関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第61話 マンネはん

バーン!
ビクトリア「ちょっと、チュヒョンはん!」
ソヒョン「へ、へえ…(おずおず)」
ビクトリア「客間の煙草盆、キレイにしときゆうたやないの!
  吸い殻が2本以上溜まったら即交換ゆうんがこの店(たな)の決まりやで」
ソヒョン「い、今やりますさかい…」
ビクトリア「遅いわ。春川之間のお客はん、ムッとしてはったで」
クリスタル「そやからゆうたやろ。チュヒョンはんはドン臭いから煙草盆までとても気がまわらへんて」
ソヒョン「すんまへんすんまへん(へへー)」
クリスタル「あははは、土下座姿がよお似合おとるわ」
ルナ「あ〜あ、これがあの時代屋こいさんやったお人かと思うと、情けなあて涙出てくるわ」
ソルリ「あの頃はなんてきれいなお人やと、結構憧れとったもんやけどな(笑)」
ビクトリア「しゃあないやろ。この町で並ぶものなしと謳われた時代屋さんも、あっとゆう間に落ちぶれて、
  一時は商売敵の加羅屋や虹屋にも借金背負うハメになったんやから」
ルナ「そやな、旦那はんは蓄電しはるし、女将はんは番頭と駆け落ち…残された末娘を、親戚はおろか嫁いだ姉たちも誰も助けようとせえへん」
ビクトリア「そんなあんたを…(クイッ)」
ソヒョン「あっ」
ビクトリア「拾うてやって、借金を払い、これまで通り女学校にも通わせてあげてるのは誰や思うてるの?」
ソヒョン「そ、それは、関数屋のみなさんのおかげ…」
ビクトリア「わかっとるやないの。ほならなんで煙草盆ひとつキレイにでけへんのかなぁ?」
ソヒョン「堪忍しておくれやす。以後気をつけますさかい」
ビクトリア「(ムキーッ!)この三月(みつき)そう言い続けて、全然直ってへんやないか!」
どん!
ソヒョン「あっ…!」
ビクトリア「あんた、所詮成り上がりや思うてウチらのことパボにしとるんやないの!?」
ソヒョン「め、滅相もない」
♪チャラ〜ン
エムボ「ビクねえ、もうそのくらいにしとき」
ビクトリア「エ、エム坊…」
エムボ「漢江之間に長官様がお見えやで」
ビクトリア「スマン様が…!(ぽっ)」
エムボ「待たせたら悪いで。さ、さ、みんなもお相手して来なさい」
全員「はーい!」
ばたばたばた
エムボ「チュヒョンはん、大丈夫でっか?」
ソヒョン「へ、へえ。すんまへん、気を遣わせてもうて」
エムボ「姉や妹たちのこと、悪う思わんといてください。ただ、こないだまで憧れとったお人がいま使用人でおるから、
  どうしたらええんかわからへんだけなんです。いずれ慣れる思いますさかい。さぁ(お手)」
ソヒョン「そんな、ウチなんかに親切にしたらあきまへん」
エムボ「いやや!(ギュ)」
ソヒョン「あっ」
エムボ「ワシの手紙、読んでくれましたやろか?」
ソヒョン「……」


(前奏)
♪ソヒョン:お手紙、ありがとう あなたの言葉胸に抱きしめ
      黄昏の町に届いた あなたの手紙
      You gotta You gotta You gotta gotta gotta! (ダディ竹千代と東京おとぼけキャッツ:夕方フレンド前期篇)


ソヒョン「若旦那はん!」
エムボ「チュヒョンさん、もう言葉なんていらへん…」


♪エムボ:僕は君を街へ連れだそう 僕は君に愛を囁こう
     時が僕に与えられたら 僕は最高にご機嫌さ (SUGER BABE:SHOW)


ジェシカ「ぜーんぜんアカン!」
テヨン「なんやて? ウチの演出にケチつけるんか?」
ソニ「(ぱんぱんぱん!)はーい、一回止めよ。音楽止めてぇ。みんな一回止めよ」
ジェシカ「なんで急にミュージカルになるん? 時代劇のままでええやん?」
テヨン「そやけどウチら歌手なんやで。歌は必要やろ。演技だけやったらもたへんし」
ジェシカ「こんなん、ミュージカルのプロのウチからみたら茶番や。ど下手すぎて開いた口がふさがらんわ」
テヨン「ほたら一生開けとけや! 未だ初舞台も踏んでへんのに、なにがプロや」
ヒョヨン「まぁまぁ。たかが忘年会の余興やないか。練習の時からそない熱うならんでも…」
テヨン「たかが忘年会やて? どんなステージでもウチは真剣や」
ジェシカ「ウチかて真剣や。そやからこんなん認められへんのや」
ふたり「ウキー!」
ユリ「あの、日本からゆうてお客さん来とるんやけど」
ビクトリア「ああ、ウチが呼んだんや」
松雪オラキオ「アンニョンハセヨ〜。東京に日帰りせなあかんから、あんまり時間ないで」
ビクトリア「ほなさっそくネタ合わせやりまひょ」
ティパニ「なんやビクねえ、ミュージカル以外にも芸を見せる気か?」
ユナ「やっぱ華僑はどん欲やわ」
松雪オラキオ「体操せ〜ん手と」
ビクトリア「雑伎団の」
ふたり「ショートコント!」
松雪オラキオ「もしもアイドルが雑伎団だったら」
どったんばったん
スヨン「わははは、めっちゃおもろいわ〜」
エムボ「あの、ウチらの練習はどうなっとるの?」


スマン「うんうん、みんな楽しそうでよろし。忘年会には東方神起も呼んだろ(笑)」