関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第177話 第1回 汝矣島公園芸能事務所対抗歌謡祭

♪じゃーん!
ユリ「よろぶん、あんにょんはせよ! 今夜は予定を変更して超豪華なスペシャル番組を放送しまーす」
ティパニ「あの大物司会者が突然引退を表明したからやな」
ユリ「違うわ。いくら伸助さんでも韓国には関係ない」
ティパニ「いや、ウチがゆうとんのはカン・ホドンさんのことやけど」
ユリ「…」
ティパニ「いずれにしろ、裏で世界陸上やってるから、結構やけくそな企画ですよ」
ユリ「ティパニさん、さっきからぶっちゃけトークが多いですよ」
ティパニ「嘘がつけないタチなんで(けけけ)。あんにょん、よろぶん。歌謡番組の司会と言ったらこの私、少女時代のティパニでーす」
ユリ「同じくユリでーす」
パニユリ「つかみはばっちり! K−Pop界のピンクレディ、パニユリです。よろしくお願いしまーす」
観客「わーわー(ぱちぱちぱち)」
ティパニ「ユリさん、それで今日はどんな番組になるんでっか?」
ユリ「後ろの看板をみてください。『汝矣島公園芸能事務所対抗歌謡祭』書いてあるでしょう」
ティパニ「『全日VS新日VS国際・大阪城ホール決戦』と読めますが?」
ユリ「かなり近いです。つまり3大芸能事務所のトップがガチンコで競って、誰が最強か決めようやないかとゆう歌謡ファンが夢に見た企画です」
ティパニ「つまりSMEVSJYPEVSYGEと言うK−Popを知らない人にはパスワードにしか見えない三つどもえ対決ですね」
ユリ「いずれの事務所の創設者もかつては歌手およびダンサーとして活躍したお方。中には老体に鞭打ち、未だに現役で頑張ってらっしゃる方もおられます」
ティパニ「ウチとこの先生も、現役やないけど鞭で打たれるのは趣味ですしね」
ユリ「余計なことは言わなくていいです。とにかく文字通り3大事務所の頂上決戦が今夜実現するのです! キャッチコピーは”今宵、汝矣島が巌流島と化す!”」
ティパニ「それはすごい! ボルトが失格になった世界陸上よりよっぽど面白そうですね」
ユリ「そうですとも。日本勢全滅の世界柔道より遙かに面白いです。
  評価は審査員による点数制で行われます」
ティパニ「はい。ここで特別審査員の先生方をご紹介しましょう。SMエンターテインメントを代表して少女時代のユナさん」
ユナ「よろしくお願いしまーす」
観客「わーわー(ぱちぱちぱち)」
ティパニ「JYPエンターテインメントからはチョン・ミンジュさん」
JOO「本名はやめれって」
ティパニ「YGエンターテインメントからはG−Dragonさん」
Gドラ「よろしくお願いしまーす」
ユリ「特別審査員の持ち点はひとり20点です。
  その他一般審査員として、会場にお越しのお客さん100人にトータライザーのスイッチをお渡ししています。
  おひとり1点で、その合計が出演者の得点となります。また一般審査員の得点は、すべての演目が終わった後に発表されます」
ティパニ「最後まで結果がわからないシステムですね。それはそうと会場の審査員がみんな日本人のおばはんに見えるんですが」
ユリ「先ほどテレビ局を見学中の観光客の方にお願いしたので、そうゆうこともあるかも知れまへん」
ティパニ「えらい適当やな」
ユリ「大丈夫やて。所詮島国の住民、今のアイドルならともかく、ひと昔前のトロット歌手なんて誰も知らんから、評の偏りようがないわ」
声「トロット歌手とは失礼な(ぶーぶー)」
ユリ「なんか舞台袖から聞こえましたが、無視していきましょう」
ティパニ「注目の対決はCMの後です」
♪じゃじゃじゃじゃーん!


<CM>
ナレーション「レスベラトロールをご存じですか?
  ポリフェノールの一種で寿命延長・抗炎症・抗癌・認知症予防・放射線による障害の抑止・血糖降下などの効果があるんです。
  当社の健康食品ベラピー一粒にはそのレスベラトロールが800mgも含まれているんです」(当社比5倍)
テヨンさん(少女時代)「グループの活動が忙しくて、ちゃんと食事をとれないこともしばしばですが、ベラピーを飲み始めてからは持病の頭痛も減ったし、体がすごく軽くなった気がします。
  なにより抗放射能症作用があるので、日本での活動でも安心です」※個人の感想です
ナレーション「このレスベラトロール、普通はイタドリから採取するのですが、当社では千葉の有機栽培農家と契約し、良質な落花生の薄皮から採取しています。
  ベラピー一粒に含まれるレスベラトロールはなんとピーナッツ30個分!(当社比5倍)」
テヨンさん「ゲロゲロゲロー(はよ言えや)」
少女時代(全員)「飲んで健康、マシッソヨ!」


ユリ「汝矣島公園の特設ステージからお送りしている『第1回 芸能事務所対抗歌謡祭』。まず最初のチャレンジャーは、ヤン・ヒョンソクさん」
ティパニ「曲は懐かしい『ナン・アラヨ』です!」
観客「わーわー(ぱちぱちぱち)」
ユリ「今回はソ・テジさんとテ・ジナさんが応援に駆けつけています」
ティパニ「テ・ジナのじいちゃんも踊んの?」
     『ナン・アラヨ』

ユリ「ありがとうございました。さぁ、注目の採点です。審査員の方々、スイッチをどうぞ!」
♪ドラムロール
ティパニ「出ました! ユナさん13点/ミンジュさん6点/Gドラさん19点です」
ヤン・ヒョンソク「えーっ?」
ユリ「ユナさん、結構辛めの採点でしたね」
ユナ「ヤン社長はともかく、ソ・テジのおっさんが背が低すぎて幻滅ぅ」
ヤン「まぁ元嫁のイ・ジアの方が10センチは高かったからな」
ソ・テジ「実はそれが離婚原因で…て、何言わせるねん」
ティパニ「ユナさんより低かったのがミンジュの6点やな」
JOO「そやかてJYP師匠以外にええ点入れたらあかんてゆわれたもん」
ティパニ「誰に?」
JOO「もちろん師匠に」
声「わー、バカー、余計なことゆうんやない!」
ユリ「おや、またしても舞台袖から声が?」
ティパニ「当然無視します。参考までに訊くけど、JYP師匠のパフォーマンスには高得点をつけるんか?」
JOO「もちろん満点です」
ティパニ「師匠のパフォーマンスがしょうもなくても?」
JOO「満点です。師匠のパフォーマンスがしょうもないのはいつものことやし」
ユリ「あっはっは、さすがJYPの宝石」
声「貴様、破門したるぞ!」
ティパニ「逆にジヨンにいさんは高得点ですね」
Gドラ「超良かったっす。さ来年の歌謡祭ではミョンスにいさんとこの曲を演りたいっす」
ティパニ「うそつけ」


ユリ「続いてJYPエンタからパク・ジニョン師匠の登場です」
ティパニ「歌って踊れる現役アイドルおやじ。K−Pop界のアイアンマン。今日はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか?」
ユリ「どうせ上半身裸に決まってるけどな」
ティパニ「それではどうぞー!」
     『KISS』

観客「…(しーん)」
ユリ「げろげろげろ」
ティパニ「おえええっ」
テロップ「しばらくおまちください」
ユリ「はぁはぁ、し、失礼しました。あまりにショッキングな映像やったもので」
ティパニ「半裸どころか全裸でしたね」
ユリ「完全に放送事故やがな」
ティパニ「とにかく採点に行きましょう。審査員の皆さん、お願いします」
ユリ「ユナさん1点/ミンジュさん20点/Gドラさん17点」
ティパニ「ユナさんは1点?」
ユナ「まぁ師匠のナマコに点数を付けるならこのくらいです」
JYP「ナマコとかゆうな。可愛いワシの息子やど」
ユナ「可愛かったらしまっとけ。人前に出すんやない」
JYP「自慢したかったのに(しくしく)」
ティパニ「加護亜依は?」
JOO「加護亜依じゃねえよ! …師匠素晴らしかったです。満点は当然です」
ユリ「ええのか? また評判落ちるで」
JOO「でも途中で出て来た師匠、とっても可愛かったですよ」
JYP「あれはワシちゃう、ブルドッグや!」
JOO「あ、そうなんですか? ウチはてっきり…」
ティパニ「師匠が師匠なら、弟子も弟子やな(呆)」
ユリ「ジヨンにいさんは?」
Gドラ「ヤン社長にはかなわないけど、超良かったっす。オレもやってみたいっす」
ユナ「いやーん。にいさんのナマコなら満点つけますわ」
Gドラ「なら今度ミョンスさんと…」
ユナ「マイナス100点!」


ユリ「さぁみなさんお待ちかね、伝説のフォーク歌手にして名司会者、韓国のやしきたかじんことイ・スマン先生の登場です」
ティパニ「少女時代のスヨンさんをお相手に、しっぽり濡れたムード歌謡をお聴きください。『カナダからの手紙』!」
ユリ「自分の歌やないんかい!」
観客「わーわー(ぱちぱちぱち)」
     平尾昌章&畑中葉子 『カナダからの手紙』

ティパニ「スマヨンで『カナダからの手紙』でした」
ユリ「まぁしかし、スヨンのムード歌謡は相変わらずはまるな」
ティパニ「ちょっとくずれた雰囲気がばっちり」
ユリ「オヤジとの相性度もばっちり」
スマン「ええ人選やったろ?」
スヨン「ウチ、真面目にキチンと歌うたで」
ティパニ「なら生まれつきくずれてるんやな」
ユリ「それでは採点です!」
ティパニ「ユナさん17点/ミンジュさん4点/Gドラさん18点」
ユナ「なかなかよかったけど、ウチがデュエットした方がもっと良かったと思う」
スヨン「この歌難しいんやで。自分には無理や」
ユナ「おねえ程度ならウチかていつでも歌えるわ」
スヨン「なんやとーっ!(がおー)」
Gドラ「おお、いつも仲良しの少女時代が喧嘩している!」
ティパニ「いやー、実はいつもこんな感じです(えへへ)」
ユリ「ミンジュは例によって低得点と(はいはい)。ジヨンにいさんは?」
JOO「無視かよ」
Gドラ「とても良かったですよ。今度一緒にデュエットを…」
スマヨン「どっちと!?」


ユリ「さぁこれで全日、新日、国際とすべての団体の代表がパフォーマンスを披露し終わりました」
ティパニ「ユリさん、実はここでサプライズゲストがいらっしゃいます」
ユリ「ええっ、どなたですか?」
ティパニ「SM、JYPと親交の深いキーイーストからペ・ヨンジュンさんです」
ユリ「マジですか? スマイリー菊池ではなく?」
ティパニ「ご本人です。今日は韓流ブームを巻き起こしたあの曲を披露してくださいます」
ユリ「わぁ、それは素晴らしい!」
観客「キャーキャー、ヨン様ー!」
     Ryu『最初から今まで』

観客「うぎゃー、ヨン様ー! もお死んじゃうー」
ユリ「おーっと、観客席がものすごい歓声に包まれております」
ティパニ「座布団を投げないで、座布団を投げないでください!」
ヨン様「日本ノミナサン、アイシテマス」
観客席「きゃーーーーー!!!」
ユリ「一般審査員を日本のおばちゃんにした結果、大変なことになってしまいました」
ティパニ「これは票をまとめるまでもなく、キーイーストの圧勝ですね」
YG/JYP/SM「ふざけんな!」
ユリ「やはりいくらK−Popブームと言っても、韓流ドラマには勝てないということでしょうか」
ティパニ「それでは混乱の汝矣島公園からお別れします。第2回の放送をお楽しみに!」
ユリ「バイバイキーン!」