関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第82話 大洋のうた

ダンス監督「はーい、今の曲もっかい頭から演るわよ。…ハナトゥルセッツ」
ラジカセ「♪パンパン、ココジャパーンパン、ココジャパーンパン!」
全員「♪追い詰〜めら〜れて花が咲く〜」
がちゃ
ユリ「あれ、なんやこの曲。ユイやないやんか」
ジェシカ「ホンマや。なんでNO PLANやねん」
スタッフ「ん、なに自分ら? 部外者が入ってきたらあかんでしょーが」
ジェシカ「先輩ミュージカルスターが、ヒヨッコ役者の陣中見舞いに来たんや。通さんかい!」
役者A「わ、少女時代のジェシカとユリや」
役者B「竹内力かと思うた」
役者C「すげー、マジで金髪やんか。街歩いて恥ずかしゅうないんかな?」
ダンス監督「はーい、音楽止めて。そこ、うるさいわよ」
テヨン「(はぁはぁ)お、エル・ウッドねえさんやないか」
ジェシカ「覗きに来たで。はい、これ赤福。みんなで食べてや」
全員「わーい」
ダンス監督「しゃあないわ、10分休憩しよ。誰かお茶入れて」
ユリ「お茶やらいらん。(どさ)慶尚道特製怪しいドリンクや。一気飲みすると辛いで」
テヨン「こりゃまた懐かしい」
ジェシカ「(座り)カオルちゃん、なかなか稽古頑張ってるみたいやな」
テヨン「まぁ歌やダンスはともかく、演技は初めてやさかいな。真面目にやらなあかんやろ。
  それに初演の5月7日はちょっと特別な日やから、絶対失敗でけへんのや」
ユリ「なん? スズキさんでも観に来るん?」
テヨン「作者の誕生日やねん」
ジェシカ「へー(いらんがな、そんなプチ情報)。で、その日で作者は幾つになるん?」
テヨン「(ニヤリ)聞いたらヒクで」
ユリ「そ、そんなに? まさか特攻帰りとか」
テヨン「逆や。こども店長と同い年のチェリーボーイやねん」
ユリ「つまらんぞ」
ジェシカ「どうせ、デブでハゲでドMでEDで寄生虫持ちで、脂でテラテラしてるくせに塩かけたら溶けそうなおっさんやろ?」
テヨン「なんでわかるの?」
ジェシカ「やっぱりなー(悪寒)。そんな奴のために真面目に練習しとったんか。不憫な子やな」
テヨン「いや、それはついでで、ウチの華麗なるキャリアをワンステップ押し上げるため、ゆうんが本筋やな。
  トップアイドル、トップDJと来たから、次はトップ舞台役者や」
ジェシカ「(いつからトップDJになったんや)欲の多い奴やな。普通に歌手でトップでええやろ」
テヨン「ウチも以前はそう思てたんやけど、ワールドスターの活躍を見るとなぁ」
ユリ「ああ、あの人はすごいな」
テヨン「あっという間に1位持ってったからなぁ。『ロンデビ』にWスコアやで。そんで思うたんや、どうせ目指すならあっこまで登りたい、てな」
ユリ「ほお、ボアねえさんもヒョリ姐さんも飛び越えてかいな」
テヨン「そうや。女ワールドスターになってハリウッド映画にも出る。今回の舞台はそのためのステップや」
ジェシカ「ほな筋肉ムキムキになってチョコレート腹筋にせなあかんやないの」
ユリ「なんでやねん、女は女の武器があるやろ。ウチがセクシーダンス教えたろか?」
テヨン「結構や。ウチ、こんな体つきにこんなルックスやろ、セクシーで勝てへんのはわかっとる」
ジェシカ「そやな、ライバル多いしな」
ユリ「ロリ路線かてライバル多いで。第一もう年齢的にキツイやろ。このままじゃ童顔婆ぁやで(ゲシ)いてて」
テヨン「誰が童顔婆ぁじゃ。ウチは歳をとっても永作博美原田知世並みに若々しいに決まっとる。そやから清楚でクリーンなイメージのままでずっと勝負する」
ユリ「この国にそんな需要はないで」
テヨン「敵は世界や。奴らを真似てことさら金髪にしたりエロくしても勝ち目はない」
ジェシカ「(ふん)悪かったな」
テヨン「衣装は露出を少なく、ウリナラをイメージさせるチョゴリっぽいスタイルで。歌もロックやテクノやなしに、もっと落ち着いた感じでこぶしを効かせて…
  欧米のコピーやなく、韓国人であることを前面に押し出すんや」
ジェシカ「それ、完全にトロット歌手やんか」
テヨン「あれ?」
ユリ「似合てるけどな(笑)」
テヨン「ま、そんな異国情緒あふれるワールドスターを目指すねん。
  ほんで芸名もテヨンみたいな平凡な名前から、テヤンに変える。あっちが雨ならウチは太陽や」
ジェシカ「なんか燃えたデパートみたいやな」
テヨン「それは大洋や。つーか誰も憶えてへんわ、そんな昭和の事件簿」
ジェシカ「いやー、『タイヨウのうた』のタイヨウが漢字じゃないのはなんか含みがあるからかな思て」
テヨン「ありませんっ」
ユリ「そんな個人活動、会社が認める思う? まだまだ少女時代で稼ぐ気やで」
テヨン「そやから来年あたり事務所やめよう思て」
ユリ「マジ?」
ジェシカ「以前から契約買い取りだの移籍だの画策しとったけど、一体どうやってやめる気やねん?」
テヨン「いやもお単純に会社訴えようかな、と。そんで揉めたらいずれにしろ会社におられへんようなるやろ」
ジェシカ「芸能人としてイメージ悪うなるで」
テヨン「ウチもそれを思てたから今まで躊躇しとったけど、考えてみたら相手は世界や。韓国のイメージなんか関係あらへん。
  それにエル・ウッドねえさんくらい態度悪くても結構人気あるわけやし、ペンは意外に大らかなのかもしれん」
ジェシカ「態度悪いとはなんや。自分に正直なだけや」
ユリ「残されたウチらはどうなるんや」
テヨン「8人で続けるなり、ステラ入れるなりすればええ。それにみんなもう個人活動でも食っていけるやろ。自分かてこないだヒョリ姐さんに褒められたやんか」
ユリ「あ、そやった! ソロでやっていけるて太鼓判押されたわ。よし、カオルちゃん、もういつでもやめてええで」
ジェシカ「(単純な奴や。自分がひとりで売れるわけないやろ)」
テヨン「どおしてもあかんかったらおとんの会社で傭たるで。おとん今度羊の胎盤使うた眼鏡を開発して売り出すんや」
ユリ「わ、キモ」
ジェシカ「悪いことは言わんからサイドビジネスはやめろ」
ダンス監督「(パンパン!)さ、そろそろ稽古の続きをやるわよ」
全員「はーい!」
ダンス監督「ちょっとカオルちゃん、次の曲そんな短いスカートで踊ったらまずいわね。下になにか穿いてらっしゃい」
テヨン「さよか? なんか履くもんあったっけ?」
ジェシカ「女性の皆さん、ズロースを穿きましょう」
テヨン「それは白木屋デパートや」
ユリ「…もおええて」






慶尚道特製怪しいドリンク…2008年1月12日の『PKLの華麗なる外出-冬スペシャル』(以前紹介した”2”ではない)に少女時代は全員で出演。
 デビュー後5ヶ月と言うことで、まだ初々しく、くだらないゲームや歌謡大会にも全力で挑んでいた。
 この歌謡大会にテヨンとユリがコンビで登場、「私たちは遠くから来たのでお土産を持ってきた」と、
 テヨンは全羅道の、ユリは慶尚道の特製ドリンクを渡している。
 ユリは京畿道出身なので、なぜ慶尚道出身と言ったのかよくわからなかったが、
 観直してみるとわざとらしい芝居をしており、ネタだった可能性もある。
     11分頃から


※2010年4月、1年半ぶりにカムバックしたピ(Rain)の人気はやはり凄まじく、ランキング形式の歌謡番組ですぐ1位になった。
 少女時代はすでに『Run Devil Run』での活動を終えていたが、集計ポイントだけ見ればピの圧勝だった。
     ピ(Rain)
    こういう肉体が韓国ではひとつの理想型らしい


※大洋デパート火災…1973年11月29日、熊本市の繁華街にあった百貨店”大洋”が火災を起こし、
 103人が死亡、124人が重軽傷を負うというデパート火災史上最悪の大惨事となった。


※ステラ…ステラ・キム。アメリカからの帰国子女で、SMエンタの中でもっとも有名な練習生。
 非常に美人だが、スーパージュニアのシウォンとのプリクラ写真が流出したため、女性にはアンチが多い。
 もともとは少女時代のメンバーとしてみんなと一緒にデビューすると言われていた。
 が、なぜかステラは外れ、練習生歴の浅いサニーが加入したことから、いろいろ噂されている。
 少女時代の後続グループとして企画された”TOUCHS”のメンバーとして、2008年7月にデビューすると言う
 噂が流れたが、結局TOUCHSそのものがデビューしなかった。
 f(x)のときにも当然ステラがメンバーに入っていると思われていたにもかかわらず入っていない。
 現在もSMに所属しているかは不明。

     ステラとシウォン

     TOUCHS
    確かにステラの名前が…
    Joene Masakiと言う日本人のメンバーや、
    巨乳の娘もいてデビューが楽しみだったのに。


※「ヒョリ姐さんに褒められた」…イ・ヒョリが「少女時代のメンバーの中でソロで活躍できるのはユリ」と言ったことがある。
 確かにイ・ヒョリの路線には一番近いが、ちょっとびっくり。


白木屋デパート火災…1932年12月16日、東京都中央区日本橋にある白木屋(しろきや)百貨店が火災を起こした。
 死者は14人と大洋デパートより一桁少ないが、当時の女性の衣装事情により有名な事件である。
 戦前の女性の多くは和装の習慣から下着を身につけることが少なかった。
 このため白木屋の火災の際、救助ロープにぶら下がった女性店員が下から覗かれまいと手を離し裾を抑えたため、転落事故が続出。
 惨事につながったとされている。これを機にズロース着用を含む女性の洋装化が推進した。
 もっとも真相については諸説ある。