関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第122話 姐さん

ヒョヨン「今週のミュティズンはシークレットかぁ」
ソニ「これで2週連続…、あなどれんな」
ユリ「ウチは未だ2位で食い下がっとるアイユの方が不気味や」
ユナ「まだそんな上位におるの?(ほえー)」
ティパニ「これ(iPad)見てみ、あいつ来週カムバックするんやて」
テヨン「あ、ホンマや。17日に新曲『ウチだけが知らんかった話』のシングルCDをリリース予定やて」
ジェシカ「ふーん(ズルズル)。そやけど、ウチら夏までは日本中心の活動やから関係ないわ」
ソニ「そうともゆえへんやろ。夏のフルアルバム前に、また急遽新曲出すことになるかもしれんで」
クッキーマン「確かに、ないとはゆえんな(ズッ、ズズッ)。ちょっとそこの食べるラー油、とってくれへん」」
ティパニ「(ほい)アイユの新曲が『ええ日』並みに売れたら、今月後半は2曲同時Take7入りやで」
ユリ「『ドリームハイ』のOSTもチャートインしとるし」
スヨン「すげー」
テヨン「こんな麻布の片隅で、のんびりラーメン食うてる場合やないかもな」
ユナ「ウチらが日本で売れたらええだけやろ。これからはウォンより円の時代やで」
クッキーマン「いや、それがな(ズルズル)、アイユも日本進出して来るゆう噂があってな」
全員「ええーっ?」
クッキーマン「日本のレコード会社で、今ものすごい争奪戦が行われとるんや」
ユリ「あいつ、日本で受けると思うか?」
テヨン「受けるやろう、間違いなく。レイザーラモンRGあたりが強力にプッシュしそうや。♪ウサギの着ぐるみ似合いがち〜とかゆうて」
ユリ「奴は洋楽派やなかったか?」
ソヒョン「そのK-Popとお笑い芸人をセットで考えるの、やめてえな」
ヒョヨン「日本の場まで荒らされたらかなわんなぁ」
テヨン「一番恐ろしいのは、奴がウチらより4歳も若いゆうことや」
全員「(ずーん)確かに…」
ソヒョン「…(ウチとは2コ違いやけど、ゆうと怒られるから黙ってよ)」
ソニ「こんだけ活躍しとって、まだ高校生やもんなぁ」
ジェシカ「ウチらの高校の時って、全州に行って韓屋村見学したりピーナッツ投げたり、のんきやったなぁ」
ソニ「そ、それでも、ほら、ウチらかて高校デビューやし、その年に1位とったし」
テヨン「自分を誤魔化すのはやめえ。そうでのうても、もお『少女時代』ゆう名前は相応しくない、『淑女時代』に変えろゆわれとるんやで」
ジェシカ「確かにもお『Kissing You』はきつい歳になって来たな」
ティパニ「そこ行くとあっちは今がまさに”少女時代”やからなぁ。飴持とうがヒラヒラの格好しようがやりたい放題や」
ソニ「まさか、ここまで大きな存在になるとは(脂汗)」
店員「へい、お待ち! 濃厚トロ豚骨背脂ばか盛りチャーシュー麺とナマコチャーハン大盛りはどちらとどちらで?」
スヨン「はーい、ふたつともウチでーす!」
全員「ずるっ」
ユリ「…(う〜む)」


こんこん
IU「はーい!」
がちゃ
ユリ「あんにょん!」
IU「ユリねえさん…日本に行ってたんじゃ?」
ユリ「お腹痛いゆうて抜け出して来たんよ(えへへ)。またすぐ戻るけど」
IU「部活みたいなノリですね」
ユリ「あの、これ…(すっ)日本のお土産…」
IU「いやー、可愛いポーチ! 貰うてええんですか、高そうやけど?」
ユリ「ええのよ。原宿歩いとったら見つけたんやけど、アイユちゃんに似合いそうやな、思うて」
IU「おおきに。ほな使わせて貰いますわ。ひゃー、ドラマの現場に持って行ったら、みんな羨ましがるやろなぁ」
ユリ「喜んで貰えて、こっちも嬉しいわ」
IU「ところでねえさん、お腹痛いふりしてまで、ウチに何か用で?」
ユリ「う、うん…あんたに折り入って相談が…」
IU「相談?」
ユリ「あんた、将来ソングライターになりたいんやろ?」
IU「はぁ、まぁ今でも曲作りはちょっとずつ手伝わして貰うてますけど」
ユリ「実はウチもやねん。作詞とかしてるんやで」
IU「知ってます。『ウチのせいやね』、めっちゃええ歌詞やないですか」
ユリ「おおきに。あの歌詞を気に入ってくれたなら話は早いわ。あんな、今度あんたとウチでユニット組まへんか?」
IU「へ?」
ユリ「あんたが作曲して、ウチが作詞。あんたが歌うて、ウチが踊るんや。
  あんな大勢のダンサー雇うたら勿体ないやろ。少女時代のユリさんならひとりで充分ステージに花を添えられる」
IU「はぁ…」
ユリ「なにも全面的にそうしよ、ゆうてるんやないねん。例えば日本での活動限定とか、そうゆうんでええんや。むしろその方がスペシャル感が出てええかも」
IU「ねえさんとウチがユニットねえ…(少女時代を後ろに従えるのは悪い気はせえへんけど、ウチとユリねえさんではまったく色が違う気がする。
  でも、日本ではそうゆうズレがあった方が却って受けるんかな?)」 ← 損得頭脳猛回転中
ユリ「なんなら儲けは6:4でええよ。もちろんあんたが6取ってええから。なぁ、アイユ、いや、アイユ姐さん。(土下寝)頼んます、これ、この通り」
IU「いやいやいや、ユリねえさん。困りますよ、頭を上げて」
ユリ「ウチのことはユリと呼び捨てに…」
IU「そんな無理ゆわんと…
  (この人は今までこうやって長いモンに巻きついて生きて来たんやなぁ。考えてみたらユリねえさんがおらんでも少女時代がブレイクしたことは間違いないし。
  …ん? するとこの人とユニット組んでも大してメリットないかも)」
ユリ「あ、なにかネガティブなこと考えてますね。あきまへんよ、姐さん。人生もっとポジティブに生きへんと」
IU「はぁ…(困ったなぁ)」
こんこん、がちゃ
テヨン「あんにょん!」
ユリ「げ、自分…?」
テヨン「わ、なんや? なんでこんなところで寝転がっとる?」
ユリ「ちょっと、お腹痛くて」
テヨン「腹痛いだけで、なんで東海跨いで他人の楽屋におるんや。…さては自分?」
IU「ユリねえさんは、売り込みに来られたんですよ」
ユリ「しー、アイユ姐さん、そんなことでかい声で…」
テヨン「やっぱりな。無駄や、アイユはウチとユニット組むことに決まっとるさかい」
IU/ユリ「ええっ?」
テヨン「考えてもみい、ウチとアイユは世界最強のオヤジキラーやぞ。そのふたりが手を組まん方が不自然やろ。
  世界中のおっさんがふたりのデュオに平伏する日がもうまもなく来るんや」」
IU「あの、いつからそんな話が…(もが)」
テヨン「いややわー、つい先週飲んだときにそおしよゆうて意気投合したやないの。酔うてて忘れたんかいな」
IU「もがもが(先週は忙しくて飲みに行ってない…)」
ユリ「姐さん、それホンマでっか?」
テヨン「ホンマ、ホンマ。ユニット名も”ALICE JAPANKOREA”て決まってるんや」
ユリ「がーん」
IU「もがもが(なんですねん、そのAVメーカーみたいな名前は?)」
テヨン「判ったら去ね去ね。ウチはこれからアイユと活動の打ち合わせや」
ユリ「そのために日本から…」
テヨン「うん。ちょっと生理痛が酷うて、ゆうて抜けて来たんや」
IU「(ばっ)ええ加減にしてください。いつ、ウチがそんなユニット組むなんて言いました?」
ユリ「あー、やっぱり嘘やったんやな」
テヨン「げへへ、今は嘘でも、来月には真実や。ウチとアイユのキャラの相性がバッチリなのはチンチンで立証済み。背丈もちょうどええし、歌の実力もアイドルトップクラスや。
  逆に自分なんか、いっこも接点ないやないか?」
ユリ「接点なら、お互いアーティストゆうことで…」
テヨン「ふん。作詞作曲ならウチかてやっとる。
  ♪ウオ〜ウオ〜ウオオオ〜…どや(にやり)」
IU「ひえー(え、演歌やん)」
テヨン「ええ曲やろ? いっそこれをふたりのデビュー曲にせえへん?」
IU「さ、さすがにそんな曲では、ちょっと…」
テヨン「なんやて(むかっ)…いやいや、落ち着こう、ウチ。
  …アイユちゃんが駄目ゆうなら仕方ないわ。ほなどんな曲がええの? アイユちゃんの希望なら全部呑んでもええよ。
  なんちゅうてもリーダーはアイユちゃんやから。そや、これからはアイユ姐さんと呼ばして貰お、いや貰いますわ」
ユリ「あ、ずるい!」
IU「こ、怖い…(さすが少女時代、考えることが同じ次元や)」
がちゃ
エンボ「姐さん、ご注文のローソンのプレミアムロールと磯じまん買うて来ましたで。ロールケーキに磯じまんつけたんが好物なんて、さすが斬新ですなぁ」
ユリ/テヨン「エ、エンボッ!?」
エンボ「これはこれはねえさん方、どないしはったんです?」
ユリ「それはこっちの台詞や。自分なんでアイユ姐さんのパシリなんかやっとるんや?」
エンボ「ウチ、今年から時給5000ウォンで姐さんの付き人やらして貰うてますんや」
テヨン「なかなかf(x)に復帰せんと思うたら、そんなことしてたんか」
ユリ「なんかたくらんでるな?」
エンボ「今のアイユ姐さんに足りへんのは、パワフルさや。ウチならそこを補うことができるし、姐さんの声とウチのラップで新たな魅力を作り出すことかて可能です。
  こうやって付き人をしながら、姐さんに一番合うスタイルを模索しとるところですわ」
テヨン「f(x)はどないするんや?」
エンボ「あんな1回もミュティズンとったことのないグループにはもお何の未練もありません。第一メインヴォーカルがルナやし(ぶるぶる)」
ユリ「ウチらかてメインヴォーカルがテヨンやねんど(ぶるぶる)」
テヨン「やかましい(ゴン!)」
ユリ「きゅうう」
がちゃ
ジェシカ「話は外で聞かせて貰うたで」
全員「わっ!(こいつまで…)」
ジェシカ「アイユと一番合うのはウチやで。あの3段ブースターにウチの甘い高音が絡んだら、どれほど音楽の官能が高まるか…。
  それにふたりそろってお人形のような愛らしさ。世間が求めているのはそうゆう夢のようなユニットや」
テヨン「自分はクリスタルとユニット組めばええやん」
ジェシカ「出来ればそうしたかったけど、スジョンが嫌やゆうねん。しばらくはf(x)で頑張るゆうて。
  あかんわ。f(x)なんかメインヴォーカルがルナやねんど(ぶるぶる)」
ユリ「ウチらかてメインヴォーカルがテヨンやねんど(ぶるぶる)」
テヨン「しつこいわ(ゲン!)」
ユリ「きゅうう」
ジェシカ「とにかく今のアイユに必要なのは、見た目も声も夢のように美しい相棒や。
  (握り)さぁ、アイユ姐さん、うちと一緒に天使のようなユニットを作りましょう。名前は『バービーズ』で」
ユリ「そんなタイトル、許可が下りるか」
エンボ「姐さんに必要なのは、そんな弱々しいイメージやない。パワフルさこそ重要や」
テヨン「パワフルさなんてペンは求めてへんわ。必要なのはオヤジ殺しの猫かぶりな清純さや」
ユリ「いや、セクシーさこそ必要や!」
IU「まぁまぁ、みなさん、落ち着いてください。(早よ追い返そ。こんな年増と組んだらウチの純粋なイメージが汚れてまうわ)
  将来を模索してらっしゃるのなら、なんでウチの所にばかり来るんです? 今週ミュティズンとったシークレットさんかておられるのに」
テヨン「アホか、同じ少女グループならすでにウチらが頂点じゃ。今更他のグループと組んでどうする?」
ジェシカ「そや。これからはソロか少人数ユニットの時代。今頃グループに入ろうとするのは大うつけやで」


ステラ・キム「シークレット姐さん! ウチを仲間に入れてください」
シークレット「あんた誰?」