関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第155話 ロビイスト

スヨン「うーん、久しぶりのソウルやな。やっぱ祖国が一番や」
ヒョヨン「その通り。思い切り羽を伸ばすで」
スヨン「おーっ! …て、そう言いながら、なんでSBSのラウンジで茶ぁ飲んどるの?」
ヒョヨン「祖国が一番ゆうても、何処行ってもペンに囲まれて自由なんかないやんか。アイドルがおっても誰も気にせん場所、それがテレビ局なんや」
スヨン「それはそうやけど、ウチらユナやテヨンとはちゃうし、そんな気を遣わんでも誰も寄って来たりせえへんて」
ヒョヨン「確かに貴様はそうかも知れんが、このキム・ヒョヨンさんは今や欧州的大スター、ゆうてみればレディー・ガガアブリル・ラヴィーンみたいなもんや。
  ボディガードなしで街を歩くのは自殺行為やで」
スヨン「はぁ?(フランスでは珍しく一番人気やったからって調子に乗りやがって)ガガもアブリルも欧州ちゃうけど」
ヒョヨン「お、あっこから来るのはグンソクとジアねえさんやんか」
スヨン「人の突っ込みを流すなよ」


とぼとぼ
イ・ジア「はぁ〜」
グンソク「ジアねえさん、元気出して。チョン・ウソンだけが男やないって」
ジア「アホか、恋する乙女にとっては惚れた相手だけが男なんや」
グンソク「(乙女?)」
ジア「ああ、ウチはただ幸せになりたかっただけやのに…。
  不幸な過去の結婚を精算しようとして結局愛を失い、得たものは醜聞と不毛な裁判だけとは(ハラハラ)」
グンソク「泣かないでよお。そや、ボクがマッコリ奢ってあげるから」
ジア「殺すぞ、コラ。今さらマッコリなんかで心の傷が癒えるか! 焼酎、ケースごと持って来いや!(ぼかすか)」
グンソク「いやーん、殴ったらお顔に傷がつくやないのぉ」
ジア「ウチの心の傷に比べたら、貴様の顔がちょっと腫れるくらいなんやっちゅうねん(ムキー)」


ヒョヨン「ジアねえさん、荒れとるなぁ」
スヨン「自らが招いたこととは言え、人生は難しいのお」
ヒョヨン「お、あっちからはアイユが来たで」
スヨン「今世界で一番忙しい18歳やな」
ヒョヨン「そうか? 岡崎友紀の方が何年間も18歳やったし、もっと忙しかったと思うけど」
スヨン「誰やねん?」


すたすたすた
IU「にゃにい? 『キス&クライ』は続けなアカンてか?」
マネージャー(MG)「そらそうやろ。『不朽の名曲2』を1週限りで下車しとるのに『キス&クライ』もちゅう訳にはいかんやろ。
  キム・ヨナとデュエットして歌出したばかりやし」
IU「うへえ。『不朽の名曲2』なら歌うだけで良かったのに、なんで練習たっぷりせなあかん『キス&クライ』の方を残すかなぁ」
MA「そらやっぱり”国民の妹”と”国民の妖精”が並んでたら絵になるし」
IU「ちゅうことは、歌謡番組とかやっぱヨナねえさんと一緒に出ることになるん?」
MG「歌謡番組はないと思うけど『キス&クライ』ではスペシャルライブとかあるかもな」
IU「えー? ウチあの人の隣に並びたないなぁ」
MG「なにが気に入らないねん?」
IU「だってねえさん口が臭いんやモン」
MG「め、めったなことゆうもんやない。公安に聞かれたら抹殺されるで(ぶるぶる)」
IU「ええっ、ねえさんてそんな大物?」
MG「そらもお超VIPや。デュエット曲を大ヒットさせろっちゅうのも大統領の命令らしいで」
IU「マジか? そやけど『氷の花』が多少売れたからって、秋になったら9人組のあいつらがカムバックしてきて賞を総なめしやがるんやで」
MG「あー、奴らはまさに化け物やからなぁ。せめてあのちっこいリーダーがまた『雪の華』歌うてこけへんかなぁ」
IU「ココマのねえさんは今、東海の向こうで雄叫び唱法を極めて絶好調らしいで。もお、こればっかりは大統領でもどうにもならへんわ」
MG「う〜む、せめてヨナの口臭を治すよう大統領に直訴してみるわ」


スヨン「すげえなぁ、あの小娘、大統領まで動かす身分になったか?」
ヒョヨン「あいつが動かしてるんやなくて”国民の妹”が動かしてるんや。ウチらかてもうすぐフランスの大統領を動かすようになるで」
スヨン「ホンマ? ド・ゴールやったっけ?」
ヒョヨン「ド・ゴールはジャッカルに暗殺されたやろ。ナポレオンちゃうか?」
スヨン「いくらなんでもそのボケは酷すぎるわ」
ヒョヨン「…あ、ウチらの宇宙隊長が来たで」
スヨン「ぴゃー、オフ日にも忙しい奴やな」
ヒョヨン「スマンのおっちゃんも一緒や」


テヨン「また『不朽の名曲2』からオファーが?」
スマン「いや、それは先から断っとるんやけど、ポータルサイトのアンケート結果でぶっちぎりの1位になったからマスコミがうるさいんや。
  いつから参加するんやとか、『私は歌手や』の方が本命やないんか、とか」
テヨン「そんな暇あるか」
スマン「その理屈が通用せえへんねん」
テヨン「みなさんがテヨンの歌う姿を見たい、テヨンの歌声を聞きたい、ゆう気持ちはわかります。そやけど物理的に無理ですねん。
  それにあのアイユみたいなガキの後釜に座るのはSMのプライドが許しまへんねん…て正直にゆうたら?」
スマン「いっそそうゆえればなぁ。そやのうてもまたジュンスとアンケートで被ってもうたんや。もお全部ぶっちゃけたいわ」
テヨン「確かにジュンスは被っとったなぁ(遠い目)」
スマン「そうゆうことやなくて『不朽の名曲2』に出て欲しいアイドル第2位がジュンスやったんや。自分の隣に奴の名前が来るの、これで何度目や?」
テヨン「うう、ホンマやなぁ。ウチ一生ジュンスとセットで噂されるんかなぁ(とほほ)」
スマン「人前で背中に手ぇ回したりするからや」
テヨン「だって『テング、今ワシめっちゃ背中痒いんやけど手ぇ届かへんねん。ちょっと掻いてえな』ゆうんやもん」
スマン「いくらロスでも油断大敵ってことやな。さ、また日本に行くまでOST3本録音せなあかんのやで。急ごうや」
テヨン「はいはい。ああ、新曲は『ジュンスなんか純粋に嫌い』ってタイトルにしてくれへんかなぁ」
スマン「そんな上手ないで」


スヨン「熱愛の真相て、そんなん?(どひゃー)」
ヒョヨン「幽霊の正体見たり枯れ尾花。世間では根も葉もないことに尾ひれがついてしまうんやな」
スヨン「根も葉もないことはないやろ、被ってるとかゆうてるし」
ヒョヨン「今のテヨンの国際的人気考えたらそうゆうことにしといた方がええ」
スヨン「大統領に怒られる?」
ヒョヨン「それどころか例のスナイパーに狙われるかもな」
スヨン「ひえー、くわばらくわばら。お、今度はf(x)が来た」


ぞろぞろ
ビクトリア「ちょっと待ってぇな、クリ。えらい早足やな」
クリスタル「そお? おねえこそ幸せボケで足が地についてないんとちゃうの?」
ビクトリア「幸せて、ちょっと結婚衣装着て写真撮っただけやないの」
ルナ「おねえのウエディングドレス姿、めっちゃきれいやったわ。ニックンもかっこよかったし、なぁ」
エンボ「ホンマやね。ウチも憧れてまうわ。結婚式は絶対あんなドレスにしよ」
ビクトリア「ふふふ、みんなまでそう思うんやったら、貞淑な妻を演じ、儒的なことにうるさい韓国の茶の間に入り込む作戦はまずまず成功やな」
ルナ「ええ、お芝居なん? ウチ、このままニックンと結婚するんかと思うたで」
ビクトリア「まだまだニックンともパックンとも結婚する気なんかないわ」
エンボ「パックンて誰?」
ビクトリア「あーあ、ウチ、こんなにお芝居上手やねんから、ドラマ出演の話とか来てもよさそうなのになぁ」
ルナ「普段から芝居してるて誰もわかってないんやから来る訳ないやん」
エンボ「ドラマゆうたらクリは新しい『ハイキック』に出るんやて?」
クリスタル「話は来とるけど、どうしようかなて思て。ドラマやら面倒くさいしなぁ」
ルナ「せっかくの出世話をめんどいて。ホンマに自分ら姉妹は…」
ばたばたばた
ソルリ「てててて、てえへんだー!」
ビクトリア「江戸弁でどないしたんや。探してたんやで」
ソルリ「すんまへん。新しいカルチャンを買いに行ってたもんで」
ビクトリア「カルチャン? 自分、タッパは充分足りてるやんけ」
ソルリ「帽子の前に飾るんですわ。ウサギさんの耳みたいに見えるから」
ビクトリア「ああ、あれ、カルチャンやったんか(呆)」
クリスタル「それより『てえへんだー』てどないしてん?」
ソルリ「そやそや、シカねえさんがすごい形相で自分探してたで。また勝手に服借りたんやないやろな」
クリスタル「(ぎくっ)おねえが実家に置き放しでもお着らん思うたんや。あかん、殺される」
ルナ「シカねえさん、いつも自分には甘甘やないか。服くらいでそんな怒るか?」
クリスタル「ウチが以前黙って服借りたとき、おねえの彼氏に間違って口説かれたことがあってな」
ビクトリア「あ、それはシャレにならん」
ずーんずーん
ジェシカの声「ぐおーっ! スジョンはいねが〜。悪い子はいねが〜」
クリスタル「わーっ、来たー!」
ソルリ「なまはげか!」
クリスタル「許してえや、おねえ。貧乏な頃は同じパンツ、交代で履いた仲やないかー(ぴゅーん)」
ビクトリア「悲しくなるから、そのネタはやめろ」


ヒョヨン「おお、えらい勢いで逃げ出したで(笑)」
スヨン「ここおもろいなぁ。芸能界の動きがよおわかるわ」
ヒョヨン「そやろ、それがロビイ活動や」
スヨン「全然意味が違うと思うけど」


ヨンファ「ワシのこと好きやろ?」
ソヒョン「え? …な、なにゆうん、突然(真っ赤)」
ヨンファ「そやからワシ、この春からドラマに出るねん」
ソヒョン「それは今聞いたけど」
ヨンファ「主演やねんで」
ソヒョン「うん、おめでとお。それで、なんてゆうドラマ…」
ヨンファ「ワシのこと好きやろ?」
ソヒョン「そ、それは…嫌いやないけど(どきどき)」
ヨンファ「そうやなくて、ワシのこと好きやろ?」
ソヒョン「あはぁ…(あかん、そんなに迫られたらもお。ウチ、今日で女の子卒業するかも)」


ヒョヨン「相変わらずマンネは面白いなぁ」
スヨン「気付いてるのかどうかわからんヨンファの天然ぶりもすごいけどな」
ヒョヨン「まぁお似合いカップルや」
スヨン「お、今度はユンユルや」


ユナ「おねえがデュエット曲発売? またスヨンねえと?」 
ユリ「なんであんなサゲマンとまた歌わなあかんねん? 奴と絡んで得したことなんかイッコもないわ」
ユナ「ほな、誰と歌うねん?」
ユリ「子門真人ゆうお人や」
ユナ「ぴゃー、たい焼きくんの歌手やないか?」
ユリ「よお知っとるな。今度そのおっちゃんと『踊れ!たこ焼きちゃん』ゆう曲をリリースするんや」
ユナ「すげー、今もって日本のシングルレコード売り上げ記録を保持し続けとるあの名曲をか?」
ユリ「いや、ちょっと変えてるんやけどね」
ででで
クッキーマン「ユリー、大変や!」
ユリ「なんやなんや、局のロビーを走るなや」
クッキーマン「子門真人とのデュエット、パーになった」
ユリ「なんやてえ!?」
クッキーマン「『くいだおれ人生劇場〜たい焼きくんと7人のカニ道楽〜』ゆうタイトルでA−Pinkと組むからゆうて、今連絡があったんや」
ユリ「(うきーっ)またしてもA−Pinkの奴らか? どこまでもウチの邪魔をしくさって(メラメラ)」
ユナ「大阪でのAP焼き事件に関しては連中のせいやないと思うで」
ユリ「誰のせいとかこの際どうでもええねん。カニのくせにタコの邪魔をするその根性が許せん」
ユナ「訳わからんわ(呆)」


スヨン「うひゃひゃひゃ、相変わらずユリはアホやなぁ」
ヒョヨン「(笑)うん、面白かったな。さ、ぐずぐずしとられん。次はKBSのロビーを観に行こうや」
スヨン「はぁ?」
ヒョヨン「もおすぐ富川国際ファンタスティック映画祭に出演する蒼井そらがKBSを訪問する予定や」
スヨン「マジで? あの日本のJOOとゆわれてる?」
ヒョヨン「それは蒼井優やな。ウチがゆうてるのは蒼井そらや」
スヨン「どんな人?」
ヒョヨン「ウチもよお知らんけど、日本の知り合いに訊いたら、男なら知らん者はおらんゆう有名な女優さんらしい。
  名前から想像するに、蒼井優キム・ハヌルを混ぜたような美形の演技派に違いない」
スヨン「へえ、それはちょっと見てみたいな」
ヒョヨン「そやろ。ほなさっそく移動や。今日中にMBCも回りたいしな」
スヨン「はいな。いやぁ、ロビイ活動もなかなか有意義なモンやで(笑)」







※「ワシのこと好きやろ?」…アイドルバンドCNBLUEのチョン・ヨンファは、ソヒョンと共演した『私たち結婚しました』終了後、
 MBCの水木ドラマ『オレのことスキでしょ?(キミは僕に恋をする)』に主演した。
 2011年6月29日初回放送。
 裏が強力なだけでなく、ドラマ自体に新味がなく、初回から視聴率に苦しんだ。
 ラストはパク・シネとのキスシーンなどもあったが、平均して6%前後と惨敗であった。
     『オレのことスキでしょ?』