関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第147話 止めて欲しい結婚

カツカツカツ…ピタッ
スヨン「待った?」
イトゥク「”待った?”やないで(イライラ)。自分から呼び出しておいて、1時間も遅刻するとはどうゆう了見や」
スヨン「そやかて来る途中、仁寺洞でなんか行列が出来とったんやもん(座り)。
  例によって日本人相手のクルタレの屋台かな、思うたけど、どうもそうでもなさそうで」
イトゥク「人を待たせてんのに行列に並んだんか?(呆) で、なんの行列やったんや?」
スヨンクルタレやった」
イトゥク「(がくっ)シバクぞ、コラ(口の横に砂糖の粉がついとるところを見ると、結局クルタレ食ってきたな)」
ウェイトレス「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりでしょうか?」
スヨン「バナナジュースとナポリタン…なぁ、オムライスも食うてええ?」
イトゥク「は? なんでオレに聞くねん?」
スヨン「なんでて…女に払わせる気?」
イトゥク「(お前が呼び出したくせに)割り勘に決まっとるやんか、デートやあるまいし」
スヨン「(むかっ)今日は奢ってもらうで。あとオムライスとチョコレートサンデーも下さい」
ウェイトレス「かしこまりました」
イトゥク「はぁ…(こんな女を彼女にする奴は大変やな)。相変わらず底なしの胃袋で」
スヨン「ふん、おにいこそコーヒーだけでええんか?」
イトゥク「カフェは飯屋やないで。コーヒーでええやろ」
スヨン「アイスクリームは頼まんでええんか、ゆうてるねん」
イトゥク「なんでアイス…ああ、ジュと歌うた曲のことか?」
スヨン「MV観たで。えらい仲良さそうやったな(ねちねち)」
イトゥク「仕事ですよ、仕事。そやけど、ジュはええ子やったな。ちっちゃくて可愛いし」
スヨン「彼女を前によおゆうわ(ふん)」
イトゥク「は? 彼女てなん?」
スヨン「ウチに決まっとるがな。おにい、ウチのこと好きなんやろ」
イトゥク「なんでそうなる?」
スヨン「そやかて、練習生の頃からよおご飯奢ってくれたし、デビューしてからも…」
イトゥク「飯奢ると好きってことになるんか?」
スヨン「勿論そうや。嫌いな人間に奢ったりせえへんもん」
イトゥク「…(あかん、こいつの脳みそは完全に食い物中心に回るっとるんやな。さっさと誤解といておかんと面倒なことになるで)。
  チェ・スヨン、よお聞きや。オレにもし下心があったら、長い付き合いやモン、とっくに手ぇ出しとるはずやで」
スヨン「ウチが大人になるの待っててくれたんやろ?」
イトゥク「(そんな訳あるかい)男がみんな王子様思うたら大違いやぞ」
スヨン「当たり前や。今のウチの王子様はジョンスにいさんだけやもん」
イトゥク「(がく)そうゆことやなくて…。
  うーむ、そや、自分らもお日本ツアーやろ。オレらも日本での活動が始まるし、お互い大事な時期や」
スヨン「それって日本で式を挙げようってこと? ほんなら横浜の教会がええな」
イトゥク「そうやないって。パリ公演もあるし、忙し…」
スヨン「パリの教会で式を?(喜)」
イトゥク「ええ加減、結婚から離れろや!」
スヨン「いやや、結婚はウチの人生や。今から準備せんとあっという間に24になってまうやないの」
イトゥク「ちゅうことはなにか? 結婚ありきでつきあうんか?
  オレが好きちゅうより、オレなら結婚出来ると?」
スヨン「あかんの?」
イトゥク「あかんの、て」
スヨン「安心して。おにいのこと嫌いやないから」
イトゥク「(こ、こ、こいつ…!)」
ぞろぞろ
ジェシカ「あー、こんなところで密会してるぞ」
ヒョヨン「怪しい怪しい(ヒューヒュー)」
ユナ「え、うそ?」
ソヒョン「不純異性交遊現場発見」
イトゥク「わ、面倒な奴らに見つかった」
ジェシカ「有名人のくせにこんなオープンカフェで会うてるからや」
スヨン「あんたら連れ添うてなに? 買い物?」
ヒョヨン「うん。いつウチらの知り合いもブームに乗って自殺せんとも限らんからな。ちょっと喪服を買いに」
ソヒョン「今度売れへんかったらジュねえさんとか首吊りそうやもんな」
ヒョヨン「あるある(笑)」
ソヒョン「そうしたらデュエットしたジョンスにいさん、自殺の片棒担いだことになりますよ」
イトゥク「やめれ、縁起でもない」
ジェシカ「とにかく歩き疲れたわ(どかっ)。おにい、ウチにもなんか奢って」
ヒョヨン「せっかくだから呼ばれとくわ」
ユナ「カフェインは身体によおないからフレッシュジュースにしようかな」
ソヒョン「すいませーん、コグマジュースください」
イトゥク「なに勝手に…(いや、スヨンとふたりゆう状況よりはまだええかも)。あんまり高いモン頼むなや」
スヨン「えー、おにい、こいつらにも奢るの?」
イトゥク「仕方ないやんか」
スヨン「あかん! 彼女以外の女に奢るなんて、浮気やで(うきー!)」
ヒョヨン「なになに、彼女やて?」
イトゥク「ち、違うんや。スヨンが飯を奢ってもろうたから彼女や、て言い出して」
ユナ「ちょっと、ジョンスにいさんはウチが好きなんやで。横取りせんといて」
スヨン「そんなんテレビでのトークネタやろ? ホンマに好きなら人前でぺらぺら喋ったりせん」
ジェシカ「ぶーっ、自分らアホやないの? 男と女の関係はそんなおママゴトみたいなもんとちゃうで。結婚後どっちが主導権を握れるかの戦いや」
ヒョヨン「そうそう。でも子供出来たらこっちの勝ちやけどな」
スヨン「うーむ、確かにそれは重要な要素やな」
ユナ「そやけどおにいはウチにベタ惚れやから、主導権はすでにウチにあるけどな」
スヨン「(むきーっ)おにいはウチが好きなんやて」
ヒョヨン「ちょっとおにい、どっちと結婚する気?」
イトゥク「(がっくり)なんで飯奢るイコール結婚みたいになるねん」
ヒョヨン「そこまで短絡的なことゆうてないやん。飯を奢るゆうんはひとつのきっかけや」
ジェシカ「そうそう、そっから結婚を前提に総合的に判断して、落とすか落とさんか決める」
ヒョヨン「結局結婚が一番重要やないか」
ジェシカ「ウチらにとって結婚は人生の目標。結婚の可能性のない恋愛より、愛のない結婚の方が大事や」
ヒョヨン「結婚とは1に家柄、2に安定、34がなくて5に贅沢。愛の入る余地はない」
スヨン「そうかぁ。結婚に愛はいらんのか」
ジェシカ「いらんいらん。そんな余計な感情持つと不幸になるだけや。愛が欲しけりゃ外に男作ったらええ」
ユナ「えー、ウチは愛は必要やと思うで。愛されることは重要や」
ソヒョン「愛することは?」
ユナ「それは面倒くさい」
イトゥク「(がく)同じ穴の狢やんか」
ソヒョン「好きでもない男とエッチ出来るの?(興味津々)」
ジェシカ「あんなんなんでもないて。ちょっと太い注射や思うて寝てたらすぐ終わる」
ソヒョン「へえー(メモメモ)」
イトゥク「最悪な奴らやな」
スヨン「なるほどー。わかった、おにい、ジュと浮気してもええで。そんかわりウチも彼氏作るから」
イトゥク「だったらそいつと結婚せえ! それにオレは末っ子やから家とか言われても困る」
ジェシカ「なんやて? それはあかん。やめとき、スヨン
スヨン「いややー、ウチは誰とでもいいからすぐに結婚したいんや。とりあえずジョンスにいさんでええから、我慢するから、結婚したいんやー(バタバタ)」
ユナ「そこまで結婚願望が強かったか…。わかった、ジョンスにいはおねえに譲るわ」
ジェシカ「よし決まった。にいさん、この結婚、止められまへんで」
イトゥク「ええ加減にせえ!」







クルタレ…別名”龍の髭”。李王朝時代の宮廷菓子で、水飴をそうめんのように細く伸ばし、木の実などをくるんで食す。非常に甘い。
 日本人観光客向けのお土産品として仁寺洞の表通りなどに多くの屋台が出ている。
     クルタレの製造過程


※メンバーのなかでもっとも結婚願望が強いのはスヨン。次いでジェシカ、ヒョヨンであると、かなり以前全員で出たラジオで言っていたことがある。
 スヨンがDJやってた『天方地軸』だったかな。
 『Oh!』の衣装のナンバーでスヨンが”24”なのは「24歳までに結婚したい」と言う願望からだそうだ。
 あと1年しかないが、未だに漠然と王子様を探している状況らしく、実現は難しそう。結婚はしたいが恋愛が得意なタイプではないと見た。
 ヒョヨンも夢は”良妻賢母”と言っているが、浮いた話のひとつも聞かない。
 浮いた話ばかりのジェシカは、逆に惚れやすいのが欠点で、婚期を逃しそうな気がする。
 いずれにしても今のところ事務所のガードも堅く、”少女時代”と言う名前からして、チーム活動が続く内は不可能に違いない。