関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第114話 猿芝居

※IU、ソロ初ミュティズン獲得記念


ウニョク「お、アイユやんか」
シンドン「ホンマや。昨日はおめでとうな」
IU「あ、にいさん方、こんにちは。昨日はホンマおおきに」
シンドン「受賞所感の時は後ろウロウロしてすまんかったなぁ。ネットでえらい怒られたわ」
IU「そんなん全然気にしてまへんて。お祝いの言葉、めっちゃ嬉しかったです」
ウニョク「ええ子やなぁ。ソシの小悪魔どもとは大違いやで」
シンドン「ホンマホンマ」
ウニョク「奴ら、ワシらのことまったくリスペクトしてへんからな」
シンドン「カメラのないところじゃ呼び捨てやしタメ口やし、ワシに向かって『おいこらデブ』やもんな」
ウニョク「ドンへなんか昔ジェシカと付き合うたせいでえらい目におうたんやで。まぁ、これはいずれ”ビギンズ”に書く話やけども」
IU「”ビギンズ”ってなんですか?」
ウニョク「い、いや。子どもは知らんでええ話や」
IU「えー、ウチにも教えてくださいよお(ポカポカ)」
ウニョク「やめろよお(か、かわええ)」
IU「アハハハ…う! うう…(蒼白)」
シンドン「ど、どないした!?」
IU「ゲホゲホ…(ドバッ!)」
ウニョク「わぁ! 血ぃや。アイユ、大丈夫か?」
シンドン「きゅ、救急車や」
ぐっ!
IU「(ハァハァ)こ、このことは、誰にも言わんといて…」
シンドン「そ、そやかて、こんなに血ぃ吐いて」
IU「ウチの歌『ええ日』は聴く人に感動を与えるけど、引き替えに喉を潰してしまう魔性の歌なんです。
  そやから最近は3段ブースターを禁じられとったんやけど、昨夜は初めてのミュティズンがかかっとったから、無理して封印を解いたんです」
ウニョク「それで喉を…」
IU「まだまだ、ソシのねえさんたちの記録を塗り替えるためには、こんなところで倒れる訳にはいかへんのです」
シンドン「そやかて、初めてのミュティズンでこんな喀血しとったら、この先はもお…」
IU「お医者さまには3段ブースターは週に1回が限界とゆわれました。そやけどこれから年末にかけて行事も多いし、あまり封印もしとられへん。
  なにより、これくらいのことで喉を潰すようじゃ、天国の美空ひばり先生に申し訳がたたへんのです」
シンドン「美空ひばりは関係ないやろ」
ウニョク「とにかくもお喋るな。安静にして、今は喉を休めることを優先するんや」
IU「いいえ、ウチは歌います。実は知り合いの針医者に、肩胛骨の裏のツボに針を打てば一時的に声が出るようになるとゆわれました。
  そのかわり歌手生命を縮めることになるそうですが」
ウニョク「江川卓か!」
IU「これからその鍼灸医のところに行って来ます。そして喉も砕けよと歌い続けます。
  ウチはもおこの歌で燃え尽きてもええ。記録より記憶に残る歌手になりたいんです。そう、ジル・ヴィルヌーブみたいに」
シンドン「ん? 記録より記憶て、さっきはソシの記録を塗り替えるてゆわへんかったか?」
IU「(ギク)た、体調が悪うて、ちょっと混乱したかも」
ウニョク「自分の覚悟は判った。ワシらに出来ることはないか?」
IU「そおゆうてくれはるんやったら、これを…(ぱさ)」
ウニョク「なんや、この包み?」
IU「それは歌が超上手くなる薬です。それをソシのねえさん方に」
ウニョク「渡せばええんか?(歌が超上手くなる薬?)」
IU「渡しても飲んでくれないでしょう。シカねえさんとか薬嫌いやし。そやからあの人らの飲み物に、その中身をぱらぱらっと。
  えへえへ。来週はSMの忘年会でっしゃろ?」
シンドン「そんな薬あるんやったら自分で飲めばええやんか。なんでソシに飲ませるねん」
IU「そ、それは、カ、カ、カ、KARAに勝って欲しいカラです。シャレやなくてね。えへえへ」
シンドン「(ジー)KARAのニコルかて自分の1位あんなに喜んでくれとったやん」
IU「(そ、そやったっけ?)えーと、えーと」
ウニョク「どお思う?」
シンドン「(クンクン)こりゃあかんわ。虫下しや(ぽい)」
ウニョク「やっぱり。血がケチャップ臭かったから変やな思とったけど」
IU「やば」
ウニョク「やば?」
IU「♪やば、チンチャチンチャ〜なんちゅうて」
ウニョク/シンドン「…」
IU「(冷や汗)お、おっかしいなぁ、虫下し? ホンマ?
  確かにダンスが超上手くなる薬てゆうて貰うたのに」 
シンドン「自分、さっきは歌が超上手くなる薬てゆうたで」
IU「(ああ、ドツボにはまってく)た、体調が悪うて、ちょっと…」
シンドン「体調より根性の問題やな」
ウニョク「せっかく応援したったのに失望したで」
シンドン「そやけど、プロとして、喉は養生せえや」
スタスタ
IU「ああっ、待ってくださいよお、にいさん、にいさんてばぁ…。
  けっ、なんやその捨て台詞。自分でカッコええ思てるんか、バーカ、デーブ」
ジヨン(T-ara)「お、アイユじゃん、昨日はおめでとおな」
IU「お、ジヨン。こっちこそホンマおおきに…うっ! ごほごほ」
ジヨン「ああ、どうしたんや、アイユ? アイユーーーー!」







※2010年12月19日、SBSの歌謡番組『人気歌謡』において、アイユはソロ初となる1位を獲得した。
 あふれる感情を抑えきれず、震えながら所感を述べる彼女の後ろをスーパージュニアのシンドンがウロウロして、
 「非常に邪魔だ」「感動に水を差した」とネットで叩かれた。
 またウニョクが親しげにアイユの髪をなでたことも非難され、SJにとってはいいことなかった。
 引き続きアンコールとなり、KARAのニコル、T-araのジヨンが飛んできて祝福した姿も映し出された。


※3段ブースターは相当喉に負担をかけるらしく、歌番組でも必ず披露する訳ではない。
 その場合、音源による3段ブースター部分が流れ、アイユは別メロディを英語の歌詞で歌っている。
     3段ブースター封印バージョン