関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第68話 リーダー

<告>
当社契約歌手キム・テヨン(少女時代)
上記の者、少女時代リーダーの資格を剥奪する。
また就労時及び当社が認めたる者の同行する場合を除き
いかなる理由があろうと自室にて謹慎を申しつける。
尚この命令は即日有効とし、期間は無期限とする。


スヨン「て、デカデカと事務所に張り出してあったで」
ティパニ「今度ばかりは事務所も本気みたいやな」
ヒョヨン「そらぁ人気絶頂のアイドルが男を部屋に隠しとったらマズイやろ」
ジェシカ「あれにはさすがに驚いたわ」
ユナ「しかもスズキやったしな」
スヨン「あんなパク・フィスン似のおっちゃんのどこがいいのやら。奴の好みはわからんなぁ」
ソヒョン「おねえの眼にはシウォンにいさんみたいに映っとったんやない? 恋は往々にして人をそんな風に盲目にするねん」
ティパニ「…!(こ、こいつが恋を語るとは!)」
ジェシカ「…(明日が2012年の12月23日てゆわれても驚かへんで)」
ユリ「ほんで本人はどうしとるの?」
ソニ「相変らず部屋で泣いとるわ。降格人事のことゆうても無反応やったし」
ジェシカ「あの権力大好き女が? 重症やな」
ヒョヨン「普段突っ張って生きとる分脆いんやろな」
スヨン「こうしとっても仕方ない。新しいリーダーを決めんと」
全員「えー?」
スヨン「そらそうやろ。これだけの人数がおるんや、まとめ役不在でやっていけるかいな」
ティパニ「まぁあんたが狙うとることはわかるわ」
スヨン「ウ、ウチはそんなつもりじゃ…」
ティパニ「ほんならリーダーになる気はイッコもないゆうんか?」
スヨン「ちょっと! 言い方にトゲがあるで!」
ジェシカ「案外ソニとか狙っとるんやないの? 外面(そとづら)良くしたいやろし(嘲笑)」
ソニ「ウチにココマの後釜が務まる訳ないやん」
ジェシカ「出たで、ぶりっこが」
ソニ「ウチは裏でコソコソするタイプなんや! あんたこそココマがおらんとすぐ強気になるんやな」
ジェシカ「なんやと。ケンカなら買うで!」
ヒョヨン「やめやめ! まったく空気悪いわ」
ユナ「やっぱ、まとめ役がおらんと…」
ソヒョン「そやけど立候補する人はおらんのやろ?」
スヨン「ピーピー」←口笛
ユナ「推薦もな」
スヨン「…(無視すんなよ)」
ソヒョン「そしたら無記名投票で決めるのが一番ええんやない?」
スヨン「(仕方ない)そうやな。よし、投票用のメモ用紙と箱持ってくるわ」
ティパニ「小細工するなや」
スヨン「(ギクッ)す、するか!」


ソヒョン「ほな開票しまーす」
スヨン「(ドキドキ)」
ソヒョン「まず、スヨンねえ」
スヨン「(やたっ!)」
全員「(ブーブー)ありえへんわ」
ソヒョン「次、テヨンねえ」
スヨン「そ、それはないやろ。無効や」
ソヒョン「次もテヨンねえ。…テヨンねえ、テヨンねえ、テヨンねえ、テヨンねえ、テヨンねえ、テヨンねえ。以上です」
ティパニ「結局テヨンに7票で無効が1票か」
スヨン「無効てなんじゃい、ウチの票だけがまともやないか! …あ、いやその」
ジェシカ「今さら誤魔化さんでも、自分が誰に入れたかなんてみんなわかっとるわ」
スヨン「べ、別に違反やないからな」
ヒョヨン「違反やないけど、その人望のなさじゃリーダーは無理やで」
ユリ「結局テヨンねえしかウチらをまとめられる人間はおらんのや」
ティパニ「どうする? この結果持って事務所に嘆願に行く?」
ユナ「今まで通りでお願いしますて? 無理無理」
ヒョヨン「なにより当のテヨンが当分使い物にならんし」
ソニ「あーあ、コンサートも目前ゆうのにな」
スマン「(がちゃ)そこでワシの出番ちゅうわけや」
全員「わっ!」
スマン「自分らがリーダー問題をどう解決するか知りたくてな。さっきから聞かせてもろうとった」
ユリ「おっちゃん、盗み聞きなんて悪趣味やで」
スマン「自分がゆうな! さて、思うたとおり自分らの中にテヨンの代りはおらんようやな」
ヒョヨン「う…」
スマン「心配せんでええ、ワシが新しいリーダー連れて来たで。さ、入りぃ」
ビクトリア「(がちゃ)あんにょんはせっぷ、よろぶん!」
スヨン「食品工場か! …て、訳わからんわ」
スマン「これからはビクちゃんが少女時代のリーダーも兼任する。ええな」
ティパニ「ええわけあるかい!」
スヨン「なに考えて生きとんねん、このイロボケ爺い」
ユリ「第一なんでビクソンやねん」
スマン「ビクソンゆうたらあかんやろ。ねえさんやで」
ヒョヨン「やかまし(ポカッ)」
スマン「ひん」
ビクトリア「ぼ、暴力はあかんで」
ティパニ「暴力ちゃうわ、おっちゃんの好きなプレイゆう奴や!」
ユナ「ほんならウチも(バシッ!)」
スマン「あ、は〜ん」
スヨン「なんやしらんけど、ウチ今むかついとるねん(べしべし!)」
スマン「ちょ〜だい、そんなのもっとちょ〜だい!」
ジェシカ「ホンマにもお、誰か何とかして欲しいわ。テヨン早よ復帰してや」


テヨン「逢いたい…スズキさん…(さめざめ)」






※2009年12月15日のSBSトークバラエティ『強心臓』に出演したテヨンは「リーダーを引退した」と爆弾発言をし、話題となった。
 この事件は今でも検索すれば各種ネットニュースに引っかかってくるほどである。当時それほどテヨンはリーダーの鑑というイメージがあった。
 『強心臓』はもともとゲストがそれぞれ刺激の強い話題を持ち寄ってトークテーマにするのが売りだが、
 同席していたヒョヨン、ソヒョンも引退を否定せず、リーダーの引退が事実なのかネタなのかよくわからなかった。
   

 が、2010年5月にテヨンがミュージカル『タイヨウのうた』に主演した際メンバーが送った花には
 「私たちの宇宙最高リーダー、キム・テヨン」と書かれてあり、今以て(あるいは再び)リーダーのようである。
     


※パク・フィスン…
    
    ドラマ『ドリームハイ』で、IUたちに『ソマル』を歌って聴かせられる商店街のオヤジを演じていたが、
    どうみても次長課長河本準一にしか見えなかった(笑)。