関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第103話 HOOT(훗)

♪あんたの矢ァは Trouble Trouble Trouble
 ウチを狙うて
 あんたは shoot shoot shoot
 ウチは Hoot Hoot Hoot
 しゅらしゅしゅしゅー


テヨン「待て待てーい! 誰や今”しゅらしゅしゅしゅ”ゆうた奴は?」
全員「ぴーぴー(知らんぷり)」
テヨン「真面目にやらんか。来週日本から戻ってきたらすぐカムバックやねんど。それこそ追風(おいて)に帆掛けて大車輪や」
ユリ「そやそや。ウチが作詩した、ウチが作詩した『Mistake』かてお披露目されるんや。
  『HOOT』は間違えてもええけど『Mistake』は間違えたらあかん」
テヨン「(ピキ)」
ユナ「間違えるんちゃうか?」
ヒョヨン「タイトルがタイトルだけに」
ユリ「む、自分らわざと間違える気やな。ウチの詞だけが採用されたんがそないにくやしいか? ウチの詞が…
テヨン「やかましい!(ゴン)」
ユリ「…! グ、グーで……(ジーーーン)」
ソニ「わ、むご…」
テヨン「くっそー、ウチかて前から作詞しとるのに、なんでユリみたいなアホの詩が先に採用されるんや」
ジェシカ「あー、機嫌が悪い理由はそれか」
ティパニ「そら仕方ないわ。少女時代が続く間は、自分の歌詞は永遠に採用されへんで」
テヨン「なんでや?」
ティパニ「自分、作曲も勉強しとるやろ? 作詞作曲出来るようになったらどうする気?」
テヨン「そらもう、すぐこんなクソグループ抜けて、ソロで活動しますわな。たまにはジュンスとデュエットしてもええけど」
ティパニ「な?」
ソヒョン「そんな魂胆、事務所かてお見通しや。そやからおねえの詩も曲も採用されることはない」
テヨン「マジか? このクソグループ抜けるためにはソングライターの実績が欲しい。
  そやけどこのクソグループにおる限りそれは認められん。アンビバレンツやんけ」
ソニ「クソグループ、クソグループて」
ユナ「へっへっへ、この分じゃ、アイユにも先行かれてまうで。奴も作曲の勉強しとるらしいし」
ヒョヨン「ギター弾けるしなぁ」
ジェシカ「2曲連続1位の実績ひっさげて、来年辺り勝負して来るんちゃうか?」
テヨン「ふん。男人気に頼った奴の実績なんぞ、『HOOT』旋風が巻き起こったら、すぐカンザス辺りまで飛ばされてまうわ。
  今年も終わってみればウチらの年やったてことになる」
ソニ「クソグループゆう割にえらい自信やな」
テヨン「それはウチの魅力が絶対やからや。貴様ら8人のパボを補って余りあるディーヴァやからこその自信や」
ジェシカ「(ムカ)そこまでゆうんなら、自慢の能力をちょいと披露してみ」
ティパニ「そやそや。どんな歌作ったかウチらが聴いたるわ」
テヨン「よーし、感涙でこの練習室の鏡が全部曇っても知らへんで」
♪うぉ〜、うぉ〜、うぉ〜、うぉ〜…
全員「(ガクッ)ど、ど演歌やんか」
ティパニ「さすが生まれ育ちは隠せんなぁ」
ジェシカ「これで独立するつもりとは」
ユリ「HOOT(フッ)…」
テヨン「鼻で笑うなぁ!」






※少女時代は2010年10月27日、韓国においてサードミニアルバムとなる『Hoot』をほとんど予告なしにサプライズ発売した。
 今後日本での活動が多くなると予想されていただけに、ファンにとっては嬉しいカムバックとなった。
 ミニアルバムは5曲収録で、その中の1曲『ウチの間違いや (Mistake)』はユリの作詞である。
 これを機にメンバーはそれぞれ作詞、作曲や器楽の勉強をしていると述べたが、事務所の先輩の多くがソングライティングのスキルを習得していることから考えて、
 これは当然とも言える。
 実際、ティファニーも詞を作り、ユリの『ウチのせいやね (Mistake)』と最後までアルバム収録を争ったそうだし、
 テヨンも前回のアルバム制作時に採用はされなかったが作詞したと語ったことがある。
 将来的にはメンバー自作の曲でフルアルバムを作りたいと述べる等、人気絶頂と思われる現状に甘んじず、更に将来を見据えて活動していることをうかがわせた。


※HOOT