関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第90話 Bag Hitting

PD「(むっきーっ)なんやねん、あのガキ! ちょっと人気あるからゆうて、もうアーティスト気取りか。
  ウチらかて予算も時間も締め付けられてギリギリの条件でやってるんやど。いちいちジャリタレのゆうことなんか聞いとれるかい。
  今後2度と局の敷居またげんように手ぇ回したるからな!」
プロデューサー「まぁまぁ、ねえさん。事務所にはちゃんと文句ゆうとくから」


クッキーマン「こらーっ! 自分、生放送でなにゆうとるねん。めっちゃ怒られたやないか」
テヨン「そやかてドタマ来るやないか」
クッキーマン「むぅ。全然反省しとらんな。デビューして3年経ってもアホなことゆうてるのはこれか、この口か?(グイグイ)」
テヨン「ひてててて」
クッキーマン「相手考えてケンカ売れや。MBCならええけどKBSには絶対逆ろうたらあかん」
ティパニ「MBCもあかんやろ」
ユリ「ウチら何処の番組司会しとる思てんねん」


ぽちっ
アナ「…さぁ、VTRで問題の発言をお聞きいただきましたが?」
ロック歌手「まー、実際テレビ収録って酷い環境ですよ。セットぐらぐらだし、まともに返し(モニター)もない状況で歌わなくちゃならないし」
アナ「すると、テヨンさんの発言に賛成だと?」
ロック歌手「いやいや、オレはそう思ってもよー言わんですけどね(笑)。それにえらそうなことゆうても所詮アイドルやし」
演歌歌手「そうですそうです。まだデビュー間もない小娘ですよ。それがもうイッチョ前の口をきく。
  スタッフはみな彼女たちより年上やないですか。目上の言うことには敬意をもって従うのが当然です。
  あー、情けない。いったいこの国の文化はどうなっていくのでしょう?」
ぷち


スヨン「うへぇ、めっちゃ評判悪いでこりゃ」
ティパニ「自分が言えて焚きつけたくせに」
テヨン「ホンマや、他人事みたいに。ウチが一番の被害者やないか」
ジェシカ「宇宙リーダーが本番前にあれだけ抗議しても聞いてくれへんのやもんな。あのおばはん、どうかしてるぜ」
ソニ「ほんでどうするねん?」
テヨン「そら徹底抗戦あるのみや。他のミュージシャンかて同じ思いなんやから、影響力のある人にバシッと抗議して貰おう」
ユナ「一番影響力があるのは、ファンの数からゆうてワールドスターか?」
テヨン「よし、ほなワールドスターに電話せえ。ウチが話するよって」
……
テヨン「って、誰も電話番号知らんのかい!」
ソニ「当り前や、雲の上のお人やで」
ソヒョン「テヨンねえこそ、こないだ共演したやないの」
テヨン「ゲストの電話番号いちいち聞くかいな」
ユリ「例の名刺は?」
テヨン「ソニに没収されたがな。…て、なんで名刺のこと知ってるねん?」
ユリ「(ピーピー)」
ジェシカ「待てよ、キム・ジェドンにいさんはワールドスターの親友や。ジェドンにいさんに聞こ」
テヨン「ええアイデアや。スヨン、電話せえ」
スヨン「(むんぎゅむんぎゅ)は? ウチは連絡先知らんで」
ヒョヨン「(むか)貴様は生ゴミを減らす以外に役に立ったことはないのか? なにが『ジェドンオッパー』や、ボケ」
スヨン「へへへ、すんまへんな(もんぎゅもんぎゅ)」
ソニ「そや、ヒョリ姐さんは? 姐さんの番号なら知っとるで」
ユリ「あの人のことはそっとしとこうや」
ソヒョン「そやな、いま誰よりも傷ついてはるから」
ティパニ「あっ、2PMやったらウチらのアンチかて納得するかも」
テヨン「それや! ユンユリ、自分らどっちか連絡とれ」
ユナ「なんでウチらよ?」
テヨン「自分らCabiのCM以来肉体関係あるやろ? 番号知っとって当然や」
ユリ「人をヤリマンみたいにゆうな。…まぁ知っとるけど」
ソニ「(ずこっ)知ってるんかい」
ユリ「そやけど、今夜は徹夜で撮影やゆうとったから連絡とれへんよ」
テヨン「うーむ(困った)」
JOO「そうゆう時になんで呼んでくれへんのです?」
全員「また…(こいつ、絶対抜け穴掘って出入りしとるな)」
JOO「KBSの奴ら、国家権力をカサにきて、許せまへん。ウチがバシッとゆうて来たります!」
ティパニ「やめとき。どうせまた『誰?』てゆわれるだけやで」
JOO「なめたらあきまへん、ウチはパク・ジニョンの宝石でっせ。KBSなんてギャフンですわ。行ってきまーす!(しばばばば)」
ソニ「あ、おーい…えらい勢いで出てったけど、KBSの通行証も持ってへんのやないか?」
ユリ「毒にも薬にもならんゆうのはあいつのことやな」
ティパニ「まぁ強行策はやめて、しばらく様子を見た方がええかもしれんな」
テヨン「そやな、ソウォンは応援してくれるやろ」
ソヒョン「…整いました!」
ヒョヨン「またか」
ソヒョン「テヨンねえの問題発言とかけまして、新聞記者と解きます」
ティパニ「ほぉ、その心は?」
ソヒョン「最後はペン(ファン)が味方です」
全員「ほー(ぱちぱち)」
ソニ「…(謎かけは今イチ笑いにつながらんのが欠点やな)」






※2010年6月25日のKBS『ミュージックバンク』は上半期の総決算スペシャルで、『Oh!』が上半期1位を受賞した。
 その受賞所感でテヨンは感謝の言葉とともに「私たち以外の歌手も皆がんばっている。
 そんな歌手がよりがんばれるようミュージックバンク側も良い環境を整えてくれるように期待する」と述べた。
 「こっちはがんばっとるのに、KBS側はやっつけで仕事しとる。不満や」と受け止めることも出来る発言で、物議を醸し出した。
 この発言の裏には、リハーサルでテヨンのイヤフォーンから返しの音が出ず、2度申し出たが無視され不十分な状況で歌わなくてはならなかった、
 セットの一部が剥落し数人の出演者が危険な目にあった、などがあるとされている。
 ネットではたちまち「受賞の席で不満を述べるとは何事か」
 「いや、あれは総てのミュージシャンを代表して言ったことで、その勇気こそ褒めるべきだ」と賛否両論が巻き起こった。
 見方はそれぞれだが、テヨンがあえてそれを述べたという事実に、歌謡界における少女時代の存在の大きさが実感できる事件だった。
 ちなみに『ミュージックバンク』のPDは女性だと言う噂である。


※「いま誰よりも傷ついてはる」…2010年4月に発売されたイ・ヒョリ4枚目のアルバムとなる『H-Logic』に収録された15曲のうち
 7曲が盗作だったことを6月になってヒョリ本人が認めている。該当する曲はいずれも彼女の作ではない。
 イ・ヒョリは2枚目のアルバムで盗作事件を起こし、3集も根強い盗作疑惑があった。
 そのため、4集制作に当たっては盗作にもっとも気を配っていたらしい。今回は1000曲も聴いて決めたというのだが…。
 盗作に当たるのはイギリス在住の韓国人作曲家バヌスバキュームから買った7曲で、その際オリジナルであることを何度も確認したが、
 相手が偽の書類まで用意していたことから騙されたとのこと。
 アルバム発表後、盗作ではないかという声が高まったため、指摘された楽曲を聞き比べたところ、明らかな類似が認められたため、
 ヒョリは盗作であること認め、オンラインから該当曲を削除した。また、即日音楽活動を休止した。
 さらにオリジナルの制作者を捜し、謝罪などの対応をとりつつ、バヌスバキュームに対し法的措置をとる準備をしていると言う。
 該当曲の中にはヒョリ自身が非常に気に入っていた『ブランコ』もあり、かなり心を痛めているようである。
 作者が好きな『スキャンダル』も盗作だったので、ちょっとショック。
 韓国では、海外の作曲者から曲を買うというやり方も少なくなく、少女時代の『願いゆうたらんかい』も一時期盗作疑惑が起きた。
 このように、盗作や捏造が即命取りになる日本と違って、韓国の知的財産に対する考えはまだまだ甘い。だいぶん良くなっては来たが。


※CabiのCM…2010年5月、ソウル郊外にあるウォーターテーマパーク”カリビアンベイ”のCFに
 少女時代からユナ、ユリ、ソヒョン、2PAからニックン、テギョン、チャンソンのスタイル自慢たちが出演。
 そのテーマ曲”Cabi Song”のMVでは、彼らがライフセーバー候補生として厳しい訓練を受けながら成長していく青春群像劇的なストーリーとなっている。
 が、素直にサワヤカと受けとるには、出演者の肌の露出やスキンシップが多過ぎる。
 特に中高生のファンには不評で、際どいカットが差し替えられたバージョンも後に登場した。