関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第120話 新人面接

スンヨン「次の方、どうぞ」
がちゃ
スビン「失礼しまーす」
スンヨン「ま、お座りなさい。自己紹介を」
スビン「へえ(ガタガタ)。スビンと申しますぅ。94年生まれの17歳ですう」
ニコル「これまでに芸能活動の経験は?」
スビン「へえ、ハッピーフェイスエンターテインメントで練習生やっとりまして、それ以前も町場のアカデミーで訓練を受けてました」
ジヨン「ん、ハッピーフェイスエンターテインメント? …スビンて、あんた『ダル★シャーベット』のマンネやないか?」
スビン「(ドキッ)」
スンヨン「かぁー、またかよ」
ニコル「今日は『ダル★シャーベット』ばっかり来るなぁ」
スビン「あの…ウチ以外にも誰か面接に来たんですか?」
ニコル「自分で6人目やで」
スビン「ぜ、全員!?(ガーン)」
ニコル「自分ら今月デビューしたばっかりやろ。それもE-トラさんプロデュース、第2の少女時代ゆう触れ込みで、注目度高かったやんか。
  なんでそんなグループのメンボが大挙して面接に来るねん?」
スビン「いやぁ、他のメンボのことは知りませんけど、ウチは純粋にKARAさんのペンで、仲間になりとおて」
スンヨン「ジー(ガン見)」
スビン「うう…(汗)。じ、実は、ウチらのグループ、第2の少女時代ゆうキャッチコピーがよおなかったみたいで、デビュー前からアンチに包囲されてまして…」
ジヨン「やりにくいと」
スビン「もう針の筵ですわ。それにデビューしてからも、”期待はずれ”とか記事書かれるし、なにより名称問題でゴタゴタしとって、新人としてはあまりにイメージ悪いから」
ニコル「ああ、有名童話のタイトルを勝手に使用したゆう奴か」
スビン「へえ。ヘタしたら、ウチらデビュー早々裁判沙汰に巻き込まれて、グループ名変えにゃアカンようになるんですわ。そんな新人グループにおって、将来に明るい展望持てますか?
  日本では少女時代さんより人気あるゆうKARAさんが、新メンバー募集しとるて聞いたら、ダメ元で面接うけてみようゆう気になりますやんか」
ニコル「自分らはだいぶ少女時代寄りのスタイルやけど、ウチらとは方向性違うで。わかっとる?」
スビン「勿論です。今のスタイルかてウチの希望やなくて事務所の方針ですさかい、KARAさんに入れて貰えたら、ちゃんと合わせます。
  お尻も振りますし、裸にもなりますし、飲みますし吹きますし、4Pまでなら多少ハードでも耐えられます」
スンヨン「何の話や?」
スビン「え? みなさん、性上納で今の地位までのし上がったて聞いてますけど?」
スンヨン「(むかっ)その覚悟があるなら、いっそAVの面接に行けや!」
ニコル「(アホばっかりや)話はわかりました。ほな結果は追ってお知らせしますわ」
スビン「あの、パフォーマンスとか見て貰えないんですか? エッチやなくて歌やダンスってことですけど」
スンヨン「自分らのMV観たら6人全員の実力が判るから、ここであらためてやる必要はないで」
ニコル「そう言う意味では選考が楽になってええな(笑)」
スビン「そんな。笑い事やないですよ。ウチの将来かかっとるのに」
スンヨン「将来がかかっっとるのはこっちの方や! 誰のための新メンバー選考面接思うてるねん。勘違いすんな」
スビン「す、すみません(しゅん)」


スンヨン「はぁー(グタ)」
ジヨン「面接て結構疲れるね」
ニコル「今日来たのは、韓国人9人、日本人4人、タイ人4人、中国人2人、インドネシア人ひとりか」
スンヨン「まぁ規準を甘くしてもひとりがやっとやな。もおひとりこの中から選ぶのは厳しいで」
ニコル「ソンヒでも呼び戻すか?」
スンヨン「アホ言え。あーあ、ハラがおったらこれで充分やったんやけどな」
ジヨン「おねえがきついことゆうからや」
スンヨン「ウチはただ”日本ではイナゴ食うたらあかん”ゆうただけやろ。まさかそんなことで事務所側に寝返るとは思わへんもん」
ジヨン「でもそれって、少女時代のテヨンねえさんに”犬食うたらあかん”ゆうのと同じやで」
スンヨン「(ウキーッ)そやから湖南人は嫌いやねん。面倒臭い」
こんこん
ジヨン「は−い、どおぞ」
ユリ「(にゅ)新メンバー面接会場はこちらでっか?」
スンヨン「ク、ク、ク、クォン・ユリ! ま、まさか!」
ジヨン「なんでユリねえさんが?」
ニコル「さては、ウチらをバカにしに来たんやな。帰れ帰れ(ガルー)」
ユリ「まぁまぁ、冷静にヨロブン。ウチ、そんな性悪やないで。話があって来たんや。座ってもええ?」
スンヨン「話やて?」
ユリ「(座り)あんたらも大変やなぁ、お察ししますで」
スンヨン「世間話はええ。まさか少女時代抜けて、ウチらに合流したいとかゆうんやないやろな?」
ユリ「条件によっては、それも考えてますわ」
ニコル「条件?」
ユリ「おたくらと、もともとの人数、解体のいきさつ、割れ方、まったく同じケースの大物がおるのはイヤでも意識しとるやろ?」
ジヨン「JYJ…」
ユリ「割れた結果、東方神起ゆう名前が使えへんからJYJゆうとるけど、現状でJYJのペンがおるわけやない。個人個人のペンがおるだけや」
ニコル「う、うん」
ユリ「当然おたくもそうなりますわな。事務所を飛び出した以上KARAの名前は使えんし。新生KARAと認められるのは、たったふたりでもギュリねえさんとハラ坊の方や」
スンヨン「言いにくいことをよくもまぁズケズケと」
ユリ「そこで提案なんやけど、ウチ実はJYJとは太いパイプを持ってるんよ。もちろん裏での話やけど」
ニコル「今イチ、話が見えへんねけど」
ユリ「つまり、どうせまだグループとして確立した訳やないんやから、この際JYJと組まへんかゆうてるねん」
ジヨン「ウチらとJYJさんで新グループを?」
ユリ「(ニヤリ)日本で絶大な人気を誇る元東方神起の3人と元KARAの3人が、まさかの新グループ結成。そこに少女時代のウチが加わってみぃ、まさにドリームチームやないか?」
ジヨン「ひえーっ」
スンヨン「(ごくり)」
ユリ「デビューした瞬間から、韓日の何百万てゆう既存のペンを味方につけられるんや、たちまちアジア最強のグループになるのは間違いない」
スンヨン「そ、そんなうまい話、絶対裏があるに決まってる…」
ユリ「そやからゆうたやないですか、”条件によっては”て」
スンヨン「なんやねんそそその条件て?」
ユリ「この話の裏には、とある日本の大物がいてはるんです。利権の確保や韓国芸能社とのゴタゴタを避けるため、新生グループはまずその人の会社からJ-Pop歌手としてデビューすることになりますねん」
ジヨン「日本語で歌うんやったら、今までもそうやったし、別に問題ないですけど」
ユリ「言語は関係ない。日本籍の混成グループになるゆうことや。サーカスやFORESTAやめおと楽団ジキジキみたいな。そやから韓国での活動は逆輸入ちゅうことになるわな」
ニコル「めおと楽団ジキジキ?」
スンヨン「そやけど、その条件やと…」
ユリ「ねえさんらが契約解除に踏み切ったバックに誰がおるのか知りまへんけど、この新グループに関してはノータッチでお願いしますで」
ニコル「む…(チェさんとはとっくに約束してもうたし、こりゃ厳しい条件や)」
スンヨン「むむ…。JYJさんはどおゆうてるの?」
ユリ「勿論乗り気ですよ。元KARAメンバーと混成ゆうたら、えらい喜んでましたで」
ジヨン「ホ、ホンマでっか? おねえ、これはもお…」
スンヨン「うーん…あんたの話だけではなんとも。一度その日本人の人と会うてみたいんやけど」
ユリ「そら当然ですな。さっそく手配しましょ。(すっく)そやけどあんまり時間ないことも判って下さいよ」
スンヨン「判ってるがな。ウチらかてDSPとの問題、いつまでも宙に浮かせとる訳にはいかへんし」
ユリ「それなら結構。来週早々にはその方に会えるようセッティングしますわ。それではヨロブン、ゲセヨー!」
がちゃん
………
ニコル「うわー、びっくりした」
スンヨン「さすが少女時代、スケールのでかい話持って来るなぁ(汗)」
ジヨン「ウチ、オシッコちびりそうになった」
スンヨン「どうする? この話、乗っかるか?」
ニコル「チェさんとの約束、反古にする気?」
スンヨン「そやけどこのままで売れるゆう保証はないし、ユリの誘いにはぶっちゃけ惹かれるなぁ」
ジヨン「もおDSPを裏切ったようなもんやし、この際チェさんかて…」
ニコル「そうやな。結局は売れたモン勝ちの世界やしな」
3人「うーむ」


がちゃ
JOO「ジャーン! ウチですよー」
3人「わわわっ(あたふたあたふた)」
ニコル「し、心臓に悪い入り方やめてや」
JOO「えへへ、驚いた?」
ジヨン「ねえさんが来たことは驚きでもなんでもないけど」
スンヨン「自分は何を置いても必ず来る思うてたわ」
ニコル「せっかくで悪いけど、こっちは今立て込んでるさかい、今日は帰って」
JOO「えー? そんな出オチの芸人みたいな扱い、勘弁してや」
ジヨン「とりあえず顔出したさかい満足したでしょ」
ニコル「3年ぶりにカムバックしたばっかなのに、まだ新メンバー面接に顔を出すその根性は認めますけどね」
JOO「やだやだ、ちゃんと面接してくれるまでウチは帰らへんで!(バタバタ)」
スンヨン「あー、うるさい! CD買うてやるから、大人しく帰りぃ」
JOO「(ピタ)ホンマ? ホンマにCD買うてくれるの?」
スンヨン「(現金やなぁ)さっさと1枚よこし。1万ウォンからお釣りある?」
JOO「おおきに。ほな、これCDとお釣りね」
ジヨン「…(CD持ち歩いとるんか? ドサ周りの演歌歌手みたいやな)」
ニコル「…」
スンヨン「…」
JOO「…」
ニコル「なにしとるんです? 出口はあっちですで」
JOO「えっ、まさか3人で1枚なん? せめてひとり1枚は買うて貰わんと。こっちかて電車賃使うて来とるんやから」
スンヨン「調子に乗るな! さっさと出て行きさらせ!」


ユリ「どやった?」
JOO「いやー、大分舞い上がってましたわ」
ユリ「そおか、そおか、後一押しやな」
ユナ「ならウチがとどめを刺して来るで(スック)」


こんこん、がちゃ
ユナ「(すっ)あんにょん」
スンヨン「…!(今度はイム・ユナ?)」
ニコル「…!(一体どないなっとるん?)」
ジヨン「ユ、ユナねえさんも面接で?」
ユナ「そうや(座り)。長い付き合いやし、クドクドはええでしょう。
  まず条件を聞かせて貰えませんか? 労働面、金銭面、いろいろと。それで判断しますわ」
ジヨン「(むっ)ねえさん、ここは新生KARAの新メンバー選考面接会場でっせ。なんですの、その上から目線は?」
ユナ「選ぶ権利はこっちにもあるさかいな。立場は対等やろ」
ニコル「まぁええ。確かに実績のない練習生とは格違いの応募者やからな」
ユナ「ね?(ニコ)」
ニコル「(笑うととたんに天使のような顔になりやがる。恐ろしいまでの芸能人オーラや)」
スンヨン「(確かに…どっちと組むにしろ、こいつが向こうから寄って来たってのに、棄てるのは惜しいな)
  新しい雇い主が言うには、労働面では日本が中心になる。韓国とは売り上げの総額が違うからな」
ユナ「そらそうですね」
スンヨン「金銭面で言うと、完全歩合やけど、1回の営業で2000円支給されるそうや。グループ全体やなくて、ひとりひとりにやで」
ジヨン「あと、テレビ番組に出たら3000円なんよ」
ニコル「ウチの計算では頑張れば毎月30万円近く稼げる。
  先方はDSPみたいに寝る暇もないようなスケジュールにはせんて保証してくれてるから、稼ぎの少ない月はバイトする暇あります。
  宿所は成田のアパートで、周りにコンビニが3軒も。買い物にも良し、バイト先にも良し。
  どうです、なかなかの条件でっしゃろ?」
ユナ「(すく)ほな、お疲れ様でしたー!」
スンヨン「待て待てーい! なんや、この好条件で不服言うんか?」
ユナ「話になりませんわ(ある意味、こいつらスゲーな。さすが生計型アイドル)」
ニコル「SMではもっと貰てるゆわはるんか?」
ユナ「ふっ、まぁ確実に桁が違いますな」
3人「ケ、ケ、ケタ…?」
ユナ「去年はCF以外ほとんど個別活動せえへんかったけど、それでも1年で10億は貰いましたで」
ニコル「嘘つけ、ウォンにそんな桁あるはずがない」
スンヨン「アホか。パク・チソンならもっと稼いどるわ」
ニコル「ひえーっ。天文学の世界やな」
ユナ「勿論ボーナス込みでの話やけど」
ジヨン「ボーナス? それはなんですか?」
ユナ「特別支給金や(キムチボーナスとか聞いたことないんか?)。
  CDや音源が売れたり、賞を取ったり、ウチらの経済効果で会社の株価が上がったりしたら支給される。まぁ利益還元とかご褒美とかやね。
  そう言うお金をプライベートの旅行費用に充てたり、アクセサリー買うたりして、結構重宝しとるよ」
ニコル「ほな、普段の給金は生活費に…」
ユナ「生活費なんて一切いらんがな。光熱費も食費も家政婦さんの給料も会社持ちやし、服とか雑貨とか化粧品とか、必要なモンは領収書切れば会社が払う。
  夏場のミシッカルみたいな贅沢品だけは自腹切るけどな」
ジヨン「て、天国。SM天国」
スンヨン「変な意味に聞こえるな」
ユナ「逆に訊くけど、あんたらそんな条件でDPSに喧嘩売ったん? 日本でそこそこ稼いだって、生活費自分持ちやったら、物価の違いでマイナスかもしれんで」
ニコル「確かに(がーん)。ウチら、チェさんに騙されとったんか?」
スンヨン「家賃、かえって高くなる気がしてたもんな」
ユナ「家賃も払わされるん? あかんやん」
スンヨン「た、頼む(すがり)、ウチらもSMに入れてくれ!」
ユナ「いやいや、SMに限らず、他所はどこも似たようなもんですって。ねえさんらが特別なんですよ」
ジヨン「マジで?」
ユナ「アイユかて3段ブースターのボーナスで、こないだ日本から●●を大量に仕入れたて聞いてるで。そんで今は毎晩××し放題やとか」
スンヨン「あいつ、高校生のくせに、そんなエロいことを…」
ユナ「ギュリねえさんとハラも、今回の一件でもっとまっとうな契約に切り替えるらしいですで」
ニコル「ええっ?」
ユナ「そうなったら、ここのお3人さんがDSP近代化の功労者ゆうことになりますな。皮肉なモンやね(笑)。
  とにかく、どんなええ条件やろ思うて来てみたけど、これじゃ全然あきまへんわ。ほな、頑張ってくださいね。あはははは!」
がちゃん
ジヨン「…(真っ白)」
ニコル「…(真っ白)」
スンヨン「…ウチ、何のために生きて来たんやろ(うわーん)」


ユナ「よし、仕掛けはバッチリ!」
ユリ「これで連中も、例の制作会社の社長と手を切る気になるやろう。そんでウチを頼って来ても、ウチが紹介する日本の大物は、結局DSPとつながっとると(笑)」
ユナ「まぁ自分らだけ得しよう思うても、世の中そううまくは出来とらんゆうことや」
ユリ「DPSの会長夫人、お礼にいくらくれるかなぁ(ウキウキ)」
ユナ「ウチらやから出来た工作や。そこを評価して貰わんとな」
JOO「ウチも頑張ったで」
ユナ「おお、そうやったな。ほなCD10枚買うたるで」
JOO「ええっ、たったそんだけ? 現金は?」
ユナ「いやなら8枚や」
JOO「…10枚で手を打つわ(とほほ)」
ユリ「それにしても会長夫人もだいぶ呆けて来てはるからなぁ。大丈夫かなぁ」
ユナ「なにが?」
ユリ「謝礼の振込先をメールしたんやけど、ちゃんと見てくれてるかなぁ思うて」


経理「先生、DSPメディアからよくわからない振り込みが…」
スマン「DSPから? どれどれ、ほお、結構な額やないか」
経理「振り込み人がイ会長の奥様になってます」
スマン「ますますわからんなぁ。何かの間違いやろ。
  ライバル会社とよくわからん金のやりとりがあったら、後でどう突っ込まれるか判らん。送り返せ」







※KARAの事件については現在も結論がでてないので、落ち着いてから書きます。
 ひとつだけ解説すると、今回の騒動の背後にいるのが、日本とのパイプを持つ映像制作会社の社長だと言う噂があり、それをネタにしています。
 どうにか収束するかと思われたカラ騒ぎですが、ますますこじれそうな様相になって来ましたね。落ち着く日は来るんでしょうか?
 ファンのみなさまの心中をお察しします。


※ダル★シャーベット…Dal★shabet。2011年1月12日ミニアルバム『Supa Dupa Diva』でデビューした6人組少女グループ。ハッピーフェイスエンターテインメント所属。
 ヒットメーカーE-TRIBEがついにガールズグループをプロデュースとか、キュートなルックスと脚線美で”第2の少女時代”と呼ばれたりとか、
 その”第2の少女時代”と言うキャッチがソウォンの逆鱗に触れ、すでにアンチが1万人いるとか、デビュー前からなにかと話題だった。
 1月6日にMnet『M!COUNTDOWN』でお披露目をしたが、その評判があまり芳しくない。記者がアンチだった可能性もあるが、
 「流行した曲のいいとこ取りで新鮮味がない。歌もダンスも期待はずれ」と言う意見だった。
 作者から見ても、これで"第2の少女時代”はきついと感じたし、なにより確かに新鮮味がない。ダンスもそうだが、E-トラのこのパターンはもう何曲もあるので、さすがに聴き飽きた。
 E-トラのE.D氏はいいプロデューサーだと思っていたが、なんだかわからなくなった。成功しすぎて感覚が麻痺したのかな?
     1月6日のデビューステージ



※ダル★シャーベットの名称問題…以下はすべて噂の域を出ないので、取り扱いには注意。
 ダルシャーベット(달샤벳)はもともと『月のシャーベット』(달샤베트)と言う意味で、童話作家ぺク・ヒナの絵本のタイトルである。
 それを所属社が新人アイドルの名称として使用したいと申し出たのだが、ペク女史は「絵本のイメージを大切にしたいから」と断った。
 が事務所側が強行して、そのままの名前(語尾がちょっと変化しているが)でデビューしてしまい、ペク女史が抗議すると、”달”は月の意味ではなく"甘い(달콤하다 )”の頭文字だから無関係だと答えたそうである。
 その後、ペク女史のファンらが名称使用差し止めの署名運動を行い、法的手続きも噂されるなど、名前にまつわるイメージ低下が懸念されている。
 かなり厳しいデビューとなったようだ。
     『月のシャーベット』


※FORESTA…日テレの資本と作曲家杉本龍之の監修指導の下結成された混成コーラスグループ。初期メンバーは男性7人、女性5人。
 全員音大出身の声楽家。クラシックの手法で日本の抒情歌を歌っているのが色物っぽい。


※めおと楽団ジキジキ…実生活でも夫婦である世田谷キヨシとカオルコによるコミックバンド。
 ふざけているように見えるが、その音楽的実力は確かである。カオルコのピアニカでこっ弾きは一聴(一見)の価値あり。
 旦那の世田谷キヨシは前世紀の70年代末から80年代初頭にかけて活動した先鋭的ロックバンドのギタリストで、山下達郎もその実力を認めていた。
    


※ユナが語る少女時代の待遇だが、年収に関してはメンバーひとり数億〜10億と言う噂が一番多いので、ここではその最大値をとった。
 生活保障についてはSMがどう対処しているかわからないが、事務所にとって一番困るのは、所属歌手である若い娘がふらふら出歩くことだろうと思うので、予防のためにも充分面倒見ているはず。
 豪華マンションに家政婦までつけているのだから、それ以外でも極力生活に気を遣わず芸能活動に集中できるようにしていると思われる。
 ここでは日本のヤマハが新人歌手に提供しているサービスを例にとった。


※ミシッカル…はったい粉のこと。大麦や大豆などの穀物をひいた粉で、かつては日本でもよく食されていた。
 韓国ではこれを牛乳に溶かして、砂糖や蜂蜜などを混ぜて飲むらしい。ネスレのミロみたいなものだと思えばよいが、それよりずっと安い(1㎏数百円くらい)。
 少女時代メンバーにとって夏場には欠かせない飲み物らしく、毎朝ミキサーで混ぜて飲んでいた(混ざりにくいのでミキサーを使う)。
 が、2008年の夏のある日、ソヒョンがミシッカル飲料を作っている途中でミキサーが壊れてしまった。
 そこでヒョヨンとユリが慌ててスーパーに行って、もっと強力なミキサーを買ってきたらしい。
 どんだけミシッカル好きやねん、と(笑)。
 ただ、甘いものは摂りたいがダイエットや健康管理に気を使っている彼女らにすれば、ミシッカル以外の選択肢はあまりないのかもしれない。