関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第94話 Road to バラドル

ユリ「なんでやねん(パシッ)、なんでやねん(ビシッ)、なんでやねん(パシッ)」
ジェシカ「ヒーハーー! ヒィィーーハァァーー!!」
ティパニ「違うか?! 違うかぁ?! 違うかぁああああ??!!」
がちゃ
ソニ「なんやなんや、自分ら気でもふれたんか?」
ユリ「(はぁはぁ)日本で活動するために稽古積んどるんやないか。自分も今の内にボケか突っ込みの練習しとったがええで」
ソニ「ウチらアイドルやで。なんでそんな練習がいるねん?」
テヨン「ドアホッ(パチーン!)」
ソニ「あっ(よろよろ)」
テヨン「アイドルやから歌だけ歌うとればええてか? 日本の芸能界はそんな甘い世界ちゃうで。
  日本のアイドルがどんだけ身を削っとるか、ヘリョンねえさんとこ行って教えてもらえ」
ユリ「自分かて牛の世話したり鶏掴んだり、アイドルとはほど遠い姿を晒しとったやないか」
ソニ「それはまぁこの国やから仕方ないと思うて。そやけど日本ならアーティストでイケるんちゃうの」
ティパニ「そんなん死ぬほど曲が売れたらの話や。売れるためには、まず深夜のバラエティから地道に知名度を上げていくしかないんじゃ」
スヨン「(バサッ)日本対策本部長のウチが作成した対日本用トレーニングメニューや。今夜からサボらず消化するように」
ソニ「ひえー。(めくり)発声練習、歌のレッスン、ダンスのレッスン、美脚ストレッチ、むだ毛の処理、主要タレント700人の顔を記憶、
  ボケ・突っ込みの反復練習…ははぁ、今ここやっとったんやな。
  誘い笑いの練習、一発ギャグの獲得、モノマネの練習、モノボケの練習、サイレント、ショートコント…『ザ・イロモネア』かっ!」
スヨン「よし、突っ込みは合格」
ソニ「マジなん?(トホホ)」
テヨン「『ザ・イロモネア』も終わってもうたし、今あっちで人気ある番組ってなにがあるん?」
ソヒョン「ウチの調べやと、有名な飲食店に行って、そこの人気のベストテンを当てるまでロケが終わらないとゆうんがあるな」
ユリ「それ、なにが面白いん?」
ソヒョン「ただ当てるだけやなくて、指定したメニューを食べ切らないうちは順位を教えて貰えへんねん。
  そやから外し続けると延々食べるはめになる。売れっ子芸人が満腹で追い込まれる姿が人気らしい」
ヒョヨン「さすが飽食の国ジパング。ウチらなんかこないだまでオタマジャクシ食おかゆうとったのに」
ジェシカ「そんな番組、スヨンとユナとテヨンがセットで出たら怖くも何ともない」
ユリ「そやな、店ごと食うてまうやろからな」
テヨン「太るからやだ」
ソヒョン「あとはトーク番組が全般に人気やけど、これはまだハードルが高いな」
スヨン「ウチとマンネしか喋れへんからな。ま、出演することになったら頑張るけど」
ユナ「日本に行ったら、自分、忙しゅうなるなぁ。ちゃんとギャラアップ交渉した方がええで」
ユリ「相変らずいやらしい根性しとるなぁ」
ユナ「(ふん)所詮この世は銭ヅラ。世界相手ならなおさらや」
テヨン「他には?」
ソヒョン「『ロンハー』に出たら確実に人気もんになれるやろ。芸能人が互いに格付けしあう企画が高視聴率や」
ユリ「そんなん『スゴール』でもやってたで。”一番洗わないメンバーは?”とか」
ティパニ「洗とるゆうてるやろ!」
ソヒョン「まぁそんな感じやけど、本気でつぶし合う姿を見せんとダメ出しを喰らうらしい」
ジェシカ「ほなこうゆうことか? ”格付けしあう韓流アイドルたち〜整形手術で誤魔化してそうなメンバーは?”」
ユリ「はーい、ウチの1位はKARAのク・ハラさんですぅ!」
ソヒョン「そうそう、そういうこと」
スヨン「そやけど切った側もただやすまへんで。お互い満身創痍になるのが売りやし」
ユリ「ウチが傷つく? なんで? 一切いじってへんのに」
全員「…(ひゅ〜)」
スヨン「いきなり”格付け”はハードル高いんちゃう? 並みのトーク番組以上の日本語力を求められるで」
ソニ「『ヘキサゴン』は? 日本語力の足りない奴らがいっぱい出とるやろ」
スヨン「もうおバカ枠がパンパンで入るスキがない」
ソヒョン「動物と触れ合うなら言葉は重要やないやろ。志村けんが出とる番組で子犬飼うたりとか」
テヨン「それはうまそうな番組やな」
スヨン「こういう奴がおるからアカン。あと体当たり番組で高視聴率ゆうたら『イッテQ』くらいか」
ソヒョン「世界中を飛び回って珍獣とかけっこしたり、変な祭りに参加したり、絶叫マシン乗ったりゆう番組や」
テヨン「決まりや。ソニ、ユリ、一歩前へ」
ソニ「なんでやねん」
ジェシカ「未開地担当は自分らやろ。それにバンジーかて躊躇せんとすぐ飛ぶやん」
ユリ「そらそうやけど。…あんなぁ、ウチ、深夜のエロいバラエティーがええねん」
ユナ「えー? AV嬢に混じって水着になるとでも?」
ユリ「そういうの、憧れてるんよ」
ソニ「さすがイ・ヒョリの後継者」
ユリ「アホか。ウチが目指しとるのはレディーガガや。キャリアの最初にストリッパーを選んだ彼女をリスペクトし、ウチはAV嬢と共演する」
ティパニ「歌番組でAKBと一緒に出るんも似たようなもんじゃ…」
ジェシカ「こらこら。そこに触れるな」
ソニ「いろいろ考えたけど、ユニバにごり押ししてもらって深夜に冠番組持たしてもらうのが一番やな」
スヨン「そんでなにすんねん?」
ソニ「そら野菜植えたり、牛飼うたり、赤ん坊育てたり、マンネが結婚したり…」
ユリ「なんか落ち着くわー、その企画…ってバカ!」
全員「(せーの)ちゃんちゃん」
スヨン「よし、落としも合格や。どんとこい、日本のバラエティ!」






※今思うと、こういうことは全部KARAがやったんだなぁ。偉い。


※「自分かて牛の世話したり鶏掴んだり」…KBSのロケバラエティ『青春不敗』でのこと。
 この番組は少女時代を始めKARA、ブアゴル、T-ara、シークレット、ボミニなど人気少女グループから招集された
 7人のメンバー(通称G7)が山中の農村で共同生活をしながら農業体験をするというもの。
 なんとなく日テレのアレのような企画だが、少女たちの素の姿が見られるというので大人気となった。
 しかし、第1話ではまず女の子メンバーのためにぼっとん便所を掘ると言う日本では考えられない田舎度である。
 ソシからはユリとサニーが参加し、モンペ姿で思う存分ハメを外している。