関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第11話 ジェシカの幼なじみ

ソヒョン「そろそろ時間やで。スヨンねえ、起きぃ(ツンツン)」
スヨン「(がばっ)わ、めっちゃうまいMRE食う夢見とったわ」
ティパニ「アホや」
テヨン「よだれ拭きや。兵隊さんの夢壊したらあかんで」
ソニ「それにしても毎度慰問公演は気が乗らんな。あいつらほとんど野獣やもんな」
ヒョヨン「ユナはえーなぁ。ドラマがあるからドサ周りせんでええんやもん。そう思わへん?」
ジェシカ「…う、うん」
ソニ「どないした? 男酔いしたん?」
兵士「(コンコン、がちゃ)お待たせしました、リハーサルの用意が出来たそうです」
テヨン「わかりました。ほなみんな、準備してな」
兵士「あの、リーダーさん、この写真をジェシカさんにお渡ししてもよろしいでしょうか?」
テヨン「ええですけど? 写真を撮るんじゃなくて、渡すんですか?」
兵士「高校の卒業旅行のときのものなんです。自分は大学進学と同時に入隊したものですから、渡しそびれてまして」
ユリ「なんや、知り合いか?」
ジェシカ「もう、あんた昔から喋りすぎなんや! さっさとおいて出てってや」
ティパニ「そんな怒鳴らんかてええやん。ねー、兵隊さん(ウィンク)」
兵士「慣れてるから平気です。…スヨン、はいこれ」
ジェシカ「う、うん(受け取り)」
兵士「元気そうで嬉しいよ。その髪型似合ってる」
ジェシカ「うん」
兵士「スヨンの幼なじみと言うだけで鼻が高いんだ。君を誇りに思ってるよ。これからも頑張って。じゃ」
ジェシカ「………」
兵士「みなさん、ありがとうございました。いいステージを期待しています(がちゃん)」
……

全員「うきゃーーーー!!」
ソヒョン「幼なじみやて。なんか甘い響き」
ティパニ「あだち充なら幼なじみイコール恋人やで。」
スヨン「ヒューヒュー」
ソニ「あんなんが好みやったんかぁ」
ジェシカ「やかまし! あんな象に足踏まれるような鈍臭い奴、好みちゃうわ!」
ユリ「にやけながらゆーても説得力ない」
ジェシカ「…(真っ赤)」
ヒョヨン「絵に描いたようなツンデレやな」
テヨン「えー加減にし! ウチらアイドルに過去を振りかえっとる暇なんかないんやで。突撃あるのみ、兵隊さんと一緒や。
  さぁ今日も華麗なステージに殴り込みやー!(だだだだだ!)」
ヒョヨン「…はぁ、あいつだけはロマンの欠片もないな」
ソニ「まさにウサギの皮を被ったイエティや」
ジェシカ「テヨンの言う通りや」
ユリ「へ?」
ジェシカ「ウチらに過去なんか必要あらへん。ウチは明日を生きる女になるんや! テヨン師匠、一生ついて行きまっせ−!(だだだだだ!)」
ソヒョン「シカねえが壊れた」
ティパニ「みんなこうやって立派なアイドルになって行くんやなぁ」






※で、ソニョシデ学園への逆コラボで書いた作品。


※MRE…MRE=Meal, Ready-to-Eat. 戦闘糧食。米軍の呼称だが、韓国でもMREと言うのかは謎。


スヨンジェシカの韓国名はチョン・スヨン


※象に踏まれる…以前の「ソニョ学」の中で学園の生徒たちはタイに修学旅行に行き、
 主人公がジェシカの乗る象に足を踏まれている。