です」
ティパニ「少女時代には、すでにウチとゆう立派なラッパーがおる、中東ハンパな奴なんかイランイラン」
CL「そうゆわんと歌わせてクェート」
ティパニ「あかん。第2のテヨンを装って、このまま少女時代をのっトルコ気やな」
CL「うう、バーレーンたか(汗)」
ユリ「大喜利か!(ポカ)」
CL「いてて、なにをしヨルダン!」
ユリ「ええからさっさと歌えや(ガオー)」 ※作者がオヤジなのでたまに意味なくこうゆう展開になります
CL「ほ、ほんならハイセンスラップの名曲『パーマパビリオン』を」
星井七瀬 『パーマパビリオン』
CL「はぁ…名曲やわぁ(うっとり)」
全員「(ずこ)なんやこの脱力ラップは」
CL「でもでもこの曲を作ったSJRさんは5人東方神さんの『どうして君を好きになってしまったんだろう?』の作詞家さんですよ」
テヨン「知らんがな。とにかくラップはイラン。さっさと引っ込め」
CL「えー、もっとここにイスラエル」
テヨン「やかましい!」
…
ユリ「次の患者さん、どうぞー」
ティパニ「そのギャグ前に使うたで」
ユリ「(しー)黙っとりゃわからん」
ポロンポロン
メン・ユナ「こんばんは。メン・ユナと申します。1曲いかがですか?」
ティパニ「流しはいりません」
ユリ「ここは”第2のテヨン”コンテスト会場やで」
メン・ユナ「判ってますがな」
ティパニ「大体その名前はなんやねん。『冷麺』を歌うユナかってーの」
ユリ「うわ、ヘタクソな例え突っ込みやな」
ティパニ「ほっとけ」
スマン「それにしても紫の髪に神様コントのようなワンピース、首からアコギぶらさげるとはアバンギャルドな格好やな」
JYP「チンドン屋か?」
メン・ユナ「たまたまこの格好で生まれて来ただけです」
スマン「うそつけ」
ヨンミン「あー、自分YUNAやな。『春のワルツ』の主題歌歌うとった?」
メン・ユナ「ピンポーン。最近ではメン・ユナゆう名前で活動さしてもろうとります。
聞けばテヨンさんはYUIが好きでミュージカル『タイヨウのうた』にもお出になったとか。
となるとここは弾き語りシンガー、メン・ユナの出番でしょう」
スマン「ほんなら1曲やってみて。『トイレの神様』かなんか」
メン・ユナ「1曲だけですか? 今なら3曲2000円でサービス中ですけど」
スマン「やっぱり流しやないか!」
メン・ユナ『Cherry pie』
メン・ユナ「ありがとうございましたー」
JYP「これはなんとも微妙な」
テヨン「ウチどころかYUIにもかすってへん」
スマン「『トイレの神様』やなかった(泣)」
ヨンミン「ホンマに聴きたかったんか(呆)。まぁ方向性はわかった。帰ってええで」
メン・ユナ「はーい。ほな1曲700円」
スマン「ち、仕方ない」
ぽい、チャリーン、ぽい、チャリーン、ぽい
メン・ユナ「おお、小銭の音が『Cherry pie』に聞こえる」
ティパニ「強引過ぎる」
ユリ「今回はとことん駄洒落押しのつもりやな」
…
ティパニ「さぁ次やで」
ユリ「段々いやになって来た」
どすどすどす
ミンソン「ピギードールズのキム・ミンソン言いますぅ」
ヨンミン「こ、こんな奴まで…」
テヨン「(むかむか)ウチをなんやと思うとるんや」
スマン「度胸は認める(にこにこ)」
ミンソン「テヨンさんは韓国歌謡界の至宝。その和田アキ子級のヴォーカルを再現できるのはウチをおいておりまへん」
ユリ「先生の前やで、サングラスは外せや」
ミンソン「ウチとコレはセットなもんで」
ユリ「タモリか」
スマン「とにかくパフォーマンスを見して。話はそれからや」
ミンソン「それでは少女時代さんのデビュー曲『また出会うた世界』を。…ウチらで完璧に再現して見せましょう(ぱちん)」
声「はーい」
ぞろぞろぞろ
ユリ「オモ! ピギードールズの他のメンボやダンサーたちまで参加して…」
ティパニ「全員で少女時代に成り替わる気か」
ユリ「子豚時代やな」
ミンソン「ミュージック、スタート!」
♪チャンチャンチャン…ドーン!
ミンソン「はっ(クルクルクル)」
どっすんどっすん!
♪伝えたい悲しい時間 すべて散った後から聞こえてくる…
スマン「これはド迫力やな」
ヨンミン「意外に再現性が高いな」
JYP「体型を除けばね」
テヨン「歌いきる前にステージの床が抜けるって」
ユリ「いよいよハイキックやで」
ティパニ「あれが出来るんか?(どきどき)」
♪じゃじゃじゃじゃじゃん!
ミンソン「はあっ!(キーック!)」
グギッ、バキバキ
ミンソン「………ギブアップ」
ピーポーピーポー
…
ユリ「お騒がせいたしました。気を取り直して続けましょう」
ティパニ「エントリーNo.5!」
IU「はーい! (てってけ)ローエンから来ました。ご存知アイユちゃんです」
ティパニ「こりはびっくり。なんで来たんや?」
ユリ「自分、f(x)に入りたかったんやないんか?」
IU「そうなんやけど、せっかくの機会やからとりあえず第2のテヨンねえさんと呼ばれるようになろうかなと。
少女時代に入ってしまえば、f(x)を統合するのもやり易いやないですか?」
ティパニ「統合されてたまるか」
テヨン「そんなちっこい目でウチの後釜に座れる思うてるのか?」
IU「(ムキーッ)ウチの目が小さいてゆうとるの、世界でもこのブログだけですよ。終いには訴えてやるから」
スマン「でも大きゅうはないな」
テヨン「ウチのつぶらな瞳とは大違いや」
IU「ふん。どうせアイプチにカラコンやないか(ぶつぶつ)」
ティパニ「そんでパフォーマンスは? やんの、やんないの?」
IU「やりますよ、やりますよ。司会者まで投げやりなんやから、もお。
それでは少女時代さんの代表曲『Gee』を弾き語りで」
テヨン「ほーら、目ぇちっこいやないか」
ジェシカ「もはやヒラメちゃんや」
IU「ヒラメちゃんやない!」
ティパニ「頬骨の感じとかちょっとあれやな。自分『ええ日』の前に工事したやろ?」
IU「してまへん! なんでいきなり顔面の批評なんです? パフォーマンスを評価してくださいよ」
スマン「弾き語りはもおさっき出たから新鮮味がない」
ヨンミン「それに少女時代は歌と踊りのトータルパフォーマンスや。『Gee』やるならダンスもつけなさい」
IU「ダ、ダンスっすか(ドキッ)」
JYP「まさか、出来へんゆうんやないやろな?」
IU「出来ますよ、あれくらいのダンス。え、えーと、こうかな(ギクシャク)」
ティパニ「うわははは、これはひどい」
ユリ「さすが芸能界一の運痴ちゃんやな」
テヨン「その程度のスキルでウチの2代目を名乗ろうとはおこがましい。失せやがれ、こわっぱ!」
IU「くっそー、ウチはアーティストやもん。短いスカート履いてチャラチャラしてるアイドルとちゃうもん(わーん)」
ユリ「泣きながら行ってもうた(呆)」
ティパニ「何しに来たんや」
ユリ「だいたい自分のスカートがいつもいっちゃん短いやないか」
…
ギョイーンギョイーン
ソヨン「スウィート・リヴェンジのキム・ソヨンと申します!」
ティパニ「出たな、本命!」
ソヨン「普段からテヨン先輩に似ていると言われてますし、名前も一文字違いですので、今回のオーディションには自信があります」
テヨン「ウチはそんなへんな声しとらんわ」
JYP「でもルックスは悪くないで」
ヨンミン「スタイルもテヨンよりいいし」
テヨン「むっ」
スマン「あとはパフォーマンスやな」
ソヨン「はい、『不良少女と呼ばれて』お聞きください」
スマン「ほお、これは素晴らしい(ぱちぱち)」
スマン「テヨンの過去をよお調べて来たな」
テヨン「中学時代を思い出すなぁ(じーん)」
ユリ「おっと、テヨンさんの瞳に涙が…」
ティパニ「これはなかなかのパフォーマンスだったんやないでしょうか? 結果が楽しみです」
ソヨン「ありがとうございました!(ほっ)」
…
ルナ「7番、f(x)から来たルナです。歌はメッチャ自信あります」
テヨン「顔が論外です。失格!」
ルナ「がちょーん」
…
ユリ「さぁ、次が最後の挑戦者です。どうぞー」
JOO「(おどおど)JYPEのジュと申します。よろしくお願いします」
JYP「なぬ? こらぁ、こんなところでなにしとるんや!」
JOO「ぴゃー、し、師匠…」
JYP「自分、まさかうちの事務所に不満でもあるんか」
JOO「す、すんまへん。そうやないけど、一日にいさんやらMiss Aやらばかり注目されて、ウチはなかなか新曲も出してもらえんし…」
JYP「不満あるんやないか」
JOO「ごめんなさいごめんなさい(ぺこぺこ)」
スマン「まぁまぁ、チニョンくん、せっかくウチのオーディションに来てくれたんや。せめてパフォーマンスぐらい見てあげてもええやろ」
JYP「はぁ。…ほんならさっさとやれや(けっ)。くれぐれもワシに恥かかすんやないで」
JOO「はい、おおきに。ほんなら、テヨンねえさんとデュエットした思い出の歌を歌います」
テヨン&JOO 『まにゃげ&なんじゃってむね』
スマン「うんうん、これはええ歌や」
JYP「ワシ渾身の一作ですわ。そやからミンジュにやったんです。あいつこそワシの宝石ですねん(忘れとったけど)」
ヨンミン「チョン・ミンジュ、ええ歌手やな」
テヨン「…♪トイッサングン ナンジャッテムネ〜」
ユリ「おお、テヨンさんも思わず歌い出した」
ティパニ「ふたりの歌声が自然に重なって…会場は美しい響きに包まれております」
ユリ「感動的な光景です」
JOO「テヨンねえさん…」
テヨン「ミンジュ、上手うなったな。今までいっぱい努力したんやね」
JOO「ううん、ただ少しでもねえさんに近づきたかった。ただそれだけです」
テヨン「ミンジュ!」
JOO「ねえさん!」
ひしっ
ユリ「ううう…司会の私たちまで泣いてしまいました。申し訳ありません(ズビー、ズルズル)」
ティパニ「でも本当にテヨンさんを尊敬し愛しているのが誰か判ったような気がします」
ユリ「まさに第2のテヨンを名乗るにふさわしい人物が現れましたね」
ティパニ「はい。それでは審査結果を待ちましょう(ぐすん)」
…
ユリ「それでは審査員長から結果発表をお願いします」
テヨン「はい。慎重に審査を重ねた結果『第1回チキチキ・目指せ! ”第2のテヨン”コンテスト』の合格者は…」
♪ドロロロロロロ
全員「ごくっ」
テヨン「スィート・リヴェンジのキム・ソヨンさん!」
ソヨン「やったー!(ぴょんぴょん)」
JOO「えーっ? さっきの感動は? 泣きながらハグしたのは?」
テヨン「あれはあれ、これはこれ。自分、ウチとの共通点イッコもないやん。せいぜいタッパが同じくらいで」
JOO「そういやそうかぁ。おっぱいもウチの方があるしな…いてて」
テヨン「余計なことはゆわんでええ。それより、これからソヨンを第2のテヨンにする儀式を始めます」
ソヨン「は? 儀式?」
テヨン「そや。自分、ウチより背が高いやんか。まずその分足を切って縮めんとあかんねん」
ユリ「のこぎり持って来ましたー(はい)」
テヨン「おおきに。他のモンはそいつが暴れんよう押さえといて」
全員「アイアイサー!」
ソヨン「ちょ、ちょと、冗談でしょ? あーれー!」
テヨン「なーに、これは手始めや。あといろいろ手を加えてウチそっくりに改造したるからな」
ギーコギーコ
ソヨン「ウギャーッ」
………
……
…
JOO「はっ!(がばっ) ああ、コンクールに合格せんでよかった。バラバラにされるところやった…あれ、あ、なんだ夢か(ふうー)。
怖い夢見ちゃったなぁ。生汗がハンパないで…シャワー浴びて来よう」
ててて、がちゃ
シャワシャワーッ
JYP「おう、ミンジュ。先に使わしてもろてるで(ゴシゴシ)」
JOO「うひゃーっ! し、師匠、ウチの家でなにやってはるんでっか? 猫男爵?」
JYP「そんな売れない頃の有吉のキャラ、憶えとる奴はおらんわ。ともかく、自分を第2のJYPにするゆうたやないか。その準備や」
JOO「ええ?」
JYP「さぁ、自分も服脱いでシャワー浴びや。全裸こそJYPへの近道やで(ムキーン)」
JOO「いえいえそんな。それにいつウチが第2の師匠になるなんて」
JYP「忘れっぽい奴やな。昨夜『目指せ! ”第2のテヨン”コンテスト』が終わった後で決めたやろ。
スマン先生もヨンミン代表もテヨンちゃんもみんな賛成してくれたやないか」
JOO「あ、あれは…夢やなかっんたん?(へなへな)」
JYP「待っとれよ、すぐこのナマコ外して自分に付けたるからな。それで自分は立派なJYPの後継者やで(わしわし)」
JOO「い、いやーーーーーー!」
※CT(カルチャー・テクノロジー/文化技術)理論…イ・スマンが提唱する文化を作り出すための理論。
IT(情報技術)をヒントに考え出され、文化を生み出すのは技術であるという信念のもとに構築されている。
その全貌はSM関係者のトップしか知らないようで、具体的なことは断片的にしか見えていないが、
実際にスーパージュニアや少女時代以降、CTに沿った育成がなされ、市場戦略面でも活用されているようだ。
これが普遍的な技術であるならSMは大きな知的財産を生み出したことになる。
※セルピコ…
『セルピコ』 1973年
アル・パチーノ主演、シドニー・ルメット監督
汚職が蔓延するNY市警の麻薬捜査官セルピコは、正義感が強く
あくまで職務に忠実であろうとするあまり同僚の巡査達に撃たれてしまう。
実話に基づいて映画化されており、告発映画のようだが、
なんと言っても信念の男セルピコの生き方が感動を呼ぶ。
※衣装の買い取りについて…知ってる人も多いと思うけど、テレビ番組などでタレントが着る服には、私服の場合とスタイリストが持って来た衣装の場合がある。
スタイリストは懇意のブティックなどからこれはと思う衣装をただで借りて来る。そのかわり衣装店の名前が”衣装協力”と言うタイトルで掲載される(雑誌なども同じ)。
この借り物の衣装を汚すと売り物にならなくなるので汚した責任者が買い取るしかない。汚れる原因は、飲食物をこぼす、罰ゲームで水に落とされる、デブが着てて破れる、メイクがつく、など様々。
他にタレントが衣装を気に入って、収録後に個人的に買い取ることも多い。出川哲朗の私服はほぼ100%衣装の買い取りによるものである。
こうして貸し出した衣装の何割かが定価で売れるので、衣装店も協力を惜しまないと思われる。
※チャン・グンソクの彼女…2010年5月サムソンのMP3プレイヤーJEPPの広告で、
チャン・グンソクとデビュー前のヒョリンがデュエットしたMVが公開された。
ヒョリンは45万人のネットユーザーが参加した公開オーディションデで最多投票数を獲得し、
「チャン・グンソクの彼女」に選ばれたとのことである。
チャン・グンソク&ヒョリン『MAGIC DRAG』
※テヨンのラップ実力…
※おまけ…
YUNA 『FLOWER』
ちょっと前のYUNA
こう見えてテヨンたちと同じ89年生まれ
映画『風の丘を越えて(西便制)』から有名なワンシーン
春のワルツの菜の花畑とまったく同じ場所(青山島)で撮影されている。
ただしカメラの向きは90度違う。VTRの初めに親子がいる辺りが春のワルツの舞台で、その右にはペンションがちゃんと建っている。