関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第136話 ショートコント『Mr.Taxi』

ソニ「そのいち」
テヨン「う〜ん」
ティパニ「どないしたんや? えらい首捻ってからに」
テヨン「いや、新曲の歌い出しやけどな、トキオ・ソウル・ロンドン・ニューヨークてあるやろ? ”トキオ”てなに?」
ティパニ「トーキョーのフランス語読みやろ?」
テヨン「日本語詩先行発売ゆうてるのに、なんで第一声がフランス語やねん?」
ティパニ「知らんがな。ほななにか、”お江戸”ゆう出だしやったら納得いったんか?」
テヨン「トキオよりはな。
  ♪お江戸、京城、倫敦、紐育…これこそ日本語やないか」
ティパニ「いやや、そんな歌」
ジェシカ「待て待て、ソウルが町の名前とは限らんぞ」
ティパニ「は?」
ジェシカ「そのあと、”気ままに世界を Drive Tonight”と続く訳やから、足の裏のことかも知れん」
ティパニ「なんで?」
ジェシカ「歩くにしろ運転するにしろ、足の裏は重要やからな」
ティパニ「なら倫敦は?」
ジェシカ「キャバレー…いや風俗店の名前ちゃうか?」
テヨン「つまりこうゆうことか?
   ”お江戸の町を歩いて倫敦ゆう風俗店で風呂入ったよ”」
ジェシカ「間違いない。ピンと来た!」
ティパニ「日本語、奥深えー」


ソニ「そのに」
ティパニ「う〜ん」
ソヒョン「どないしたん? えらい首捻ってるけど」
ティパニ「いや、新曲の2番の歌い出しやけど、”街の灯りがまるで Shooting Star”てあるやろ?」
ソヒョン「うん。車窓を過ぎる街の灯を流星に例えて、美的にスピード感を表しとる歌詞やな」
ティパニ「あと”ヒカリ輝くけど触れられないの”とかあるけど、全体にキンキラキンの夜の街中を女と男が恋の追いかけっこをしとるイメージやない?」
ソヒョン「そらそうやね」
ティパニ「つまり往年のヒット曲『TOKIO』のイメージそのまま…」
ソニ「こらこら、そんなこと気にしたらあかん(しー)。ユニバ的にも糸井事務所的にもまずいことになる」
テヨン「ん? ほな出だしの”トキオ”の解釈がまた変わってくるな」
ソニ「ほらもお…また面倒くさいことになるから」
ソヒョン「そんなこと言い出したら、吉田美奈子の『恋は流星(Shooting Star of Love)』かて似たようなイメージやで」
テヨン「そうかぁ」
ソヒョン「都会の夜を扱った歌詞なんてそんなんばっかりやって」
テヨン「へー」
ティパニ「日本語、底浅えー」


ソニ「そのさん」
ヒョヨン「う〜ん」
ユリ「どないしたん? えらい首捻ってからに」
ヒョヨン「いや、新曲のサビやけどな、”Supersonic”はまだわかるけど”Hypertonic”てなんやねん。
  浸透圧の高さが何でタクシーと関係あるねん?」
ユナ「ゴロやろゴロ。深い意味はない。自分歌担当やないんやからそんな真剣に考えんなや」
ヒョヨン「ウチかて自分のパートは真剣に歌うとる。ゴロゆうて簡単に片付けられるか」
スヨン「え? ゴローやなくてジュリーじゃなかった?」
全員「はぁ?」
スヨン「なに、今”トキオ”の話をしてたんちゃうの?」
全員「黙ってあっちで飯食うとけや!」
ソニ「アホばっかりや」


ソニ「そのよん」
ユナ「この曲って、日本公演では歌うんやろうな」
ソニ「そらそうやろ。日本でしか売ってない曲やさかい、公演の目玉やで」
ユナ「ちゅうことはオープニングの可能性も?」
ソニ「大いにあるな。それがどないしてん?」
ユナ「だってこの曲がオープニングやったら最初の衣装が運転手服になるやないか。
  今までは天使のイメージで登場してたのに、なんか格が落ちる気がするなぁ」
ソニ「大丈夫やて。多分衣装さんが立派な運転手服を作ってくれるって」
ユナ「立派な運転手服てどんなんよ」
ソニ「さ、さぁ…よおわからんけど『ひばりのマドロスさん』程度には立派なんやないかな」
ユナ「まったく想像出来ん」


ソニ「そのご」
ユリ「ん? ちゅことは登場前のVTRも”ナイン・エンジェル”やなくて、”一般乗用旅客自動車はん”ヴァージョンに作り直しになる?」
スヨン「そうなるやろね」
ソヒョン「多分、夜の東京を高速で走り回るイメージやね」
ユリ「『惑星ソラリス』みたいな?」
スヨン「それは古すぎるやろ。『湾岸ミッドナイト』みたいになるんちゃう?」
ソニ「どっちもさっぱり判らんわ」
スヨン「それが関ソニョや。気にすることはない」
ソニ「偉そうにゆうな!」


ソニ「そのろく」
ユナ「でも、アンコールで歌う可能性もあるよね」
スヨン「大いにあるな。所詮コンサートなんて、頭とケツがヒット曲なら、途中は適当な埋め草歌うとればええんや」
ソニ「ええ加減なことゆうな!(ぽか)」
テヨン「ほんまやで。真ん中のパートは各人ソロでパフォーマンスを披露する大事な勝負所やないか」
ソヒョン「おねえ、また『Hush Hush』歌うん?」
テヨン「うんにゃ。今回は『ええ日』を歌わせて貰う」
全員「ええーっ!?」
テヨン「アイユ以上に3段ブースターを華麗に決めてみせるで。3段と言わずに4段5段…いや20段に挑戦してもええ」
ユナ「筋肉番付の跳び箱か!」
ジェシカ「ちょっと待ってくれよー、チェーン!」
スヨン「自分も似とらんなぁ」
ジェシカ「『ええ日』はウチが歌うつもりなんやで」
テヨン「は? おのれなんか今まで通りでっかい受話器片手に『バービーガール』歌うとりゃええやないか」
ジェシカ「ウチのドルフィン・ヴォイスで3段ブースターに新たな命を吹き込むんや。
  アイユみたいなハスキーな声じゃ表現できへんスウィートな世界を見せてやる」
ティパニ「いやいや、3段ブースターはハスキーあっての世界。ウチが歌わせて貰うで」
ソヒョン「(ぱっ)いや、ウチが歌うわ」
ソニ「(ぱっ)いやいや、ウチが」
ユリ「(ぱっ)いやウチが」
ユナ「(ぱっ)ウチが」
スヨン「(ぱっ)ウチが」
ヒョヨン「(そろー)ほんならウチも…」
全員「(さっ)どうぞどうぞ!」
ヒョヨン「…お約束かぁーーーーー!」






※倫敦…
    
    もちろんキャバレーは風俗店ではありません。


※『TOKIO』…
    
    ”TOKYO”じゃなくて”TOKIO”です。
    なのに『MR.TAXI』の歌詞は”TOKYO”で”トキオ”と読むらしい。なぜ?
    ダンスが『Visual Dreams』っぽいなぁ。


※『OEDO』…
    
    話の中ではあえてこっち方面には広げてませんが、
    最初の「お江戸」って台詞ははもちろんこの歌ありきです。


※『恋は流星』…
    
    久しぶりに聴いたらスゲー感動してCD買っちゃった。
    LP持ってるんだけど(笑)。


※『ひばりのマドロスさん』…
    
    ああ、昭和…
    この年に初孫が生まれたんやったなぁ。


※『惑星ソラリス』…ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの小説を原作とする旧ソビエト映画。アンドレイ・タルコフスキー監督。
 哲学的で難解だが『2001年:宇宙の旅』と並び称せられる傑作…とも言われる。
 原作とテーマが異なっており、タルコフスキーとレムの間で大喧嘩となった。
 この点、映画は映画と割り切った『2001年:宇宙の旅』のアーサー.C.クラークの方がだいぶん大人に映る。
 物語はそれ自体が知性体である海に覆われた惑星ソラリスに赴任した心理学者の奇妙な体験を描いているが、
 未来都市の光景として大阪万博の頃の首都高速を使用しているのは有名。
 2002年にアメリカでリメイクされた。ソダーバーグ監督だったのに評判はさっぱり(笑)。
     オリジナル予告編(なんだかさっぱり…^^)
     問題の首都高シーン