関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第51話 影武者

IU「お、パニねえさんや。これから音中でっか?」
ティパニ「アイユか、久しぶりやな」
IU「へえ、旅行したりアルバムの録音したり、結構忙しいんですわ」
ティパニ「学校行けや。そういや今度のアルバムコンセプトはエロい不良少女ゆう噂はマジか?」
IU「へ? ちゃいますけど、どこでそんな噂が?」
ティパニ「こっからちょっと東に行ったあたりの島国で噂になっとるで」
IU「あー、例の掲示板でっか? あんなん真に受けたらあきまへんよ」
ティパニ「なんやぁ、せっかくウチがアメリカ仕込みのビッチ技を伝授したろ思たのに」
IU「ええですて(笑) それにマジで不良キャラやったらジュねえさんから習いますわ」
ティパニ「うーん…まぁそうやな。ちょっと色気は足りんけどジュくらいの不良度が可愛げがあってええかもな。ウチらのレベルやとシャレにならんから」
IU「ソシのねえさんたち、ホンマにみんな不良なんでっか?」
ティパニ「ソニとソヒョン以外は大なり小なり不良やったな」
IU「ほならそのふたり、一緒に暮らしとって大変ですやろ?」
ティパニ「どうかなー? なにしろスパイとテロリストやからなぁ。健全な不良としては奴らの考えとることなんかわからへんよ」
IU「健全な不良?」
ティパニ「タトゥーは彫っても整形はせん! これ、ポリシーな」
IU「はぁー(ようわからん世界やな)。あ、そや、不良ゆうたら、実はこないだ六本木でテヨンねえさんそっくりの人見かけたんですよ」
ティパニ「六本木て、こっからちょっと東に行ったあたりの島国の首都の六本木か?」
IU「へえ。不良外人に囲まれとったんやけど、あっとゆう間に全員ノシてもうたんですわ。
  その鮮やかさといい、背格好といい、顔といい、どう見てもテヨンねえさんにしか見えへんやったんです」
ティパニ「そ、そやけどそいつ、日本人なんやろ?」
IU「そう思うんやけど、かなり全州訛りの韓国語で喋っとったし…
  思えば声もそっくりやし、頬のホクロの位置もピアス穴の数もなんもかんもそっくりでしたわ」
ティパニ「あかん…。テヨンの奴、やっぱり暴れよったんか(六本木ゆうたらユニバーサルがある赤坂に近いもんなぁ)」
IU「え? ほならあれはやっぱり…」
ティパニ「バレてもうたら仕方ない。ええか、ココだけの話やで。実はテヨンは今スマンおっちゃんと日本に行っとんねん」
IU「ほな、ねえさんらが来年日本で活動するゆう噂は…」
ティパニ「しー! ことはそれほど単純やない。トンバンにいさんの問題もあるしな。とにかく今はまだいろいろ選択肢があって、お互い模索しとるとこや」
IU「ん? 『今』ゆわはりました? ウチ昨夜テヨンねえさんに会いましたで、チンチンの打ち合わせで」
ティパニ「あ…。あー、あれはソニやねん(汗)」
IU「ソニねえさん? テヨンねえさんそっくりでしたで?」
ティパニ「ソニは背丈も近いし、必要があればテヨンに化けることが出来るんや。
  もともとテヨンの影武者としてSMに入った訳やし、今同室なのもテヨンの仕草や癖を盗むためや」
IU「マジすか?」
ティパニ「ウチらはメンバーが多くてそれぞれ忙しいやろ。影武者おらんと複数の営業をこなせへんのや。
  そのためにSMの練習生は先輩の影武者の修行もする。テヨンはBoAねえさんの影武者やったし、ユリはユナの影武者やった。
  そっから一軍に昇格した成功例やね」
IU「それでSMにはなんか似たアイドルが多いんかぁ(納得)。
  あ、待てや、昨日ソニねえさんがテヨンねえさんに化けたんやったら、その時一緒に会うたソニねえさんは一体誰や?」
ティパニ「一緒ぉ? …た、多分ソルリやと思うで。あ、あいつももう一軍やったか。まぁ一軍にはそれぞれ5〜7人の影武者がおるからな」
IU「恐るべしSM帝国。うーん…なんや頭痛うなってきましたわ」
ティパニ「無理せんと楽屋帰って休みや」
IU「そうさしてもらいますわ。ほな(ふらふら)」
ティパニ「バイバイキーン!」
ユリ「(スゥ)危ないところやったな」
ティパニ「わっ、びっくりした! 自分また盗み聞きしとったんかい?」
ユリ「あんな小娘にウチらの日本進出計画言いふらされたらたまらんからな。誤魔化したはええけど、別の変な噂流れるんちゃうんか?」
ティパニ「影武者? 子ども以外誰が信じるゆうん、あんなアホな話。そやけどテヨンも迂闊やで、日本で大立ち回りするなんて」
ユリ「こっちじゃ顔が売れすぎてノビノビ出来へんからな、鬱憤溜まっとるんやろ」
ティパニ「それで、昨夜は一旦帰国したん? アイユが会うたゆうてたけど?」
ユリ「いや、ずっと日本におるよ。昨日はスヨンが化けとったんや」
ティパニ「えええ?!」
ユリ「こうやって(よいしょ)思い切りエビ反って脚を肩からしょったような姿勢をとるんや。
  そうすると手を足代わりに歩けるし、足が手の代りになる。背丈もテヨンと丁度や」
ティパニ「雑伎団か!」
ユリ「ウチら高身長組はみんなビクねえにその技習っとるで。そのためにビクねえ中国から来たんやし」
ティパニ「知らんかった…嘘から出た真やったんやな」
ユリ「SM帝国なめるなよ!」






※音中…ティファニーとユリがMCを務めるMBCの音楽番組「ショー!音楽中心」


※10月下旬に写真集撮影のため来日した少女時代だが、どうも全員いっぺんに来た訳ではなさそうで、
 2〜3グループに分かれて来日し、滞在日程にもずれがある様子。
 エイベックスに貸していた東方神起が分解状態なので、その代わりに少女時代が日本でデビューするという噂もあり、
 その挨拶回りだ、下地づくりだ、といろいろ騒がしかった。
 実際にはユニバーサルから日本でビューすることになった訳だから、ユニバに行っていたのかもしれない。


※こんな感じ…
    


※この話を書いたときは、さすがに「妄想も大概にせえ」と怒られた。