関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第40話 ブルー・ティファニー

キョンサン「ばぶ、ばあー」
ティパニ「なんや、カメラさんもどっか行ったな。キョンたん、ウチらホンマのふたりきりになったでちゅよ」
キョンサン「(すっく)へっ、なら芝居はもうやめや」
ティパニ「わー! キョンサンが喋った!」
キョンサン「カメラの兄ちゃんは当分帰って来んで。ゼニ掴ませたよってな」
ティパニ「マ、マジか?」
キョンサン「ワシはおかんの腹の中におったときから方程式解いとった天才児や。赤ん坊思て舐めたらあかんど」
ティパニ「うわぁ…、キッショイ」
キョンサン「キッショイてなんや、紅顔の美幼年に向かって。
  それよか、せっかくふたりきりになったんや、ええことしようや(カチャカチャ)」
ティパニ「カチャカチャ…て、ベルト緩めるふりしたってあんたオシメやないか」
キョンサン「やかまし、早よパンツ脱げや!」
ティパニ「ひえー!」


スヨン「…てな夢を昨夜見てな」
ユリ「(ガク)まぁそういうことやろ思ったわ」
ヒョヨン「すっかりお馴染みの展開やな」
スヨン「いやいや、そない夢を見たのも、最近のパニの元気のなさが原因や思うねん」
ユナ「まぁ確かに元気ないな。その原因がキョンサンにあると?」
スヨン「だってこないだふたりきりにしたやないか。あれでだいぶ精神的に追い詰められたのかも。
  色気とか愛嬌が通じないとなるとからきし駄目な女やからな」
ヒョヨン「そやからゆうて、赤ん坊に襲われる夢見んでもええやろ(笑)」
テヨン「あれはアメリカ病や。パニの持病」
全員「アメリカ病?」
テヨン「ファクトリーガールの時にも、NY行った後罹ったやろ。奴は結局アメリカ人ゆうこっちゃ」
ユリ「そういや、最近、葬式でアメリカ帰ったな」
テヨン「そらやっぱあっちとこっちじゃ国の桁が違うし。あっちから帰って来るといろいろ考えてまうんやろ。
  なんでこんな東洋の片隅でヘラヘラ笑うとらなあかんねんとか、赤ん坊の機嫌とってなんになるとか」
ユナ「自分で望んでこっちに来たんやないか」
テヨン「そうやけど、それだけに自分自身を疑問に思うんや。ウチは奴と長いこと一緒に住んどったからようわかる」
全員「そういうもんかなー」


シィィィー
ティパニ「…いっ!」
カラン、コロロン
ティパニ「で、出たー! やった。やっと出たでぇ。ああ、しんどかった。
  どれどれ、うわ、こんなでかい石やったんか? そら痛かったはずやな。
  それにしても、この国は形成医学は発達しとっても、治療医学はてんで遅れとるなぁ。
  おじいはんの葬式のついでにアメリカで超音波破砕治療受けてきたけど、そやなかったら今頃七転八倒の苦しみやな。
  それでも出るまで10日かかったからなぁ。辛かったわ。脂汗は出るわ、声は出らんわ。
  …いやいやいや、見れば見るほどでかい尿路結石やな(笑)」


テヨン「どや?」
ユリ「(そー)あかん。便器のぞき込んでブツブツ独り言ゆうとる」
ヒョヨン「ノイローゼの末期症状やな」
ユリ「でも、笑ろとるで」
ユナ「(ぶるぶる)ますますやばいがな」
テヨン「とりあえずしばらく休ませよ。世間には咽の調子が悪いゆうとこう。自分らMC代わってやってな」
スヨン/ソヒョン「はーい!」






※2009年の秋頃、テレビで観ていてもティファニーの表情が暗い、元気がない、と言う声が多かった。
 確かに『ハローベイビー』ではいつも隅の方にいてほとんど前に出ることがなかった。赤ん坊が苦手と説明されていたが、
 他にも、祖父が亡くなってアメリカに一時帰国したり、声帯結節で『ショー!音楽中心』のMCを休んだり、
 鬱病かという声も聞かれるほどファンを心配させた時期だった。
 2008年上半期にファンを魅了した天真爛漫な笑顔は、これ以後しばらく見られなかったように感じる。