関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第131話 Snack Bar "Nice Legs"


からんから〜ん
ママ「いらっしゃーい」
次長「おー、美人のママやな。当たり当たり(笑)」
課長「そやけどちょっと、色が黒くないすか? 鼻の下の彫りもなんだか深めやし」
次長「それがええんやないか、微妙に淫靡な感じがして。なぁママ」
ママ「そおですよ。色が黒いのもウチの魅力。色白が好きなら、そうゆう子もいますよってあとで付かせましょ」
課長「あ、他にも女の子いるん?」
ママ「はぁい。お客さんの幅広いニーズにお応えする個性豊かな美少女スナック、それが当店ですぅ」
次長「当然みんな美脚揃いなんやろ?」
ママ「もちろんですわ。ささ、奥のボックスへどうぞ」
次長「わーい」
ぞろぞろ
ホステスA/B/C「いらっしゃーい」
次長「うわー、えらいべっぴんさんが来たなぁ。当たり当たり(笑)」
ホステスA「隣、失礼しまーす(座り)。なに呑まはります? マッコリ? チャミスル? 今日は珍しい公州産の栗マッコリが入ってますけど」
次長「甲州ゆうたらワインちゃうん?」
部下「多分、韓国の公州ちゃいまっか? どうやらここはコリアンスナックみたいですで」
ホステスB「まぁ確かにみんな韓国から来てますけど、ウチはアメリカ人です。韓国を特別売りにしとる訳やないよって、自由に楽しんで行って頂戴」
次長「”狐狸庵”だろうが”どくとるマンボウ”だろうが関係ない。ワシはいつでも芋焼酎のお湯割りと決めとる」
ホステスA「まぁ男らしいわぁ」
次長「ワシのココんところはもっと男らしいで」
ホステスB「いやぁ、お客さん。いきなり下ネタ?」
次長「下ネタやない、男ネタや」
ホステスC「江田島平八か!」
課長「ワシ、ホッピー」
部下「ならボクはハイボールを」
ホステスA「はーい。ほなウチらはビールをいただきますぅ。(ぱちん)お願い」
ホール係「あいよ」
さささ
ホステスA「ほなカンパーイ!」
次長/課長/部下「カンパーイ!」
次長「それにしてもチミら、さすがに綺麗な脚しとるねえ、えへ、えへ」
ホステスC「触ったらあかんよ。見るだけね」
次長「まぁ最初はそうゆうとかんとな」
ホステスC「(最初も後もあるかボケ。触った瞬間に殺すからな)」
課長「肌がまたピカピカしとるわ」
部下「こうゆう脚のことを、韓国ではクルボクチゆうらしいですで」
ホステスB「わぁ、すごーい。お客さん韓国のこと詳しいんですね。ステキ」
部下「い、いや、実家が大久保やから、なんんとなく聞いてて」
課長「(ぼそぼそ)次長をさしおいて目立つなや、ボケ」
部下「す、すんまへん」
ホステスA「ミヨンちゃんのクルボクチはクニでも有名なんですよ」
ホステスB「ミヨンゆうな」
次長「そやろなぁ。こんな綺麗な脚、SKD以来久しぶりにお目にかかったわ。眼福眼福」
課長「ああ、アトミックガールズですな、懐かしい」
次長「そやけど時代やね。チミほど脚の長い子は、アトミックガールズにもおらへんかったで」
ホステスA「おおきに。脚の長いのだけがウチのとりえですねん」
次長「またまたぁ」
ホステスB「いや、ホンマにそれだけなんですよ」
ホステスA「(むか)自分がゆうな」
部下「キミ、どうしたの? 話がつまらない?」
ホステスC「(つん)生まれつきこうゆう顔なんです。気にせんといて」
部下「そ、そお(ひえー、こわ)」
ホステスC「(この兄ちゃんがジソクにいさんに似とったら相手してやってもええけど、どう贔屓目に見てもシンドンにしか見えんしなあ)」
ホール係「おまち」
ずらずらずら。
課長「おお、さすがコリアンスナック。小皿が仰山並んだで」
次長「こんなご時世に無駄やで、無駄。ワシ、海苔と豆もやしだけでええ。その他の皿には手えつけんさかい、勘定も勉強してや」
部下「え、キムチは食べまへんの?」
次長「辛いの苦手やねん」
ホール係「けっ(せっかくウチの手製やのに。辛いの苦手でコリアンスナック来るなよ)」
次長「ん? 今”けっ”てゆわんかった? ママ、ママ、今この不細工がワシを馬鹿にしよったで!」
ママ「(ででで)どないしたん?」
課長「いや、この子がな…」
ホール係「ちょっと、ウチらアジア最高のアイドルやで。なんでこんな東京の北の果てで、うだつの上がらん中年親父の相手せなあかんねん」 ← 韓国語
ママ「しゃあないやんか。スマンのおっちゃんに義援金5000万もノルマ課せられとるんやから、どうにか補填せんと
ホール係「サイドビジネスならもっと効率のええやり方があるやろに(ぶつぶつ)
ママ「オ、オホホホ。ごめんなさいねえ、変に誤解させちゃったみたいで。”けっ”てゆうのは韓国語で”どうぞ”って意味なんですよ」
部下「はぁ?」
次長「あ、そうなん? ほたら仕方ないけど、客にはもうちょっと愛想よおしてもらいたいわ」
ママ「すんまへんなぁ。おわびに一杯おごらして貰いますわ」
ホステスA「そうそう。気を取り直して乾杯しましょ。カンパーイ!」
全員「カンパーイ!」
ホステスB「(ぐびぐび)お客さんたち、初めてやね。この近くにお勤め?」
課長「近くっちゃ近くやね。浅草の方やけど」
ホステスB「アサクサ…。お仕事はなになさってらっしゃるんでっか?」
ホステスA「ミヨンちゃん、そんな根掘り葉掘り訊いたらあかんよ」
次長「(ぐびぐび)別にかまへんよ。自分ら卓球は知っとるやろ?」
ホステスB「電気グルーヴのこと?」
次長「そうそう。♪夢でキス、キス、キス…なんちゅうてね。ドアホ! んなわけあるかい。福原愛ちゃんの方の卓球や」
ホステスB「ああ、そっち」
次長「うん。その卓球で使うラケットにラバーが張ってあるやろ。それを張る会社に勤めとるねん。その方面では世界トップクラスのシェアやねんで」
ホステスA「へえ、国際的な会社なんですね(マイナーなんかメジャーなんかよおわからんわ)」
課長「まぁゴム屋や、ゴム屋」
次長「ゴムゆうてもエッチするとき使うゴムちゃうで、えへ、えへ」
課長「出た。次長お得意のゴムギャグ!」
ホステスA「おほほほほ(く、くだらん)」
ホステスC「…」 ←正色
ホステスB「そ、そうだ、みなさんカラオケでも歌ったらいかが? ウチらみんな歌大好きなんですよ」
課長「そだな、デュエットでもするか? 自分、『3年目の浮気』とか歌える?」
ホステスC「さぁ。『冷麺』なら得意やけど」
課長「れ、れいめん?」
次長「韓国人に『3年目の浮気』なんか無理やて。オッチョンジーとかでないと。そやろ?」
ホステスC「(むか)」
ホステスA「そ、そうですね(そうかこの世代は演歌やな。助っ人を投入しよう)さささ(ブロックサイン)」
ててて
ホステスD「はーい、呼んだ?」
次長「お、またちっこい子が来たなぁ。お嬢ちゃん、何年生? ママと来たの?」
ホステスD「えへへ…(これはまたロクでもない客が来たもんやな)」
ホステスA「この子はカラオケのスペシャリストなんですよ。どんな歌でも歌えます」
ホステスC「『雪の華』以外ならね。(ごん)いったーい」
ホステスD「『雪の華』だって歌えまっせ。どんなんがええですか?」
課長「じゃあワシとバービーボーイズの『目を閉じておいでよ』歌うか?」
ホステスA「がく(演歌ちゃうんかい!)」
ホステスD「わかりました。ほなウチが杏子役ですね」
次長「お、バービーボーイズ知っとるの? この子、当たり当たり(笑)」
ホステスB「セットしましたぁ(どう考えても鬼奴とRGにしか見えんけどな)」
♪ジャカジャカ
ホステスD「♪ウォ〜ウォ〜ウォ〜!
ホステスC「(ずるっ)そ、それはクォン・ヨンウクの『帰去来辞』やんか!」
ホステスB「ビギンズ読んでない人にはさっぱりわからんわ!」


からんから〜ん
ママ「いらっしゃーい」
でぶ「い、今話題のメイド喫茶と聞いて、や、やってきたんだな」
めがね「可愛いメイドちゃんはいるでござるか?」
ホール係「メイド喫茶? なにかの間違いじゃ…」
ママ「しっ、ドアをくぐった以上、どんな客でもひとりも逃がしたらあかん。
  ささ、どうぞこちらのお席へ」
ホール係「大丈夫なんか? 別の意味でたちの悪い客やど
ママ「ケンチャナ、ケンチャナ。メイドっぽく愛嬌を振りまく奴なら、この店にちゃんとおる
ホール係「ああ、奴か

ホステスE「いらっしゃいませー! ようこそ当店へ(きゃぴっ)」
でぶ「わ。こ、これは可愛いんだな」
めがね「うむうむ。平沢唯たんもかくやと言う愛らしさなのだ」
ホステスE「いかがですかぁ、この猫耳たん(るん)」
でぶ「猫耳は大好物なんだな。中野梓たんみたいだな」
めがね「拙者、猫耳よりヘアピンでござる。ヘアピン少女・唯たんが最強なのでござるよ」
ホステスE「ヘアピンでございますかぁ。今日は持ってないのですぅ」
でぶ「そ、そんなことじゃ駄目なんだな。アキバのメイド喫茶に勝てないんだな」
めがね「さよう、今時ヘアピン、カチューシャ、シュシュはメイドの必需品。
  衣装もメイド服の他に、私立桜が丘女子高等学校の制服、巫女服、忍者服、ナース服などはマストアイテムでござる」
ホステスE「きゃぴー、もうイメクラでございますね(忍者服てなんや?)」
でぶ「イ、イメクラではないんだな。ボ、ボクらはメイドに性を求めないのだ」
めがね「うむ。そのイメージを目に焼き付け、家に帰ってからこっそりと自家発電するのが正しいヲタク道でござる」
ホステスE「ぎょぴーん(結局性を求めてるじゃねえか)」
ホステスC「(どたどた)ぐだぐだ喋っとらんと、客ならさっさとなんか注文せえや」
でぶ「わぁ。ツ、ツンデレ娘が来たんだな(喜)」
めがね「これはマジで底意地の悪そうな顔をしてるでござる」
ホステスC「なんやと、荒川に沈めるで」
めがね「い、今のは、褒め言葉でござるよ」
ホステスC「ふん」
ホステスE「お客様、ご注文はおきまりですか?」
でぶ「ノンカロリーコーラとオムライスがいいんだな。ケチャップでLove注入して欲しいんだな」
めがね「拙者、コーヒーとわらび餅を所望いたす」
ホステスC「(うがー)アルコール頼めや、この変態ども。儲からへんやないか!」
でぶ「ひゃー、刺激的」
めがね「怖いからビールに変更するでござる」
ホステスE「あきゅう。当店にはオムライスもわらび餅もおいてないのでございますぅ。本日のおすすめはボシンタンとなっております(るん)」
めがね「ボシンタン?」
でぶ「ボンタンアメみたいなものなのかな?」
ホステスE「似たようなモノです。ウチがInu注入して差し上げますわ」
でぶ「わ、わ。ぜひInu注入して欲しいんだな、なんだかわからないけど」
ホステスC「ほなイヤやけど注文伝えて来るで。自分ら、さっさと呑んで食って帰れや、ボケ!(どたどた)」
でぶ「ど、どうやらあの子はお芝居じゃなく、真性のツンデレちゃんみたいなんだな」
めがね「それはそれでポイント高しでござるよ。ささ、お嬢、お主も座って拙者たちと会話をするのだ」
ホステスE「それでわ失礼しまーす(ちょこん)」
でぶ「この春からの新番組、お宅はどう見るんだな?」
めがね「うむ。やはり注目は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』通称『あの花』でござろう。
  ノイタミナ枠でもあるし、オリジナルストーリーと言うところに意気込みを感じる」
でぶ「確かに『超電磁砲(レールガン)』の監督と『黒執事』の脚本家と言うのは期待していいんだな。
  でもボクがもっとも注目してるのは『30歳の保健体育』なんだな」
めがね「うおおおお、MXテレビ! そこにイクでござるか。通よのお」
ホステスE「きょぴん?(さ、さっぱり判らん。これは愛嬌では太刀打ち出来んぞ。専門家を呼ぼう)さささ(ブロックサイン)」

ホステスF「いらっしゃいませ。ボシンタンをお持ちしました」
でぶ「おお、これはまた秋山澪たんみたいな美少女が来たんだな」
めがね「お主も座るでござる。いま拙者らは春からの新番組を討論しておったところでござる」
でぶ「ボ、ボクは『30歳の保健体育』がイチオシなんだな」
めがね「拙者は『あの花』でござるよ」
ホステスF「ああ、なるほど。そやけど知ってます? あの『食欲魔神』シリーズが極秘裏にアニメ化されてるんですよ」
でぶ/めがね「な、なんですとお!?(がーん) あの名作が…!」
ホステスF「ウチが掴んだ情報では、春からの放送を目指して鋭意制作中らしいです」
でぶ「う、うーむ、強者だ」
めがね「お主、ただ者ではござらんな」
ホステスE「(さすがや。いきなり主導権を握りやがった)」
ホステスF「制作はマッドハウス川尻善昭監督の強い要望で、テレビシリーズ初の3D映像化と言う話で…」
でぶ「ひえーっ!」
めがね「それはハードな」
ホステスF「あと『未来少年コナン』を宮さんがセルフリメイクしてるゆう噂は?」
めがね「い、いや、全然…」
ホステスF「なんでも深夜枠に合わせて、ラナがレプカにあんなことやこんなことをされるシーンがあるそうで」
でぶ/めがね「ごく…」
ホステスF「もちろんダイス船長とモンスキー女史の濃厚なベッドシーンも豊富に…(ぺらぺら)」
でぶ/めがね「す、すごい。韓国のオタク娘、恐るべし」
ホステスE「(これはもおウチの出番はないな。助かった)ほな、ウチは他の席を見て来るわ。失礼しまーす」
ホステスF「おねえ、そうゆう時は『冬月先生…』」
でぶ/めがね「『後を頼みます!』」
きゃぴきゃぴ
ホステスE「けっ(勝手にやっとけ。ついて行けへんわ)」


からんから〜ん
ママ「いらっしゃーい」
チャラ男「わーお、えらい若うて可愛え子が仰山おるな」
ママ「(ニコ)それが当店の売りですさかい。…やれやれ、やっとまともな客が来た
ホール係「そうか? なんかチャラくないか?
ママ「この際、多少の胡散臭さには眼をつぶるわ。…お客さん、おひとり? カウンターでもよろしいでっか?」
チャラ男「カウンター大歓迎。やっぱガールズバーはカウンターっしょ(座り)」
ホール係「ガールズバー? また著しく勘違いした兄ちゃんやな。足立にそんなシャレたもんあるか。…イテテ、蹴るなよ」
ママ「オホホホ、ガールズバー『Gee』にようこそ。お飲み物は?」
ホール係「店名変えとるし」
チャラ男「山崎のシェリーウッド[1986]ある?」
ママ「まぁお客さん運がええわ。今日一本だけ入ったんですわ」
チャラ男「じゃあそれをドロリッチで割って」
ホール係「おえっ(せっかくのシングルモルトをなんちゅう呑み方しよるねん)」
しゃかしゃか
ホール係「(すっ)お待ちどう様」
チャラ男「ふむ…(くぴぴ)どうやらキミは本物のバーテンダーとは言えないようだね」
ホール係「お前は津川雅彦か!(どかっ)」
チャラ男「キャイーン
ママ「ちょっと、お客さんに手荒なことしたらあかんがな。あっち行っとき(しっしっ)。すんまへんなぁ、がさつな従業員で」
チャラ男「(ぷんぷん)オヤジにすらぶたれたことないんやで、もう帰ろっかな…」
からんから〜ん
ホステスG「遅くなりましたぁ。あら、いらっしゃい!」
チャラ男「うひゃー。どえらいべっぴんさんやないか」
ママ「うふふ、ウチの一番の売れっ子ですねん」
チャラ男「あの子がついてくれるなら、もうちょっといようかなぁ」
ママ「はいはい、喜んで。ウチと合わせてゴールデンコンビでお相手しまっせ」
ホステスG「おねえ、ウチ、ドレスに着替えて来るわ
ママ「かまへんかまへん、ここはガールズバーや。ショートパンツの方がそれっぽい
ホステスG「は? いつからガールズバーになったんや?
ママ「2分前
ホステスG「適当やなぁ、まぁ稼げればなんでもええけど。…お客さん、近くの人?」
チャラ男「うん、北千住に仕事場が」
ホステスG「へえ。お仕事なにしてはるんでっか?」
チャラ男「千住警察に勤めてるねん。不法外国人労働者がいないか探してまわっとるんや」
ホステスG「どきっ」
チャラ男「なんかなぁ、最近この辺りに場違いなくらい可愛いコリアンの女の子が店開いたて聞いてな。どおもそれが少女時代ゆうアイドルによお似とるらしいわ」
ママ「じ、自分、まさか…(汗)」
チャラ男「いやいやいや、ワシかてアホちゃうで。あんな人気者がこんな場末で水商売なんかするわけないやん。ま、少なくとも上にはそう報告するつもり(キラーン)」
ママ「回りくどいな。条件があるならゆうてみ」
チャラ男「条件て…ゆすってる訳やないから。そやけど…う〜ん。そっちが自主的にデートしてくれるゆうなら、断る理由はないな」
ママ「わかった。自分、ちょっとこいつに抱かれて来い」
ホステスG「いやや! 軽く言えば騙されるとでも思うたんか。ウチの操はキムタクにささげるんや」
ママ「1時間かそこらこいつをキムタク思うたらええやないか」
ホステスG「似ても似つかんわ、ボケ!」
チャラ男「酷いな。これでも生活安全課の美代ちゃんには中居くんに微妙に似てる言われとるのに」
ホステスG「中居なら本物でもいやじゃ!」
ママ「ほんならしょうがない。ウチが何とかしよう。刑事さん、ここじゃなんやから奥の部屋へどうぞ」
チャラ男「お、ママが相手してくれるん(わくわく)」
ママ「そらまぁ店の代表はウチやからな」
ホステスG「おねえ…」
チャラ男「うひひひひ」
がちゃん
…しーん
がちゃ
ママ「他愛もない(ふん)。後でゴミと一緒に綾荑川に流して来よう」
ホステスG「刑事はともかくゴミを流したらあかんがな。そんで、殺ったんか?」
ママ「ヨガの技でキュッて頸動脈を絞めただけや。いずれ息を吹き返すやろ」
ホステスG「そやけど冷静に考えたらウチら全員就労ビザ持っとるんやないの?」
ママ「あ、そうか、早まったかも」
ホール係「いやいや、ウチらのは興業ビザやからスナックで働くのはやっぱり違法や。ウチ、奴が蘇生する前に流して来たるわ」
ママ「頼むで。ああ、この調子で損失を補填するのに何年かかるやろなぁ。そやけど目立たん場所でやるしかないし」
ポクポクポクポク
ママ「ん?」
ホステスD「♪今日人類が初めてぇ木星に着いたよ〜
課長「♪着いた〜!
ホステスD「ピテカントロプスになる日もぉ 近づいーたんだよぉ
次長「わはは、当たり当たり!」
ママ「あっちのボックス、なんちゅう歌で盛りあがっとるねん」
ホール係「おっさんら、バンド世代やったんか」
ホステスG「だったら”なんちゅう”やなくて”らんちう”ゆうべきやないのか?」
ママ「(へっ)くだらんわ」
ジャカジャカジャカ
ホステスF「♪あぁカミサマお願い ふたりだけの Dream Time ください
でぶ/めがね「そりゃ!そりゃ!
ホステスF「♪お気に入りのうさちゃん抱いて 今夜もおやすみ
でぶ/めがね「ゴーゴーレッツゴー! ワシらのマンネ!
ママ「あっちはあっちでヲタ歌にヲタ芸始めよったで」
ホール係「ちゅうか、一店舗にカラオケ二系統あってええんか? 音がぐちゃぐちゃにまざっとるで」
ママ「そやなぁ、あかんなぁ。みんな好きな歌歌えるように席ごとにカラオケマシン置いたんやけど」
ホール係「アホか! そんならカラオケボックス経営したら良かったやんか!」
ママ「えへへ、失敗失敗」
ホール係「”えへへ”やないわ、無計画すぎるやろ(ビシッ!)」延髄切り!」
ママ「きゅうう」
ホステスG「こうなったら仕方ない。ウチも『イニスフリーデイ』歌おっと」
ホール係「そ、それだけはやめろ!」
ホステスG「♪あんにょん いぶるがとぅん へっさる あんにょん さらんでぬん ばらん…
ホール係「うわー、耳がぁ…!」
がちゃ
チャラ男「(ふらふら)あ、危うく死ぬところやったで」
ママ「わ、もう蘇生した」
ホール係「締め方が甘かったんや」
ホステスD「♪猿にはなりたくない 猿にはなりたくない
でぶ/めがね「いけいけどんどん! ワシらのマンネ!
ホステスG「♪Love U inni Girl はぬるる だるむん な…
チャラ男「呑気に歌うとる場合か! 貴様ら全員逮捕する(バキューン! バキューン!)」
全員「わー、発砲した!」
どったんばったん!
大家「(がちゃ)やかましい! お前ら、全員出て行けー!」





ここで各自どの登場人物がどのメンバーなのか、答え合わせをしてみましょう。


 テヨン・     ・ママ
 ジェシカ・    ・ホール係
 サニー・     ・ホステスA
 ティファニー・  ・ホステスB
 ヒョヨン・    ・ホステスC
 ユリ・      ・ホステスD
 スヨン・     ・ホステスE
 ユナ・      ・ホステスF
 ソヒョン・    ・ホステスG


それぞれ、合致すると思うキャラを線で結んでね。
でも答えはここで発表しなくていいですよ。
各自ひっそり胸に抱いて墓まで持って行って下さいね。






北綾瀬…東京に住んでいない人には判らないと思うが、東京の東北地方と呼ばれる下町の一角である。
 東京メトロ千代田線の終点・綾荑からさらに一駅だけの支線に乗り継いで行く住宅地である。
 住民以外はまず立ち寄ることがない。作者も一度しか行ったことがないので、実は全然詳しくない(笑)。
 ”北”のつかないただの綾荑には元UWFの藤原喜明率いる藤原組の道場があり、キラー・カーンのちゃんこ居酒屋「カンちゃん」があり、
 タイ料理を食べながら生でムエタイの試合が見られるという「オーエンジャイ」というレストランがある。
 なかなか格闘技好きには熱い地区である。


※SKD…松竹歌劇団のこと。
 「西の宝塚・東の松竹」とも呼ばれ、浅草に専用劇場を持つなど戦前戦後を通し一時代を築いたが、平成8年に惜しまれながら解散した。
 宝塚のミュージカルに対しレビューが売りで、アトミックガールズと呼ばれるメンバーによるラインダンスが有名だった。
    
 

※ゴム屋…卓球のラケットに張るラバー専門の会社は、浅草の近くに実際にある。
 作者の知り合いが勤めているが、その分野では世界的な会社にも関わらず名前を聞いても誰も知らない。
 何故ならラケットはラケットメーカーの名前で売られるからである(笑)。


※ジソクにいさん…2010年12月14日放送の『Enjoy Today』でジェシカは俳優のソ・ジソクと意気投合。
 他のメンバーから文句を言われてもずっといちゃいちゃしていた。
 クリスタルの時を除いて、ツンデレのデレ全開状態ジェシカが見れる珍しい映像である。


※『目を閉じておいでよ』…
    
    芸人版でどうぞ(笑)
    そこそこ完成度が高いところが笑える。


※『食欲魔神』シリーズ…女流漫画家川原泉の初期の代表作。
 『空の食欲魔神』、その続編『カレーの王子さま』、『不思議なマリナー』、『進駐軍に言うからねっ!』など
 異常食欲を持つ主人公(もしく副主人公)が巻き起こすふざけたロマンスの数々が描かれている。
    


川尻善昭りんたろうが率いるアニメ制作会社マッドハウスの演出家。『ヴァンパイアハンターD』『ハイランダー』などで知られる。
 アダルトでハードボイルドな作風が世界的に評価されている。
 コメディも出来る実力者だが、イメージ的に間違っても『食欲魔人』などは演出しなさそう。


※さよなら人類…
     なつかしや(涙)